夏に植える野菜

レタスの種まきから収穫までの育て方!栽培時期やかかりやすい病気についてもご紹介

レタスの種まきから収穫までの育て方!栽培時期やかかりやすい病気についてもご紹介

レタスはβ-カロテンビタミンCなどの栄養もさることながら、何よりそのシャキッとした歯ざわりが魅力です。サラダには欠かせない存在ですね。

結球(玉になる)するタイプとしないタイプがあり、食感もパリッとしたタイプと柔らかいものがあります。

なかでもリーフレタスは葉をかきとって収穫できるので、必要になったら畑から食卓に直行なんてこともできますよ。




レタスの育成条件と栽培時期

結球レタス

種まき 植え付け 収穫
寒冷地 4月中旬~7月中旬 5月中旬~8月中旬 6月下旬~10月中旬
一般地(春まき) 2月下旬~3月中旬 4月上旬~下旬 5月下旬~6月下旬
一般地(夏まき) 8月中旬~下旬 9月上旬~下旬 11月上旬~12月中旬
暖地 8月中旬~下旬 9月中旬~下旬 10月中旬~12月下旬

 

リーフレタス

種まき 植え付け 収穫
寒冷地 3月上旬~7月中旬 4月下旬~8月上旬 6月上旬~10月上旬
一般地(春まき) 2月下旬~4月下旬 4月上旬~5月中旬 5月中旬~7月上旬
一般地(夏まき) 7月下旬~9月中旬 8月中旬~10月中旬 10月上旬~12月下旬
暖地(春まき) 1月下旬~3月下旬 3月中旬~4月中旬 4月中旬~6月下旬
暖地(夏まき) 8月中旬~9月下旬 9月上旬~10月中旬 10月中旬~12月下旬

 

※高原など冷涼な地域は寒冷地の栽培時期を参考にしてください。

レタスの育成条件
  • 日当り:日なた
  • 土壌酸度:弱酸性~中性
  • 植え付け:株間30cm前後



レタスの種まき・苗の管理

レタスの種まき・苗の管理

レタスは基本的にタネから育てます。

ただしレタスのタネは温度が25℃以上になると休眠してしまうため、夏まきする場合は涼しい場所を用意してあげる必要があります。

苗の育成手順

  1. ポットまきの場合、9cmのポットに用意した土の真ん中に軽く凹みをつけ、4~5粒を離してまきます。
  2. その上から軽く覆う程度に土をかけ、その土が流れないように水やりをします。
  3. 雨が直接あたらない涼しい場所に保管し、発芽後に本葉が出たら2本立ちまで間引きます。その後本葉が2枚になったら1本立ちに間引いてください。
  4. 本葉が4~5枚になるまで栽培します。それまでは「朝やった水が夕方には乾く」くらいを目安に水やりをしましょう。ポットの排水が悪くならないよう、気をつけてください。

※箱まきの場合は土に浅い溝をつけ、タネを条まき(溝のなかにまっすぐ並べる)にして軽く土で覆ってください。その後、苗同士が触れ合わないよう間引いていきます。

レタスの定植適期

レタスの定植適期は本葉が4~5枚になった頃です。若いうちの方が畑へ定着しやすいので、育ちすぎに注意しましょう。

また、レタスの生育適温は20℃前後です。住んでいる地域の年間気温と上記の表を目安に定植の時期を見きわめ、そこから逆算して苗の準備をするといいでしょう。

夏の暑い時期には、夕方に定植するのがおすすめです。銀マルチや白黒ダブルマルチシートを利用して地温の上昇を抑制するのもいい方法です。

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レタスの土作り

レタスの土作り

レタスの根は浅く、根のほとんどが地中30cm以内にあります。そのため水分や肥料分に反応しやすいということを頭に入れておきましょう。

レタスの土については、酸性土壌を嫌うため苦土石灰でしっかりと中和しておく必要があります。定植の2週間前には石灰をまいて耕し、1週間前には堆肥と元肥を混ぜこんでなじませておきましょう。

10㎡あたりの成分量目安
  • チッソ:250~350g
  • リン酸:250~350g
  • カリ:250~350g

※タマレタス・リーフレタスともに共通です

畝立てとマルチがけ

 

畑を作る際は、畝の排水性を高めるため15cmほどの高さにするとよいでしょう。

2列植えにする場合は畝の幅を80~90cmほどにし、株と株の間(株間)は30cm程度とります。

表面をならしたら、マルチシートをかけていきますが春まきと夏まきでマルチを敷く意味合いが違ってきます。

春まきと夏まきのマルチ
  • 春まき:地温をあげるのが目的なので、黒マルチが適しています。
  • 夏まき:地温の上昇を抑えるのが狙いなので日光を通さない白黒ダブルマルチか銀マルチが力を発揮します。

