春に植える花

ミセバヤの育て方!肥料や増やし方もご紹介!

ミセバヤの育て方!肥料や増やし方もご紹介!

ミセバヤは、日本の各地に自生する多肉植物です。ピンク色に縁どられたギザギザの丸い葉が特徴です。だいたい3枚程度ずつ間隔をあけて茎を囲むように葉が育ち、10cmから 30cmほどの高さに育ちます。

花は鮮やかなピンク色をしており、秋には紅葉が楽しめます。暑さや寒さにも強く育てやすいため、初心者にもおすすめです。

観葉植物のほとんどは温度の変化や乾燥に弱いため、真夏や真冬に枯れてしまうこともありますが、ミセバヤは丈夫な植物ですので、そういった心配もまずありません。

ミセバヤの特徴


【ミセバヤ 苗】

ミセバヤは、もともと自生している植物です。自然にはいった 20cm程度の大きさのものがほとんどですが、しっかりと管理していれば30cm多程度の大きさまで成長します。

名前の由来は和歌が元になっており、「あなたに見せたい」という言葉からきているそうです。花言葉や名前の由来を覚えておくと愛着がわいてきますが、なんだか告白されているようでロマンチックですね

栽培環境

ミセバヤの栽培環境
ミセバヤは、水はけが良く日当たりの良い場所をこのみます

思うに海岸や山の岩場に育つことが多い植物ですが、湿気の多い場所はこのみませんので、特に外で育てるときは植え付ける場所に注意しておきましょう。

用土


【えびね・山野草の培養土】

ミセバヤを育てるために適している土は、ホームセンターなどで販売されている山野草の培養土が適しています

ご自分で土を作るときは、鹿沼土の小粒6に対し赤球土が3、軽石を1の割合で混ぜ合せたものを使いましょう。

冬の時期の管理方法

ミセバヤは耐寒性の高い植物ですので、特にわらなどの防寒対策を行う必要はありません。正し、冬は芽を少しだけ残して後は枯れてしまいますので、かれてしまった茎や葉は取り除いておきましょう

夏の時期の管理方法

ミセバヤは湿気をいますので、梅雨の時期はなるべく湿気の影響をうけない場所に移動させてあげましょう。また、地植えにするのであれば根腐れを防ぐため、屋根のある場所に植えると良いでしょう
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水やり

ミセバヤの栽培環境
ミセバヤを地植えにするのであれば特に水を与える必要はありません。ただし、気温が高い日が続いていたりと、乾燥しているようであれば少し多めに水を与えてあげましょう。

鉢植えにするときは、土が乾いた頃合いを見計らってから水を与えるようにして下さい。土が湿っている状態が長く続くと、根が腐ってしまいますので、水の与え過ぎには注意が必要です。冬場は苗も休眠状態に入りますので、それほど多く水を与える必要はありません。

肥料

ミセバヤは、時世でも植物ですので、特に肥料を与える心配はありません。鉢植えにして育てる場合は、栄養不足になることもありますので、液体肥料か効き目の緩やかな緩効性の化成肥料を与えましょう。

鉢植えで育てる場合は、鹿沼土の小粒と軽石を混ぜ合せて水はけを良くしてあげましょう。肥料は秋と春の2回与えればそれで十分です。

植え付け方

ミセバヤの植え付け方
ミセバヤの植え付けには、3月下旬から四月ごろが適しています。地植えにするのであれば、風邪と親水はけの良い場所に植えるなど、植え付ける場所に注意しましょう。

また、花壇をつくって少し土を高く盛ったり、自生する場所と似た環境をつくってあげるとよく育ちます。

植え替え方

ミセバヤの植え替え方
鉢植えにするときは、目詰まりを起こさないよう注意しましょう。

ミセバヤの植え替えには、1年から2年2回を目安として、一回り大きな鉢に植え替える必要があります。

増やし方

ミセバヤを増やしたいときは、株分けか挿し芽にします。株分けするには、植え付けするときと同じように3月下旬から4月ごろに行いましょう。株を掘り起こしたら古い土をやさしく丁寧に払っていき、一株につき大体3つほど芽が付くように株を分けていきます。

