ここでは、夏に植える花のおすすめ5選をご紹介していきたいと思います。
その他の夏に植える花については、このページ下部でまとめていますので、参考にしてください。
朝顔の育て方
小学校の教材としてもよく取り入れられる朝顔。
夏にぐんぐんと生長する朝顔は、5月中旬から下旬頃が種まきに適した時期とされています。ちなみに朝顔の種は硬いため、爪切りやハサミなどで少し傷をつけてやると芽を出しやすくなります(その場合、種の凹んでいる部分は傷つけないよう注意して下さい)。
通常ならば種まきから1週間ほどで発芽しますが、水やりは土が乾燥したらたっぷりあげるようにします。特に気温の高い夏場は土の乾燥も早いため、水やりは土の状態を確認しつつ朝夕2回に。逆に気温の落ち着く春や秋は1日1回の水やりを目安とします。
朝顔は比較的育てやすい植物ですが、鉢植えの場合そのまま植えているだけでは茎が地を這うように伸びていってしまいます。そのため、葉が2~3枚になれば支柱を立てるようにし、ビニールヒモなどでかるく括って誘引するようにします。市販でも「あんどん仕立て」という3本ほどの支柱とそれを結ぶためのヒモがセットになっているものが販売されているので、活用してみてはいかがでしょうか。
ヒマワリの育て方
「ニチリンソウ」の別名を持つ通り、燦々と降り注ぐ夏の太陽を思わせるようなヒマワリ。
その発芽温度は20~25度とやや高めであり、4~6月が種の蒔き時となります(種まきから1週間~2週間程度で発芽します)。
水やりは土が乾いてきたらしっかりと与えるようにしますが、常に湿度の高い環境は好まないため、水のやり過ぎには注意するようにしてください。また、肥料についても液体肥料、もしくは化学肥料を月1回程度与えますが、あまり肥料を与え過ぎると養分の過剰になってしまいますので与え過ぎに注意してください。
ちなみに1本の茎に一つの大輪が咲くイメージのあるヒマワリですが、品種によっては小ぶりの花がいくつも咲く形になるものもあります。種まきの時期をずらす事によっても長く楽しむ事もできますので、夏の風物詩をお好みの育て方で楽しんでみてはいかがでしょうか。
デージーの育て方
ヨーロッパ原産の植物でイタリアの国花としても知られるデージー。「美人」「純潔」という花言葉を持つ通り、花の色が美しく可憐な事でもよく知られています。
種まき、苗植えどちらでも育てる事ができますが、種まきで育てる場合の時期としては8月下旬~9月上旬頃。開花は3月頃になりますので、寒い冬に耐えられるだけの根をしっかりと張らせておく事が肝要です。
水やりとしては冬場はあまり必要ではありませんが、春先から夏場にかけては生育が非常に旺盛になるため、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えるようにします。
また、デージーは肥料を好む性質があるため、発芽して花が咲き終わるまでは月1~2回程度リン酸分の多い液肥を与えるようにします。特に花が咲くシーズンであれば、週1回のペースで与えると美しい花を咲かせてくれると思いますよ。
キンレンカの育て方
黄色やオレンジなど鮮やかな花が特徴であり、花、葉共に食用としても利用されるキンレンカ(ナスタチウム)。
4~5月の春に植える方法と夏の終わりに当たる9月頃に植える方法の二種類がありますが、9月に植える方が開花までの期間が長くなるため、株が大きく立派に育ちます。
水やりのポイントとしては土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげるようにします。但し、キンレンカは過湿を嫌う植物ですので、過剰な水やりは根腐れの原因ともなるので注意して下さい。また、肥料のあげすぎも花つきが悪くなる原因となります。
肥料は初夏から秋にかけての開花中、2週間に1回程度あげると良いでしょう。ちなみにキンレンカは横に広がるように生長する為、あまり間隔を詰めて種まきをしないよう注意して下さい。
サルビアの育て方
サルビアはその育てやすさからガーデニング初心者でも手がけやすく、色の鮮やかさ、多様さからも花壇などでも良く見かける植物です。
種まきでも育てる事ができますが、4月中旬頃から出回ってくる苗植えが一般的。開花時期が5月~10月頃と長い事も見据えて、植え付けは5月~6月頃に行うようにします。
水やりについては、水分が不足すると葉が落ちてしまう事があるため、土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。また、肥料については液体、固形を問いませんが、それぞれの肥料の使用頻度に合わせて定期的に与えるようにして下さい。
ちなみにサルビアは真夏の暑さには弱いため、8月頃になると花の数が減ってきます。その時期に切り戻しをして株を休ませておくと、秋になって脇目が増え、また新しい花を咲かせてくれるようになりますよ。