春に植える花

ウエストリンギアの植え付けからの育て方!栽培時期や剪定・挿し木について

ウエストリンギアの植え付けからの育て方!栽培時期や剪定・挿し木について

「ウエストリンギア」は、それほどメジャーとは言えない品種で、ちょっとお洒落な園芸店で扱っています。

オーストラリア原産でシソ科ウエストリンギア属の半耐寒性常緑低木です。

今回は、そんなウエストリンギアの育て方について、ご紹介していきたいと思います。

ウエストリンギアの由来

ウエストリンギアの由来

一時期は「オーストラリアン・ローズマリー」と言う名前でも流通することも多かったのですが、これは単に外見が似ているので名付けられただけで、ハーブとして馴染みが深いローズマリー(地中海沿岸地方原産でシソ科マンネンロウ属)とは、同じシソ科である以外は全く繋がりの無い植物です。

実際、その辺の安易なネーミングが原因で、販売する側にも購入する側にも、かつては色々と混乱したこともあったと聞いています。

「ローズマリーと言うのだから、花を楽しんでハーブとしても使えるのだろう…」なんて勘違いしてはダメですよ。「ウエストリンギア」は一見ローズマリーっぽいけれども、葉や花に香りも無くハーブとして利用することはできません

ややこしいので、この際「オーストラリアン・ローズマリー」と言う名前は忘れちゃって下さい。

ウエストリンギアの栽培時期と育成条件

ウエストリンギアの栽培時期と育成条件
ウエストリンギアの育成条件
  • 日当たり:日なた
  • 土壌酸度:中性
  • 開花時期:4月〜10月末頃

ウエストリンギアの流通形態


通常は、そのまま楽しめるような鉢植えの状態で流通しています。ただし、多く出回っている小振りな鉢は、土の量が少なめなので水持ちが悪いです。

そのままで楽しむ場合には特に水切れに注意して下さい。後ほど、水やりについて解説しますが、例外なのでジャンジャンやっても大丈夫です。

ウエストリンギアの植えつけ場所の準備

ローズマリーと言う名前は忘れちゃって下さい…と言った舌の根も乾かぬ内にですが、栽培環境や土壌はローズマリーに準ずる形で良いでしょう。すなわち、日当たりが良く、水はけの良い場所であれば、特に土質を選ばない緩い条件です。

耐暑性はありますが、真夏には蒸れないように注意するのも同様です。特に梅雨時などは、雨除けなどに一工夫しなければなりません。

ただし、ウエストリンギアの場合には、特に寒さに弱く霜は禁物になります。
冬期の最低気温で5℃以上を確保できない環境では枯死する可能性が高いので、かなり温暖な土地以外では地植えは難しいかも知れません。

ちなみに、ローズマリーの越冬温度は‐5℃前後とされていますから、その差は結構大きいです。逆にローズマリー栽培歴の豊富な方にとっては、この耐寒温度の差が落とし穴になりそうなので御用心!

もちろん、地植えにして時期になったら雨除けや簡易ハウスを作ると言う手もありますがおすすめしません。梅雨時と冬期の管理をあわせて考えると、鉢植えにして梅雨時は軒下に、冬の夜間は室内になどと移動させるのが、最良の策なのではないでしょうか。

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ウエストリンギアの植えつけ・植えかえ

常緑低木と言うだけあって樹高1〜1.5m程度までは育ちます。剪定して樹高を抑えることを考慮しても、6〜7号鉢に1株植えで管理すると体裁が良いでしょう。

用土は、水はけを考慮して鉢底石をしっかり入れてから、メインは市販の園芸用培養土ハーブ用培養土を利用すると良いでしょう。

自分でブレンドするなら、赤玉土5:腐葉土3:パーライト2程度を目安にしましょう。前述した通り、水はけが良ければ土質を選ばないので難しく考えることもありません。最後に鉢底から水が流れ出すまで潅水して植えつけの完了です。

2年に1度は植えかえをします。また、株が肥大して鉢底から根が出ているようなら、2年を待たずに植えかえです。植えつけ・植えかえともに適期は5月となります。

ウエストリンギアの水やり


過湿を嫌い根腐れを起こしやすいのですが、極端に乾燥させておけばOK!と言うことでも無いので少し難しいです。

良くあるパターンの「土が乾いたら、鉢底から水が流れ出すようにタップリと潅水」と言うヤツです。言うのは簡単ですが、栽培する植物や環境によって微妙に異なるので、慣れるまではどうしても手探り状態が続いてしまいます。

早い段階で、培養土の表面に触れたり、鉢の重さで概ねの乾き具合を判断できるように腕を上げて下さい。

夏の水やり

どの植物の場合にも共通しての鉢植えの夏越しの注意点ですが、高温に強い品種でも植木鉢の中で根が茹だってしまっては耐えられません。朝夕の涼しい時間帯を選んで、特にタップリと植木鉢の中の温度を下げてやる意識で潅水することです。

また、特に鉢が直射光にさらされて高温になるのを避けることです。具体的には、鉢の部分が日陰になるような場所に置くだけでもかなり違ってきますし、例えば二重鉢にしてみたり、すだれなどの100均ショップで売っているグッズを活用したり、色々と工夫して環境に合った夏越しのノウハウを蓄積しましょう。

冬の水やり

難易度が一段と上がるのが生育が鈍くなる冬期です。特に吸水力が落ちるので、漫然と水やりをしていると根腐れリスクが一段と上昇してしまいます。

ただし、これも鉢の置き場所との兼ね合いなので(底冷えのするような玄関に置くのと、日当たりの良いポカポカする窓辺に置くのでは全く違いますよね)、「冬期は〇日おきに水をやりを…」などと一概には言えません。

基本は常に「土が乾いたら、鉢底から水が流れ出すようにタップリと潅水」です。これまでの経験から適切な潅水パターンを考えて下さい。

ウエストリンギアの肥料

基本的に肥焼けをしやすいので、あらかじめ肥料が入っている市販の園芸用培養土やハーブ用培養土を使っている場合、初年度の追肥などは一切不要です。

その他の場合でも、思い出した頃に園芸用の錠剤型肥料などを置いてやる程度で充分です。

ウエストリンギアの剪定

剪定に強いので、花後など少なくとも年に1度は刈り込んで樹形を整えないと収まりがつかなくなります。

また、梅雨時〜夏の過湿による蒸れを防ぐ目的もあるので、バッサリと3割強程度は切って通風を確保してやって下さい。

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挿し木で増やす

切った枝を挿してやると面白い位にどんどん増えます。挿し木の適期は気温などとの関係から4〜5月と10月頃です。

例えば、避暑地になるような土地なので…と言うことならば、親株は鉢植えで確保しておくとして剪定屑は…。

常緑低木の分類は捨てて、一年草扱いで、庭先に春に挿して秋までの期間だけ楽しむと言う割り切った考え方もアリです。基本はシソなので成長が早いです。数が揃えればそれなりに見栄えがするのでキレイですよ。

ただし、夏場に蒸れて痛んでしまうとダメなので、あまり暑くなり過ぎない土地であるのがポイントです。

おわりに

耐寒性にやや難ありのウエストリンギアなので、冬越しには神経を使うかも知れません。

そこをクリアできれば大株に育て上げるのも夢ではありません。また、挿し木は楽しいのでぜひチャレンジしてみて下さい。

それでも、どうしても上手く行かないや…と言う場合には、本家のローズマリーの方が簡単なので試してみましょう。

以上、ウエストリンギアの育て方をまとめてみました。