株を分けるときは、ナイフやハサミを使わずに手で直接分けてもかまいません。挿し芽にするには、5月上旬から6月上旬ころまでに行いましょう。

この時期を逃すと芽が出ないことがありますので注意しましょう。挿し芽にするときは、茎の3節目か4節目あたりをカットします。

下半分の葉はあらかじめ取り除いておき、切り口を下にして30分ほど水につけておきます。水から出した後、カットした茎は、用意した土にそのまま挿しておきましょう。茎を挿す土は、市販の培養土で構いません。

茎を土に挿した後は、土が湿る程度に水を与えます。霧吹きを使えば適度に土を湿らせることができるでしょう。発芽するまでは、風通しの良い範囲日陰で育ててあげましょう。
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花がら摘み

ミセバヤの花がら摘み
開花後、花がしぼんできたら花がついた部分の茎を根元からカットします。ミセバヤを種から育てたい場合は、そのままにしておいてもかまいません。

種をとる必要がないのであれば、栄養が種に奪われてしまいますので、花が終わった後はなるべく早く取り除きましょう。また、枯れて下に落ちた花や葉は、そのままにしておくと病気の原因になってしまいますので、なるべくこまめに片づけてください。

育て方のポイント

ミセバヤは、日当たりの良い場所をこのみますが、真夏は直射日光が当たる場所は避けておきましょう。屋根がある場所など、日陰になる場所がないときは、遮光ネットを使ってください。また、よしずを下げて半日陰をつくってもかまいません。

逆に、冬は日照不足になることがありますので、日当たりの良い場所が適しています。よしずや遮光ネットなどで調整できない場合は、移動することができる鉢植えにして育てた方がよいでしょう。

病害虫について

ミセバヤは丈夫な植物ですので、ほとんどお手入れをしなくてもよく育ちます。

ただし、次の病害虫には注意しておきましょう。

軟腐病

軟腐病は、カビが原因で症状が現れる病気です。主に葉野菜がかかりやすい病気で、どんな植物でも発症する恐れがあります。

始めは水のしみのような模様が現れ、徐々に茶褐色に変色していき、腐臭とともに枯れてしまいます。主に高温多湿になる6月ごろから発症しやすくなり、消毒をしていないハサミを使うと感染が拡大する恐れがあります。

軟腐病の予防には

軟腐病の予防には、花の開花後に花柄を摘み取り、枯れた下葉をこまめに取り除いておきましょう。すでに軟腐病に感染してしまった株については、ほかに病気が感染しないようなるべく早く取り除く必要があります。また、肥料の与えすぎや株同士の間隔をあけて育てると、被害の拡大を防ぐことができます。

うどんこ病

ミセバヤは、湿気に弱い植物ですので、うどんこ病にも注意が必要です。うどんこ病が発生すると、はじめに葉の表面に白い斑点が現れ始め、そのまま放置しておくと葉全体が白くなり最終的には枯れてしまいます。

うどんこ病は、主に4月から10月ころに発生しやすくなりますので注意しましょう。うどんこ病は、カビが原因になり発症しますので、枯れ葉にカビの胞子が飛ぶと感染が広がってしまいますので、うどんこ病に感染してしまった葉や枯れ葉は、すぐに切り取って早めに処分して下さい。それでも症状が治まらなかった場合は、専用の薬剤を使うことをおすすめします。

うどんこ病の対処方法

薬剤を使いたくない場合には、木酢酢などの雄やトウガラシが効果的です。木酢巣を 50倍程度に薄めてスプレー容器に入れ、葉に吹きかけることで予防することが可能です。また、木酢酢の代わりにトウガラシも効果があります。

トウガラシは木酢酢ほどの効果はありませんが、500倍ほどに薄めてスプレー容器に入れ、葉の表面に吹きかけるとある程度予防することができます。

可憐な花が美しいミセバヤを寄せ植えにして楽しもう

いかがでしたか。今回はミセバヤの育て方やポイントについて紹介しました。ミセバヤは、吊り鉢に入れて風も見栄えが良く、インテリアにもよくなじみます。鉢をバスケットに入れて寄せ植え用に飾ってもよいでしょう。

病気にも強く、暑さ寒さにも強いなど、手間もかかりませんので忙しい方にもぴったりです。紫がかったピンクの色の花は見ごたえも十分ですので、ぜひミセバヤを上手に育てて美しい花を楽しみましょう。



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