オキザリス

オキザリス(カタバミ)増えすぎて困る時の対処法はコレ!球根が無限に増える原因

オキザリス(カタバミ)増え過ぎ対策 アイキャッチ画像

オキザリスの花はとても可愛らしくて人気がありますが、花後に土を掘り起こすと・・

目が点になるほどに、球根がザックザク!と増えている事に驚かれるのではないでしょうか?

しかも、これが毎年増える一方です。

可愛いお花を毎年咲かせてくれる大きなメリットもありますが、何年か育てているうちに『球根が増え過ぎて困る』という意見には、私も同感です!

どこかで手を打たなければ啞然とするほど増え続け、やがて庭を覆いつくしてしまいそうな勢いで増殖するのがこのオキザリスなのは確かです。

今回はオキザリスの球根が増え過ぎて困る?と言う方に向けて、このような悩みを解消するために効果的な対処法や原因についてふれていきたいと思います。

オキザリス(カタバミ)が増える原因

オキザリス オオキバナカタバミ
カタバミ属のオキザリスが増えすぎる原因は、オキザリス本来の特性にも関係しています。

オキザリスのような球根性植物は、毎年分球しながら倍々に増えていく特性があります。例えば、1個の球根が翌年には5個、さらに翌年には25個といった具合ですね。

そしてオキザリスのような球根植物の特徴として、球根部分には新芽を出す為のエネルギーを蓄えたり外界の変化に適応しやすい特性もあります。

外界で急激な環境の変化が起こり仮に地上部が枯れてしまっても、地中内の球根は元気な事が多いです。

よって球根さえ元気なら、オキザリスが再度復活を果たす事は非常に容易な事なのです。

つまりこのあたりの生命力の強さも、オキザリスの脅威の繁殖力につながっているとも言えますね。

ゆえに、オキザリスの増殖力は凄まじいと言うのが理解できるかと思います。

オキザリスは、元をたどればカタバミの品種改良種と言うだけなので増え過ぎる性質はカタバミに遺伝しています。

つまり園芸用に品種改良され、観賞用のお花として市場に出たものがオキザリスなのです。

オキザリスは原種を含め、ここからの品種改良種を含め現在確認されているだけでも850種類以上の種類が世界各地で確認されています。

このように種類も多いだけに、すべての品種において非常に増えやすい訳でもなく中には増えにくい品種あります。

そう言った品種は、たいがい希少品種であったり種じたいもお高めですね。種1つだけでも2500円くらいするものもあります。

増える仕組みとその速度

オキザリス 桃の輝き 種の掘り上げ1
↑画像の種は【オキザリス 桃の輝き】です。
上記はオキザリスの種を最初40球ほどプランターに植え付け、1年後に掘り上げた時の様子です。たった1年なのに、球根が鬼のように爆殖しています。

オキザリス(カタバミ)増え過ぎ対策1
↑次に画像の種は【オキザリス ゴールドアイランド】です。これも、プランターに10個植え付け翌年掘り上げた時の画像です。

10個が、たった1年でこの繁殖量です。大小あるものの、7~8倍にまで増えていますね。

本来ならまだ1~2年放置しても良かったのですが、さらにこのまま後1~2年経つとどうなるか?だいたい想像がつくかと思います。

2~3年で植え替える必要があるのも、この増え方を見れば理解できるのではないでしょうか?これが地植えなら、とんでもない事です(;’∀’)

