夏に植える野菜

大豆の種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や病気・害虫の対策など

大豆の種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や病気・害虫の対策など

家庭菜園でも人気の枝豆は、そのまま秋まで栽培を続けると大豆になります

豆腐や醤油、味噌などに加工され、日本人にとても馴染みの深いこの野菜は、500種類以上の品種があるとも言われています。

今回は、そんな大豆の育て方をご紹介していきます。

大豆の栽培時期と育成条件

大豆の栽培時期と育成条件
大豆の育成条件
  • 日当たり:日なた
  • 育成適温:18~28℃
  • 土壌酸度:アルカリ性(pH6.0~7.0)
  • 耐寒性:弱 耐暑性:弱
  • 植え付け:株間30㎝前後

大豆の種まき

大豆の種まきは5月中旬から7月までが適期です。地域にもよりますが、暖かい環境を好むので15~25℃くらいになる時期に行うのがベストです。

種を植える前日に一晩水に浸しておくと発芽しやすくなります。発芽するまでの間、鳥に狙われることがあるので、被害を避けるためにも種を撒き終えたら不織布を土の上に掛けておきましょう。

地植え・プランターの場合
・深さ2~3㎝、30㎝前後の間隔で、1箇所につき3粒ずつ植えます。
・発芽するまでは、種が腐る原因となるので水は与えないようにしましょう。

育成ポットに植える場合
・地植えの場合と同様に、深さは2~3㎝、9㎝のポットに対して2粒ほど植えます。
・およそ1週間から10日で発芽しますが、それまでは土が乾かない程度に水を与えましょう。
・種を撒いて20日位経過し発芽して本葉が1~2枚出てきたら、風が無く暖かい日に畑またはプランターに移します。

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育てやすい大豆の品種

初心者でも育てやすいとされている品種を3つご紹介します。

鶴の子大豆


【ダイズ 種 『鶴の子大豆』 100ml(GF) タキイ種苗】

きれいなクリーム色をした種皮が特徴です。

品質が良く、煮豆・味噌豆に使用されます。

めぐろ王

通常の大豆の約2倍の大きさ、モチモチとした食感が特徴です。

枝豆としても食べ応えがあることから人気の品種です。

あやこがね

あやこがね

脂肪分が少なく糖質が多いことが特徴です。

柔らかく煮えるので、味噌や豆腐など幅広く加工されています。

大豆の土作り

大豆の土作り

基本的に大豆はあまり土を選ばない野菜ですが、きちんと土を作っておくことが、美味しい大豆の収穫につながりますので、種を植える前に土をしっかり準備をしておきましょう。

地植えをする時の注意点として、大豆を含むマメ科の植物は連作を嫌います。2年間はマメ科の植物を植えていない場所を選択するようにしてください。

また、窒素分の多い畑は大豆に適さないので、肥料があまり残っていない場所をオススメします。葉や茎ばかりが元気に育ち、実がならないツルボケを避けるためです。

プランター植え
市販されている野菜用培養土が使いやすく適しています

地植え
・種を植える1ヶ月前に1㎡の土に対し苦土石灰を100~150gを混ぜて寝かせておく(石灰を入れることで大豆の好むアルカリ性の土にします)
・2週間程たったら暖効性化成肥料と堆肥を追加し、再び2週間ほど寝かせる

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畝とマルチ張り

土作りが完成したら、畝を作りましょう。大豆作りの畝幅は60~90㎝が適しています。

マルチが無くても栽培することは可能ですが、マルチ張りをすることによって収穫が半月くらい早くなります。マルチ張りの方法は以下の通りです。

マルチ張り手順
  1. 畝幅に対し、幅が30㎝長い黒マルチを用意する
  2. 畝にマルチがピンとなるように張り、両端に土を乗せて動かないように固定させる
  3. 穴あけ器でマルチに穴をあける。

穴開け器を使わなくても、カッターで穴をあけたい場所に×印の切り込みを入れ、その場所をマルチの内側に押し込めば、植穴を作ることができます。

大豆の水やりについて

大豆の水やりについて

大豆は乾燥に弱いので、土が乾いたら根元の方に、優しくたっぷり水を与えましょう。

特に7~8月の開花時期から実がなる時期は、水分不足になると落花しやすくなるので、土の様子をしっかり観察します。

ただしプランターで植えている場合は、土の表面が乾燥して白くなっていない限りは水やりの必要はありません。頻繁な水やりは根腐れの原因となるのでこちらも注意が必要です。

