ここでは、春に植えるおすすめの花を5つご紹介します。
その他の春に植える花は、このページの最後でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
オンシジュームの育て方
西インド諸島から南アメリカにかけての熱帯地域原産のオンシジューム。「可憐」や「一緒に踊って」などの花言葉を持つ通り、細長い茎に10~50輪もの色鮮やかな花を咲かせる洋ランの一種です。
4月ごろに水苔をたっぷり入れた鉢に植え付け(植え替え)を行い、植え付けから10月頃までは水苔の表面が乾いてきたら水をたっぷりと与えます(冬はやや乾燥気味に)。また、同じく10月頃までは週に1回程度の間隔にて液体肥料を施してあげると生育が良くなります。
熱帯地域原産ということもあり、寒さにはあまり強くありません。ゆえに、最低気温15度以上ある時期は風通しの良い屋外にて育成しますが、15度を下回る時期になれば屋内の日当たりの良い場所で育てます。
品種が多様にわたるため開花時期は10月~4月までと品種によって様々ですが、開花してから1ヶ月以上楽しむことができるのも特長です。
紫陽花(あじさい)の育て方
梅雨の時期に可憐な花を咲かせる紫陽花。切り花やドライフラワーにしても人気のある植物ですが、ご家庭でも育てる事ができます。
まず、植え付けの時期としては3~4月頃が適切です。鉢で植える場合は苗よりも一回り大きな鉢を用意し、底に軽石などを敷いて1/2程の土を入れます。
その後苗をポットから出し、根を軽くほぐした後に植え付け、周りを土で埋めて安定させます。紫陽花は乾燥を嫌いますので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます(冬になると枯れ木のようになりますが、根は生きているため土が乾いていたら水をしっかりと与えます)。
肥料は植え付け後、花が咲いた後、冬の12月~2月頃に分けて1回ずつ与えます。もしお好みの花色があるのであれば、土を酸性にすれば青色に、土をアルカリ性にすればピンクの色合いになりますので是非試してみてください。
胡蝶蘭の育て方
贈答などで頂く機会のある胡蝶蘭。大振りの華やかな花が一際目を引きますが、植え替えをする事によって長く楽しむ事ができます。
胡蝶蘭は寒さに弱い植物ですので、植え替えに適した時期は春。植え替え前にたっぷりと水を吸わせる事により、根を傷めずに鉢から取り出す事ができます。
ちなみに胡蝶蘭は根に触れた材質によって根の性質を変化させるため、元の鉢に使われていた材質(水苔やバークなど)と同質のものを用意すると枯れるのを防ぐことができます。
また、植え替え後の株は弱っているため、1週間~10日程度は水やりを控えます。その後もたっぷりの水やりはかえって根腐れを起こす原因にもなりますので、水苔などが乾いてきたら適度に水をあげるようにすると株を長く保たせる事ができますよ。
茉莉花(マツリカ)の育て方
一般的に「ジャスミン」の名で知られる茉莉花は、苗から育てるのが一般的です。地植えも可能ですが、管理しやすいのは鉢植え。植え付けをするのは4~7月が適しています。
鉢は苗よりも一回り大きなものを用意しますが、根が傷つくと生育が悪くなるため、根をほぐさずそのまま植え付けするようにします。
茉莉花は東南アジアやインドと熱帯地域が原産のため、寒さに弱い性質を持っています。そのため最高気温が10度を下回るようになれば屋内にて管理をするようにします。
水やりについては春から秋は土の表面が乾いたらたっぷりと。冬は土の表面が乾いて数日後に水を与えるようにします。
肥料は4月~10月にかけて1、2カ月に1回程度。花の咲き具合が思わしくない場合は液肥を追加すると良いでしょう。
ちなみに良い香りが特徴のジャスミンですが、「マダガスカルジャスミン」「カロライナジャスミン」は有毒です。園芸店などで「ジャスミン」として混合されて販売されているケースもありますので、くれぐれも注意してください。
ウェストリンギアの育て方
オーストラリアンローズマリーの別名を持つウェストリンギア。オーストラリア原産の低木ですが、その名の通り葉や花の形がローズマリーに似ている事が特徴です。
苗から植え付けを行うのが一般的であり、時期としては春、もしくは秋が適切です。鉢底石を設置した鉢に市販の培養土を入れ、根元を高めにして植え付けます。定着するまではたっぷりの水を与えつつ日陰にて管理しますが、その後は土が乾燥してから水を与えるようにします(比較的乾燥した土壌を好むため、水のあげすぎによって株が腐らないようにするためです)。
梅雨の時期などは雨を避けられる環境(軒下や屋内)で管理する事によって土壌の乾き具合をコントロールする事ができ、根腐れなどを防ぐことができます。
ちなみにウェストリンギアはハーブの一種でもあるため、害虫の被害が少ないという特徴もあり、肥料もそれほど多く必要ではなく育てやすい品種と言えます。