じゃがいもは比較的日持ちする野菜です。
常温保存だと収穫から2~3ヶ月は保存が可能だそうです。冷蔵庫内でも野菜室なら同じように保存できるようです。
じゃがいもには収穫後の休眠期間があり、この期間が終わると芽が出てきてしまいます。
この休眠期間はじゃがいもの品種によって異なり、一般的に知られている「男爵」はやや長めで、「メークイン」は中程度です。
賞味期限の見分け方
もともと賞味期限とは、加工食品にのみ表示が義務づけられたものなので、生鮮食品である野菜などは消費者自身に判断が委ねられています。
そこで、次は賞味期限の見分け方についてご紹介していきます。新鮮なじゃがいもは、「芽が出ていない」「形がなめらか」という点で判断します。つまり、芽が出ていたり、形がいびつになってきたら注意したほうがよいということなのです。
また、次のような状態になっていたら注意しましょう。見た目が黒ずんできた、全体が緑色になっている、干からびてしわしわになっている、異臭を放っている、酸っぱい匂いがする、などは賞味期限が近いもしくは過ぎてしまった状態と言えるでしょう。
このような状態になってしまった場合は、諦めて処分してしまったほうがよいかもしれません。
スポンサーリンク
長持ちする保存方法
じゃがいもって、いろんな料理に使えるから冷蔵庫にあると何かと便利な食材ですよね。そんな万能食材をいつでも使えるように、じゃがいもを長持ちさせる方法ご紹介しましょう。
実は、じゃがいもは常温が最も適しているって知っていましたか?じゃがいもは冷蔵庫が苦手な食材のひとつで、好むのは風通しのよい冷暗所なんです。
1.まずは土を払っておく
まずは、じゃがいもについている土をある程度はらっておきます。
土が多くついたままだと湿気を呼んでしまうのですが、きれいにしすぎてしまうと緑化が進んでしまうので注意が必要です。
2.新聞紙で包む
土をある程度はらったら、じゃがいもをひとつひとつ新聞紙に包みます。
5個程度をまとめて新聞紙に包んでも大丈夫です。もしもひとつひとつ包むのが大変な時は、新聞紙を敷き詰めた箱で保存するといいですよ。
新聞紙が湿気を含んできたら、その度に新聞紙を交換するようにしましょう。
3.緑化に注意!
じゃがいもは日光に当たると、皮が緑色になる「緑化」が進んでしまいます。この緑色の皮にはソラニンという天然の毒素が多く含まれています。
このソラニンを多く含むじゃがいもを食べてしまうと、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあるので、注意が必要です。
このソラニンを多く含む「緑化」は、じゃがいもが日光に当たって光合成をすることで進んでいきます。そのため、光を遮断できるような環境にしておかなければならないのです。
箱で保存するときは、必ず穴を空けて風通しよくした黒いビニールなどを被せておくようにしましょう。
冷蔵庫で保存する際の注意点
先ほどもお伝えしたように、じゃがいもは冷蔵庫が苦手な食材のひとつです。冷蔵庫にそのまま入れてしまうと、食感が変わったり、風味が落ちたりします。
しかし、例年の猛暑では常温保存もキケンです。常温で冷暗所が確保できない時期には、冷蔵庫保存も必要になります。
そこで冷蔵庫保存をする際の注意点についてお話しましょう。
- 冷蔵庫内で保存する場合は、野菜室で保存するようにしてください。
- 野菜室内でも保存容器に新聞紙を敷き詰めてからぎゅうぎゅうにならないように並べてください。
このとき、蓋を締めてはいけません。密閉しないように新聞紙をかける程度にし、蓋をしなくてはならない場合はゆるめにしてください。
おわりに
煮物、揚げ物、炒め物、などに化ける万能食材であるじゃがいも。
正しい保存方法を覚えて、いつでもおいしい状態で使えるようにしておきたいですね。