観葉植物

モンステラの育て方!肥料や剪定方法・挿し木と茎伏せの増やし方について

モンステラの育て方!肥料や剪定方法・挿し木と茎伏せの増やし方について

大きな葉っぱに切り込みの入った「モンステラ」は、日本の植物ではなく、熱帯地域が原産です。ジャングルにひっそりと生育している姿が思い浮かびますね。ジャングルのイメージは深い緑の木々に覆われていて、昼間でも地面の辺りには日が差さない状態です。

そういった生育環境が好きなモンステラは、日光が少なくても育つ植物です。お部屋のインテリアに人気のあるモンステラを観葉植物として育ててみましょう。

ポイントをおさえれば、増やすこともできるのでチャレンジすると楽しい観葉植物です。

モンステラの栽培時期と育成条件

モンステラの育て方!肥料や剪定方法・挿し木と茎伏せの増やし方について

日当たり

日光不足には強い植物(耐陰性)ですが、適度に日の光が当たる場所がよい。リビングなどでも育ちます。

直射日光を当て続けると葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。夏場の直射日光は避けてください。

屋内で育てる方が多いと思いますが、窓側で育てる場合でも直射日光は要注意です。レースのカーテンがあっても夏場は直接日光に当て続けるのは避けましょう。葉焼けは観葉植物にとってマイナスです。

土壌酸度

中性にしておきましょう。モンステラは、過度な土壌管理の心配をしなくても育つ丈夫な観葉植物です。

ジャングルに生育しているので、水切れに注意が必要です。しかし、保水性の高い土では虫が発生しやすいです。用土は「水はけのよい土」を準備しましょう。水やりの管理をしていれば、水切れの心配はありません。

観葉植物の土・赤玉土・鹿沼土の混合用土がおすすめです。比率は3:1:1でよいでしょう。肥料の心配はほとんどありません。

株の選定と管理

観葉植物として人気のモンステラは、ホームセンターの園芸コーナーで販売されています。100円ショップで販売されていることもありますが、管理状態に注意が必要に感じます。

購入したら置き場所の選定です。直射日光を浴びせ続けるのは避けましょう。葉焼けの原因になります。エアコンの風が直接当たるのもNGですね。


【モンステラ】

モンステラの育て方Ⅰ・水やり

モンステラの育て方Ⅰ・水やり

モンステラの成長期は春~秋で、冬は成長が弱まります。そこで、春~秋は充分な水やりをしましょう。目安としては、表土が乾燥したら水分補給です。鉢の下から水が染み出るくらいが目安です。

水やりの際に、鉢の受け皿に水が染み出ない状態だと底辺が乾燥してしまうことがあります。必ず受け皿に水が染み出るようにしましょう。そして、お皿の水は再利用しないで捨てる事です。

庭などがあれば時々、日中に外で水やりをしてみましょう。鉢底からの水が切れたら屋内に戻す。その際にも強い日差しは避けるようにします。土の表面が湿っている状態では水やりを控えましょう。過度な湿度を継続すると病気の原因となります。カビの発生など嫌ですね。

水やりのタイミングで難しいのが夏場です。夕方~夜に与えましょう。午前中は避けた方が良いのは、日中に与えた水分が暑くなってしまうからです。

モンステラの育て方Ⅱ・肥料


【ハイポネックス ストレート液肥 観葉植物用】

モンステラは肥料が無くても育ちます。もし与えるならば液体肥料がよいでしょう。

与える時期は成長期(春~秋)に与えます。冬の季節は成長が弱まります。あまり肥料の必要がない冬に与えるのは控えましょう。肥料を必要としていない時期に与えるのは悪影響です。

置き場所をどこにするか

置き場所をどこにするか

モンステラは5℃以下の環境では生育できません。もともと熱帯の植物なので寒さには弱いです。屋外で水やりや日光浴をする場合でも15℃以下になるようでは室内で育てた方がよいです。
夏の窓際は直射日光があたるので避けた方がよいです。冬に窓際で育てる(置きっぱなし)のは注意しましょう。夜間に外気と変わらないくらい温度が低下します。

冬の玄関も要注意です。外気と変わらないくらいに低下するので置かない方がいいですね。季節と時間帯によって置き場所を考えた方が良いと思います。基本的にはリビングで直射日光の当たらない場所で育て、時々外気浴や日光浴をすると元気になります。
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モンステラの剪定