このような事から分かるようにオキザリスが増える仕組みとしては、やはり親株の球根から子球と言われる赤ちゃん株がどんどん形成される事にあります。

ただオキザリス(カタバミ属)繁殖力のヤバさは、球根だけでなく、種やむかご・地下では匍匐しながら広範囲に広がる点です。

またそれだけでなく、除草時に取り残した根茎からも増える事が可能な種類もあります。

農家でも、非常に手を焼かされる植物ですね。

私達の身近で良くみる可愛いピンク色の花を咲かせる『ムラサキカタバミ』がありますが学名には【debilis-デビル?】と付きます。

これは悪魔のような繁殖力と言う所から来ていて、実際の学名にも使われるほどなのです。

このように異常なほど増える仕組みを持つため、カタバミ駆除の悩みはとても切実なものがあり駆除が難しいとされています。

元々観賞用として日本に帰化した『ムラサキカタバミ』ですが、今では雑草扱いです。

この種は本当に厄介で、地上で1~2ほど種を飛ばすだけでなく種じたいが粘液に覆われているので服などにくっついてさらに繁殖を広げてしまうんですよね。

ここにオキザリスが繁殖しやすい条件がそろう事で、増殖にさらなる拍車がかかります。

カタバミ系は球根に栄養を貯めるので、土壌が高栄養だとさらにオキザリスは繁殖しやすくなります。

オキザリスが増えすぎて困る状況

オキザリスが増えすぎて困るのは、ただ球根の数が増えるだけの問題ではありません。

下記にあげたようなリスクも、実際に確認されています。

他の植物への影響

オキザリス単体で植えている分にはまだ良いですが、問題は他の植物と一緒に植え付けている場合・花壇や地下植えしてしまっている場合などです。

この場合オキザリス以外の植物への影響が、どうしても懸念されます。

オキザリスが大繁殖する事で、他の植物の光合成を邪魔したり競合同士で栄養分を奪い合ってしまいます。

またそれだけでなく根張りを妨げられる事で、同居している他の植物が生き残れないほどに弱ってしまう事もあるからです。

どうしても他の植物と一緒に植え付ける場合は、お互いの生育を邪魔しないように地中で仕切りをしたり植物同士の間隔を開けるなどの工夫が必要です。

このようにお互いの生長に悪影響が出る可能性を考慮すると、オキザリスのような増えすぎる植物は鉢植えやプランターで単独管理が好ましいと言えます。

我が家でも、オキザリスは寄せ植えはせず単独管理しています。オキザリス同士なら大丈夫なのでは?とも思いますが、

オキザリスは種類により、種が小さいものや大きいものまで含まれます。大きめの種ならまだしも『むかご』を作る品種だとさらに厄介な面もあります。

球根の掘り上げ時も小さな種や、ゴマ粒ほどの『むかご』は非常に拾いづらいです。

また取り残した種が翌年見当はずれの場所で発芽する可能性もあり、庭の景観を崩してゆく要因になります。

寄せ植えなどをする際には、種どおしが混ざり合わないように間隔を開け植え付けたり、仕切りをするなど臨機応変に工夫をされると良いでしょう。

オキザリスの地植えはNG

またオキザリスは、地植えを、おすすめできません。できれば鉢やプランターでお花を楽しまれるのがおすすめです。

それでなくても増え過ぎて困るオキザリスなので、その繁殖力を地植えする事で大解放してしまうようなものです。

これは考えただけでも恐ろしい行為です。

庭に放たれ自由の身となったオキザリスは、気が付いた時には庭全体を覆ってしまうと言う最悪のケースを生み出します。放置してしまう事で、この状況になるのはまさに時間の問題です。

また球根じたいも窮屈になり、地面も球根でパンパンになります。

どうしても地植えされる場合は、成長後のオキザリスもイメージしつつ増えて欲しくない場所には事前に必ず仕切りを施しましょう。

しっかりとプランを練り、オキザリスがそれ以上先には進めないようにしておくための対策が絶対条件です。

最悪のケースとして、お隣さんの庭にもオキザリスが侵入してしまうと大変な事になりかねませんのでお気をつけくださいね。

オキザリス増えすぎた時の対処法

では実際すでに増えてしまった場合には、何か手立てがあるのでしょうか?

