冬に植える野菜

スプラウトの種から収穫までの育て方!種類や栽培のポイントをご紹介!

スプラウトの種から収穫までの育て方!種類や栽培のポイントをご紹介!

スプラウトとは、植物や野菜の新芽のことを指します。発芽直後の新芽を収穫するため、含まれている栄養分が非常に高く、種を植えてから収穫までの時期が短いことや室内で栽培ができることから、大変人気のある栽培方法です。

その歴史は古く、5000年以上前の古代中国やヴィクトリア朝時代のイギリスでも、スプラウト栽培が行われていたという記録が存在しているほどです。

今回は、そんなスプラウトの種から収穫までの育て方種類や栽培のポイントなどについてご紹介します。

スプラウトの栽培時期と育成条件

スプラウトは基本的にどの時期でも育てることが可能です!

ただし、真夏の暑い時期は毎日水を変えるようにしても雑菌が繁殖することがあります。ですので、特に気温の高い時期は避けたほうが良いと思います。

反対に、冬の寒い時期は発芽や成長に少し時間がかかりますが、夏と違い雑菌が繁殖しにくいので、初心者の方も安心してスプラウトの栽培ができる季節です。

スプラウトの育成条件

適正温度:20~25℃
耐寒性:弱
耐暑性:弱
耐陰性:強

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スプラウト栽培で用意するもの

栽培を始めるにあたって、前もって必要なものを用意しておきましょう。

スプラウト専用の「種」


【ブロッコリースプラウト 種】

スプラウト専用の種を使用して下さい。種が入っている袋には、薬剤処理がされているかどうかの記載があります。

通常の種には、病害虫を予防するために、薬剤処理がされている可能性があります。スプラウト専用の種であれば、薬剤処理がされていないので、安心して新芽を食べることができます。

スプラウト栽培用の「容器」


【スプラウト栽培専用容器】

間口が広く、7㎝~8㎝の深さがあるものが適しています。家にあるものならば、タッパーウェアプラスチックカップお豆腐のパックなどを活用することができます。

注意点は、底の部分が平らであること。凹凸があるとそれぞれの種の成長のタイミングがずれ、発芽が遅い種が出てきてしまいます。

家で手軽に用意できる容器の他にも、スプラウト栽培専用の容器もあります。専用の容器であれば水切りが付いているので、水替えが楽になりとても便利です。

スプラウト栽培において、雑菌は大敵です。キッチン用の除菌スプレーなどを活用して、あらかじめ容器を除菌することをオススメします。

その他必要な物

キッチンペーパー:薄いスポンジや化粧用コットンシート、脱脂綿でも可能です。
アルミホイル:種を植えた後に、遮光するために使用します
霧吹き:水やりで使用します。

スプラウトの種まき

必要なものが揃ったら、早速種を撒いていきましょう。下記はスプラウト栽培の種まきの手順です。

①容器の底にキッチンペーパー等を敷く

キッチンペーパーなどを敷いて、しっかり水が浸るようにします。

キッチンペーパーを使用する時は、折りたたんで3枚くらいの厚さにすると水分調節がしやすくなります。

②底全体に行き渡るように種を撒く

この時、種同士が重ならないように注意しましょう。

また、種に直接手が触れないようにすることがベストです。スプーンなどを使用して種を撒くなどすると良いです。

③アルミホイルをかける

種に日光が当たらないようにするために、アルミホイルをかけます。アルミホイルには、通気性を良くするためにフォークなどで数ヶ所穴をあけておくと良いです。

アルミホイルを使用しない場合は、段ボールの中や暗い場所に置いておくと良いです。このように種を暗い環境に置くと、種が土の中にいると勘違いすることにより、茎が長く伸びるようになります。

スプラウト栽培は春・秋・冬がおすすめ!

スプラウト栽培は春・秋・冬がおすすめ!

スプラウト栽培は、いつでも家の中で気軽に始めることができますが、春・秋・冬の季節が適期です。

夏でも栽培は可能ですが、気温の上昇により雑菌が繁殖する可能性があるので、念のため暑い地域では特に避けた方が良いでしょう。その反面、冬は気温が低いので発芽や成長がゆっくりですが、雑菌が繁殖しにくく栽培がしやすい季節です。

スプラウトの品種によっても違いはありますが、一般的なスプラウト栽培では室温20℃くらいが適温です。冬に栽培する場合は、特に夜は窓際などの寒い場所は避け、棚の上などの暖かい場所に移動させましょう。