モンステラの剪定

成長が早く葉も大きくなる植物なので、剪定を定期的に行って形(見栄え)を良くしていきましょう。

剪定の仕方は古くなった葉は根元から切り取ります。色つやが悪くなってきた。葉の切れ目から弱っているのも切り取ってよいでしょう。

観葉植物なので、全体像が美しく、部屋との調和も考えて切り取って問題ありませ。成長が早いので直ぐに新しい葉が出てきます。とはいえ、植物なので光合成は必要です。葉を適度に残しながらの剪定です。

モンステラの増やし方

モンステラの増やし方

挿し木と茎伏せで増やすことができます。途中までの行程は同じになります6月~7月の成長旺盛な季節が適しています。元気な葉の茎を根元から切り落とします。茎から用土に対して気根が張っている場合は切り落としてしまいます。

余談ですが、気根を見るとモンステラがサトイモ科の植物だなと感じます。さて、気根ですが出たての黄色い状態で、土に張っていない場合は残しておきましょう。気根が根っこの役割をして新芽が出やすくなります。

茎を切り分けていきますが、葉っぱが出ている「節」を1~2残して切り分けます。この節(盛り上がっている所)から気根が生えてきます。葉が付いているので切り落とします。葉から蒸発して茎が乾燥してしまうのを防止します。

挿し木のやり方

さて、ここから挿し木茎伏せの行程がかわります。先に挿し木のやり方です。とてもシンプルです。別の鉢と新しい土を用意して、鉢の半分くらいまで土を入れておきます。

そこに、先ほど用意した茎を植えます。生えたての気根がある場合は切らずに活かす。茎の切り口を上下にして(葉の切り口ではありません)バランスが良いように植えて周りに土を入れ切り口が外に出ている状態にします。

最後に水をたっぷり与えて挿し木完成です。土が乾燥しないように水やりに注意しましょう。

茎伏せのやり方

挿し木と同じように鉢と土を用意します。先ほど準備した茎を土の上に平らに置きます。葉の切り口が上を向いた状態で(茎の切断面ではありません)です。

茎の半分ほどが土に埋まる状態にします。新芽が出るまで土の乾燥に注意してください。

モンステラの植え替え作業

成長の速いモンステラは、鉢植えが小さくなったら植え替えをしましょう。鉢植えから根がはみ出るようでは根腐れを起こします。

植え替えは成長期の7月~9月が適しています。植え替えの前には水やりを控えてやや乾燥気味にします。新しい鉢植えと土を用意します。植え替えで不要となった古い土の再利用は止めておきましょう。

植え替えの際には、根っこの周りの土は全て取り除き、古い根や長すぎる根は切り取っておきましょう。
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病害虫の被害

ハダニ

屋内で育てているので病害虫の被害が少ないモンステラですが、ハダニカイガラムシが挙げられます。

ハダニは小さな害虫で葉の裏側に寄生しているのを発見します。部屋が乾燥している時や発生するので適度な湿度が予防に効果があります。

葉水という対処法

水やりの一環として、スプレーで葉に水を吹き付けます。根腐れ病の原因になるので水のやり過ぎは防ぎたい。植物の湿度を維持したい場合に行います。ハダニの予防にも効果があるので継続しましょう。

カイガラムシは固い殻に覆われた害虫で夏に多く発生します。葉や茎に見かけることが多いです。成虫になると駆除が難しく、歯ブラシでこすって落とさなければなりません。厄介で根気のいる作業です。

おわりに

モンステラの育て方を説明してきましたがいかがでしたか?成長旺盛な植物なので育てがいがあります。

挿し木で増やすこともできるので、家の2~3か所にあってもいいですね。「成長が早い観葉植物=生命力が旺盛」であり、家運が上がる効果も期待できます。水やりと日照の管理に注意が必要ですが、病害虫も少なく育てやすい植物です。

観葉植物を育ててみよう!とお考えの方はモンステラを皮切りにチャレンジしてみてください。友人から分けてもらった茎を挿し木にして、育て方開始をすると会話が弾みます。大きな葉っぱのモンステラで、南国ムードを味わってみませんか?



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