春に植える野菜

サンチュの種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や追肥・病害虫の対策について

サンチュの種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や追肥・病害虫の対策について

下葉(外葉)から順次かき取って使用することから和名は「カキチシャ」といいます。サンチュは韓国名ですが、原産は地中海沿岸から中近東と言われています。そして中国から韓国をへて日本に伝わりました。

日本では古くから(平安時代頃)栽培されていたと言われています。緑葉種赤葉種があり、焼き肉を包んで食べると美味しくいただけますね。

家庭菜園でも育てやすいサンチュの育て方を説明していきます。

サンチュの栽培時期と育成条件

サンチュの栽培時期と育成条件

 

サンチュの育成条件

日当たり:日なた
土壌酸度:中性
植えつけ:収穫期で株間30㎝前後




サンチュの種まき・苗の管理

種は春蒔きと秋蒔きができます。しかし、25℃以上になると病害のリスクが高まるので、寒冷地以外は秋蒔きの方が育てやすいです。寒さ対策さえ行えば、年を超えての収穫も可能です。

種は箱などに筋蒔きにします。光が当たらないと発芽しないので、土はかけないで手で軽く抑える程度でよいです。乾燥防止のために新聞などをかけておきましょう。

発芽したら順次間引きを繰り返し、苗が本葉4~5枚位に成ったら畑に植え替えましょう。畑の植え替えは株間30㎝が目安です。


【【チマ・サンチュ】焼肉レタス(緑)】

サンチュの定植適期

サンチュの定植適期

苗が本場4~5枚の株に育ったら畑に植え替えましょう。秋まきだと徐々に気温が低下してくる頃です。霜に当ててしまうとその後の生育は期待できません。寒くなる前に収穫を終えるか、ビニールトンネルで防寒するとよいですね。

定植は株間30㎝程の間隔にします。成長すると茎は20㎝~30㎝位まで伸びていきます。収穫を続けると茎が太くなりさらに立ち上がっていきます。ある程度で収穫は終了となります。

春ならば4月上旬~5月下旬秋なら9月上旬から10月上旬までが適しています。時期を逃すと真夏の収穫や冬入り後の収穫になります。また、生育の適温の関係で思ったほど収穫が伸びません。

冬植え付けのサンチュも栽培可能となります。トンネル栽培になりますが、種まきが10月・植え付けが11月・収穫は2月~3月の寒い時期です。年を超えての栽培と収穫になります。

サンチュ栽培の土作り


【住友化学園芸 マイガーデンベジフル】

サンチュの定植時期になる前に土作りを始めましょう。サンチュは生育期間が長いので元肥には良質な堆肥を十分施して、追肥も行っていきます。追肥が重要となります。

畝の幅は50㎝で溝は左右20㎝、合計90㎝が目安です。畝の長さで元肥の目安を表します。

畝の長さ1m当たり
  • 堆肥:5~6握り
  • 油粕:大さじ5杯
  • 化成肥料:大さじ5杯

サンチュのマルチ張り


【穴あき黒マルチ9230 】

定植前に畝を作りポリマルチを行いましょう。秋まきの場合は冬にかかる収穫期なので、土の保温効果も期待できます。マルチとビニールトンネルで真冬に野菜の収穫を期待できます。

また、マルチをすることで雑草の生育を防止することになります。雑草が少なければ、サンチュの成長の栄養素が阻害されないで済みます。

定植のポイント

定植のポイント

株間30㎝程で苗が真っ直ぐ伸びるように定植しましょう。定植したときは葉がクターとしていても、土にしっかり根を張ると茎が伸びてしっかりします。根株が真っ直ぐになるように地面に植えましょう。

定植当日にマルチに苗鉢よりやや大きめの穴を開け、苗を移し替えていきましょう。土が乾いているようならしっかりと穴に水を流し込むようにします。植え付け後にも水を与えましょう。

害虫の心配が少ない野菜なのですが、ビニールトンネル又は寒冷紗で害虫を防ぎましょう。流行ってしまうと手の施しようがありません。
スポンサーリンク






サンチュの特性

発芽から60日位で茎が20㎝~30㎝に伸びたころ、下葉から順次かき取り収穫するので、長い期間収穫が続けられます。

冬の野菜不足防止の解決にも貢献します。玉レタスに比べて耐寒性・耐暑性が強く、高温下の収穫もできるので家庭菜園に適した野菜です。

サンチュの水やりについて

サンチュの特性

水を好む野菜なのでしっかり水分を与えましょう。ただし、冬場の水やりは注意が必要で、日中に与えるようにしましょう。気温低下が始まってからでは厳しいですね。

夏のプランター栽培は注意が必要です。晴れていたら毎日水やりが必要です。毎年の悩みがプランター栽培の水やりです。雨が降らないと1日で水切れとなります。旅行の計画を立てたら、水やりを近隣にお願いしなくてはなりません。

やはりポリマルチの大切さが実感できます。夏場は畑から水分が蒸発して、夕方には乾燥状態です。一方で、ポリマルチをしている畑は根元のあたりの乾燥はしていますが、畑全体の乾燥ではありません。

サンチュの栽培管理


【ビニールトンネル】

病害虫は少ない野菜ですが、夏蒔きならば真夏の日差しを避けるためにも寒冷紗ネットがおすすめです。

冬場は寒さを防ぐためにもビニールトンネルにすると良いでしょう。
スポンサーリンク






病害虫について

アブラムシ

キク科のサンチュは連作をすると生育が悪くなります。一度育てたら、同じ場所では3年くらいサンチュ・キク科の植物を育てるのは止めましょう。

葉物野菜なのでアブラムシが付くことがあります。寒冷紗ネットやビニールトンネルでの栽培は、アブラムシの防止に役立ちます。またアブラムシは光沢・光物が苦手な性質があります。

サンチュは病害虫が少ない野菜なので、家庭菜園向きの野菜です。

サンチュの追肥手順

サンチュの追肥手順

植え付け後2~3週間目から2~3回。2週間に1度行いましょう

  1. マルチをまくる。
  2. 溝で混ぜておいた土(溝の長さ1mあたりお化成肥料大さじ3杯 油粕大さじ5杯)をサンチュの根元に施す。
  3. マルチを戻す。

サンチュの収穫時期と収穫方法

サンチュの収穫時期と収穫方法

種まきから60日ごろから収穫期に入ります。茎が20㎝~30㎝に伸びたら、下場から順次かきとりましょう。葉の長さの目安は15㎝位に伸びたら収穫していきます。

1回の収穫で2~3枚以内の葉を根元の方から収穫していきます。とり過ぎは今後の生育に悪影響です。栽培が10株位あると1回の収穫量がちょうどよいです。

茎が20㎝~30㎝に伸びてきたら、下葉から順次収穫をしていきましょう。手でかき取ってもよいです。ハサミで切って収穫をしても良いのですが、アブラムシの介在を手助けすることにつながることもあります。しかし、ハサミで収穫した方が楽ですね。。。

おわりに

サンチュの育て方について、種まきや定植についてお話してきましたが、いかがでしたか?

今回は畑での栽培を中心にお話しましたが、サンチュはプランター栽培も可能です。

マンションのベランダや一軒家の空いたスペースでも栽培できますので、ぜひ美味しいサンチュを作ってくださいね。



スポンサーリンク
スポンサーリンク