銀マルチには光の反射によりアブラムシなどの害虫がつくのを防ぐという効果もあります。

ちなみにどのマルチにおいても、作物へのドロはねを防ぐという目的はいっしょです。

定植のポイント
  • レタスは高温を嫌うので、涼しい日、もしくは時間帯を選びます。朝よりは温度が下がり始める夕方の方がいいでしょう。
  • あらかじめ定植苗の鉢に水をかけておき、根鉢が崩れないようにします。
  • 植えつけたい株の数だけマルチシートに穴を開けておきます。株間は30cm以上とり、根鉢が収まる程度の植え穴を掘っておきます。
  • 浅く植えるのがコツです。株元が高くなるようにこころがけましょう。
  • 植え終わったら、さらにじゅうぶん水やりをしておきます。
  • 春秋の風が強い時期にはトンネル支柱をたてて寒冷紗でおおうと、苗の傷みを防ぐことができます。その場合、苗が定着した頃を見計らってはずしましょう。



レタスの栽培管理

レタスの栽培管理

水やり

レタスは湿気と高温を嫌うので、水はやり過ぎない程度にあたえます。定植後、苗が乾燥してしおれているなどの場合は水やりをして回復を促しましょう。水やりは夕方にすると根がムレずにすみます。

あまりに乾燥しすぎると成長の妨げになりますので適度に水やりをしますが、葉がついて結球しはじめたころ(タマレタスの場合)からは逆にあまり多湿になりすぎないようにします。

防除

定植後は害虫対策の薬剤を散布し、外葉がたちあがったころから(タマレタスなら30日前後)予防殺菌剤を定期的にまきます。

散布の期間は薬剤ごとに異なるので、使用方法を良く確認しましょう。

温度管理

何度も書いている通りレタスは高温を嫌います。30℃以上で成長が阻害されて、タマレタスの場合はちゃんと結球しません。ちなみに10℃以下になっても成長が止まります。

そしてあまりに暑い環境下で生育したり、夜間も光が当たり続けた場合にはトウ立ち(花芽が伸びて固くなる)してしまいます。トウ立ちしたレタスは食べるのには適していません。

トウ立ちを避けるためには最初から気温の高い時期をはずして栽培するか、トウ立ちのための条件が遅い(晩抽性)の品種を選ぶなどの対策が必要です。

夏の暑い時期に、屋外に涼しい場所を用意するというのは現実的にかなり困難ですが、どうしてもと言う場合はプランター栽培にして、日当りをこまめに調節すると言う方法もあります。

追肥

レタスは生育期間が短いため基本的には元肥だけで育てますが、タマレタスの場合と、リーフレタスをかきとり収穫する場合は追肥を施します。

植え付けから2週間後を目安に、元肥と同じ比率のものをマルチシートが覆っていない通路にまいてあげましょう。マルチを使っていない場合は株間にまいていきます。

レタスの収穫時期と収穫方法

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タマレタスの場合

植え付けから大体50日前後が目安になります。

球を上から押してみて、程よくしまっているようであれば根元からナイフで切り取って収穫しましょう。

切断面からでる乳液状の液体は、ぬらした布などでふき取ります。

リーフレタスの場合

植え付けから1ヶ月ほどたち、中心の葉が背丈の八割ぐらいのところまで伸びたら収穫できます。

株ごと引き抜いてもいいですが、外葉からかきとって収穫すると長く楽しめます。

いずれも採りおくれると味が損なわれますので、少し早いかなと言う程度で収穫を始めてもいいでしょう。

レタスがかかりやすい病気

チップバーン

レタスのチップバーン

葉の先や周辺部分が、焦げたかのように茶色くなる病気です。原因は土壌のカルシウム不足です。

発症した場合にその葉を回復することはできませんが、感染拡大を防ぐためには「ダーウィンFC」などのカルシウム補給剤を散布します。

べと病

レタスのべと病

黄緑色の斑点がだんだん株全体に拡大する病気で、カビ菌が原因です。

一旦発症すると畑全体に拡大する可能性があるため、予防のため殺菌剤をまくのが最も効果的です。殺菌剤としては「ダコニール」、「アミスター」などが用いられます。



レタスの害虫対策

アブラムシ

アブラムシに注意!

菜園の代表的な害虫と言ってもいいアブラムシはもちろんレタスにも発生します。葉や茎への食害、分泌物による病気の媒介など百害あって一利なし。(てんとう虫はアブラムシの天敵ですので、大事にしましょう)

対策としては銀マルチを敷いてアブラムシを寄り付きにくくする(光を嫌う性質があるため)、見つけたらテープなどで取り除く、そして殺虫剤をまく、と言った方法になります。

やはり効果が一番高いのは殺虫剤ですが、予防的な使い方で定評があるのが「GFオルトラン粒剤」です。定植時に株元にまくことでアブラムシを寄せ付けない効果を発揮します。

ナメクジ


ナメクジは直接レタスを食害しますので、見つけたら即、捕殺してしまいます。

夜行性ということもあり姿は見かけないかもしれませんが、朝に葉を見てみてキラキラとした粘液のあとがあったら、それはナメクジが這ったあとです。葉の中や裏側も良く探しましょう。

薬剤で対処する場合は、ナメクジを誘引して駆除する「ナメトール」であれば農作物周辺でも使うことができます。

おわりに

新鮮なレタスを家庭菜園で育てるためのポイントはいくつもありますが、その中でも重要なところをピックアップしてお届けしました。

新鮮なレタスをパリッとサラダでいただくのも良いですし、たっぷり取れたところを加熱調理して料理のレパートリーを広げるのも素敵ですね。

ぜひとも元気なレタスを育ててみてください。レタスともども、暑さにだけはお気をつけて!