発芽するまでは、段ボールや発泡スチロールに入れて置くと、温度が保たれると同時に遮光もすることができます。発芽するまでは朝と晩1日2回、霧吹きで種の表面にまんべんなく水を与えるようにします。この時、種が動いてしまわないように注意してください。

スプラウトの発芽してからの管理方法

スプラウトの発芽してからの管理方法

種を植え、遮光してから3日~5日くらいで芽が出てきます。小さな芽が出そろったあたりで、水替えを行いましょう。

芽がしっかり浸るくらいの水を与えてから、容器を傾けて水を捨てます。この時、既に発根しているので種が移動しづらくなっていますが、勢いよく水を注ぐと種が流れてしまうので、注意してください。

水替えの頻度は、1日に2~3回が目安です。茎が伸びるまで、再び日光に当てずに育てましょう。約1週間経過すると、ある程度(5㎝~6㎝)軸が伸びてきます。

葉が開くようになったら、日光に当てるため日当たりの良い場所に移動させましょう。日光に当てることにより、開いた葉が深みのあるグリーン色に変化していきます。

スプラウトから異臭がした場合は、カビの発生や腐敗が原因となっている場合があります。その場合は、もったいないですが早めに処分してください。

スプラウトの肥料

スプラウト栽培に肥料は必要ありません

スプラウトの種の中には、びっしり栄養素が詰まっているからです。

スプラウトの収穫

葉がグリーン色になったら収穫をしましょう。ハサミで根元から切り落とし、水できれいに洗い流します。

スプラウトで栽培したものは、勿論生で食べることも可能ですが、火を通して炒め物などに活用すると、衛生面でより安心です。

スプラウトの害虫と病気

育成期間が短期間であり若芽を収穫するので、虫や病気にかかることはほとんどありません

スプラウトの種の保管

スプラウト専用の種の袋には、直径7㎝から8㎝の容器で育てる場合、約2.3回分の種が入っています。使用しない種は、冷蔵庫に入れておけば長期保存が可能です。

また、すぐ使用する場合は日の当たらない涼しい場所で保管しておきます。
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スプラウトの種類

スプラウト栽培の中でも、代表的なものをご紹介します。

豆苗(とうみょう)


【豆苗 種】

えんどう豆の若菜をさします。シャキシャキした食感を生で味わうこともできますが、鍋やスープ、炒め物などにも使用することができます。ベーターカロテンやタンパク質が豊富に含まれており、再生力が強い野菜です。

スプラウト栽培では、1度収穫を終えたら再び種を使用することはできませんが、豆苗の場合は、収穫する時に軸を数㎝残しておくと、再び成長するのでもう1度収穫を楽しむことができます。

カイワレ大根


【カイワレ大根 種】

大根の若菜です。葉が開いた状態が、2枚貝が開いた時の状態に似ていることから「貝割れ」と呼ばれるようになりました。

殺菌作用のあるピリッとした辛さが特徴なので、薬味などに使用されることも多く、他にもサラダや料理の付け合わせなどにも使われています。

ブロッコリースプラウト


【ブロッコリースプラウト 種】

ブロッコリーの新芽のことを言います。味に癖が無く、様々な料理と相性が良いので使いやすい食材です。

アブラナ科仲間のカイワレ大根と見た目がよく似ていますが、葉の形がハート型をしているのが特徴です。食物繊維とミネラルやカルシウムなどの6大栄養素が含まれており、栄養価も抜群です。

そば


【【そばのかいわれ】種 】

ルチンがたくさん含まれているそばの新芽です。ポリフェノールが含まれているので、軸がピンク色になるのが特徴です。

加熱するとポリフェノール成分が溶け出てしまうので、サラダなど生で食べることをオススメします。

スプラウト栽培の注意点

スプラウト栽培の注意点

スプラウト栽培で最も注意することは、環境の衛生面です。容器の底に水が溜まっていると、底に敷いてあるスポンジなどにカビが生えやすくなります。

また、発芽していない種もカビの発生の原因となることがありますので、毎回水やりの際に、注意して観察するようにしてください。

種を植えて3日経っても発芽しない場合は、取り除くようにしましょう。毎回、きれいな水に交換してあげることがポイントです。

おわりに

スプラウト栽培について解説しましたが、いかがでしたか。

複数のスプラウト栽培を行う場合は、種の植える時期を少しずつズラすことにより、毎日のように収穫を楽しむことができます。

収穫だけでなく、インテリアの一部として楽しむこともできるスプラウト栽培。興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。

スプラウト栽培 アイキャッチ画像
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