大豆に発生しやすい害虫と害虫病

大豆栽培で発生しやすい害虫

  • カメムシ:サヤや葉の汁を吸います
  • ダイズアブラムシ:新葉を好み、葉やサヤに寄生します大豆を弱らせます。また、病気を媒介します。特に黒大豆で多く見られる害虫です。
  • コガネムシ:新葉を中心に食い荒らし、幼虫期には根を食害します。
  • ダイズサヤムシガ:葉の食害やサヤの中を食い荒らします。
  • シロイチモジマダラメイガ:サヤの中に入り込んで、マメを食べます。

大豆がかかりやすい病気

  • べと病:梅雨の時期に発生しやすく、葉の表に淡黄色の病斑、裏は灰白色のカビが発生します。
  • 立ち枯れ病:地際部分の茎に縦に長い褐色が現れます。色が付いた部分が腐り、苗が倒れて最終的には枯れてしまいます。病原はカビの一種類です。
  • 白絹病(しらきぬびょう):地際部分の茎、または周りの地面に綿条の菌糸ができます。夏に発生しやすく、最終的には枯れてしまいます。
  • 萎凋病(いちょうびょう):カビが原因の病気です。地際部分の茎の変色と葉が萎れることが特徴です。

これらの害虫や病気を防ぐには、防虫ネットをするのが一番効果的です。

防虫ネットがあることにより、初芽直後の芽を好む鳩の被害も免れることができ一石二鳥です。
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大豆の栽培管理

大豆の栽培管理

土寄せ・中耕

土寄せとは、育成中の作物の根元に土を寄せかけることを指し、中耕は土の表面を軽く耕すことです。水やりや雨によって減った土を補うと同時に、根を守る役割があります。

また、水はけの良い環境を作り出し、株が倒れることを防ぎます。定植の20~25日後に1~2回行いましょう。

追肥

追肥とは、植物や野菜がある程度成長した時に追加で肥料を足すことを指します。大豆の場合、基本的には追肥の必要はありません

様子を見て必要だと感じたら、土寄せと中耕を行う時と開花時期にリン酸が沢山含まれている肥料を与えてください。

摘心

野菜や植物の頂芽を摘み取ることで、「ピンチ」とも言います。

大豆の場合は、収穫量を増やすために本葉が4~5枚出てきたら行いましょう。倒れにくくなり、成長を促す効果があります。

大豆の収穫時期と収穫方法

大豆の収穫時期と収穫方法

10月の下旬から11月位に葉が茶色く変化し、サヤを振ると中で乾燥した大豆がカラカラ音を出すようになったら収穫時期の到来です。

一見すると枯れているように見えますが、収穫の時まで大豆はサヤの中で成長し続けているので、水やりを忘れないようにしましょう。

収穫時期を逃すと、サヤから大豆が飛び出したり、雨でふやけたりするので、この時期を逃さないようにしてください。ハサミなどを使って、枝や株ごと収穫します。

大豆の収穫後

収穫した大豆は、すぐにサヤから取り出さず、そのまま日蔭で半月ほど乾燥させます。株を持ちやすい様に束ねて、風通しの良い場所に吊しておくと良いでしょう。

乾燥している最中に、サヤから大豆が飛び出すことがあるので、ネットなどで覆うと豆の落下防止につながります。完全に乾燥したら、サヤから大豆を取り出します。

大豆の脱穀と保存

大豆の脱穀と保存v

大豆は手で一つずつ取り出すこともできますが、ネットで覆われた状態の大豆を棒などで叩いて取り出す方法もあります。取り出す時に、一緒に出てくるゴミや傷んでいる豆、虫食いの豆は排除しましょう。

脱穀しても大豆はまだ充分に乾燥していないので、クラフト紙のような通気性の良い袋に1㎏くらいずつにわけて、湿気が少なく涼しい場所に保存しておきましょう。この時、虫が入らないように密閉します。

おわりに

大豆はタンパク質、炭水化物、カリウム、カルシウムなど「畑の肉」と呼ばれるほど栄養満点な食材です。

沢山収穫して煮豆やスープなど様々な料理の他にも、自家製の味噌や豆腐にチャレンジしてはいかがでしょうか。



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