ここからはオキザリスが増え過ぎた時の対処法です。

オキザリスの駆除剤を使う方法もありますが、まずはお子様やペットへの影響を考慮し薬剤を使用しない方向で、実際に効果があった対策についてふれていきます。

我が家にも犬がいますので、環境に優しい方法での駆除を最優先しました。

現状として園芸用として販売されているオキザリス以外にも、いつの間にか自然繁殖しているムラサキカタバミなどにも有効な方法です。

球根を土ごと取り除き光を遮断する

増殖したオキザリスを見つけたら、球根を土ごとごっそり取り除く必要があります。

しかし注意点として、オキザリスの祖先はカタバミなので、残った根からも次の命をつなげようとします。駆除が難しいと言われる、球根植物のネックになる部分ですね。

よって土に埋まっている球根は、できるだけ根が残らないように取り除くのがキモです。スコップなどで、ザックリ土ごとすくい取るなどし早めに取り除きましょう。

ただしコレだけでは、やがてまた新芽が出てくるのも時間の問題です。つまりイタチの追いかけっこですね。

そこでココからは光を遮断してしまうのが、実は一番効果的な方法です。

植物の生長に欠く事ができない光を遮断するため、ここからさらに『ダンボールマルチ』していきます。

ダンボールマルチ

球根を掘り起こし土が少なくなった部分を、まずは平らにして土の表面を整えます。

その上にダンボールを敷いていきます。ダンボールの端は少し重ねるように敷いていきます。この時オキザリスが埋まっていた部分よりも、広めにダンボールを敷くのがコツです。

ダンボールを敷き終わりましたらダンボールの上から放水し、いったんダンボールを湿らします。*ダンボールが湿る事で、非常に扱いやすくなります。

最後の仕上げとして、湿った段ボールの上から『バーク堆肥』を5㎝以上かぶせて完成です。バーク堆肥は、嫌な臭いもしませんので安心して使用できます。

繁殖力が高いカタバミでも、光がなければ活動できず枯れてしまいます。もし広範囲に渡り駆除されたい場合は、軽く表面処理だけし同じようにダンボールマルチします。

もし広範囲に繁殖してしまった場合でも、ダンボールならイビツな場所も加工しやすいですし除草シートを敷くより安上がりで効果抜群です。

もし何か植えたくなっても、ダンボールは土に帰ります。少し湿らせれば簡単に穴もあけられますので、新たな植物を植える事も可能になります。

防草シート

上記でダンボールマルチを紹介しましたが、防草シートを利用されてもOKです。防草シートは、遮光性を考えるとダーク系がおすすめです。

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オキザリスに駆除剤?

オキザリスのお花はとても可愛いのですが、許容範囲を遥かに超えてしまうほど増え過ぎてしまう事が多々あります。

オキザリスに有効な駆除剤としては、グリホサート系の除草剤があります。これを数回に分けて散布するのがオキザリスには有効な方法です。

オキザリスはアミノ酸を合成しながら生長するのですが、グリホサートがこのアミノ酸の合成を阻害葉だけではなく、根まで成分が浸透し枯らしていきます。

グリホサート系の除草剤には、いくつかの種類があります。そこでどれを選べば良いのか?悩むところですよね?

有名なのは、やはりこの手の王道!誰もが知ってる【ラウンドアップ マックスロード】ですね。ただし、お値段が高めなのがネックに感じるかもしれません。

そこでお勧めなのが【グリホエースPRO】です。成分はラウンドアップと同じなのですが、実は値段が【グリホエースPRO】の方がお安いのです。

次に【サンフーロン】と言う除草剤も良く耳にされると思いますが、サンフーロンは分かりやすく言うとラウンドアップ(初期型)のジェネリック品です。*ゆっくりと効くタイプになります。

グリホエースPRO

これらの除草剤は、ホームセンターやネット通販などで簡単に入手可能です。

下記の【グリホエースPRO】は、希釈して噴霧器やジョウロで散布するタイプになります。

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シバキープエースシャワー

芝生に生えてしまったオキザリス(カタバミ)を駆除したい場合には、下記の【シバキープエースシャワー】がおすすめです。

芝生は枯らさず、雑草のみ枯らす除草剤になります。薄める必要がなく、そのままかけるだけなのでお手軽です。

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事前にオキザリスの増え過ぎを予防

オキザリスの駆除についてふれてきましたが、爆殖する前に増え過ぎ対策するに越した事はありません。

やはり始めが肝心です!事前にしっかりとプランを練り必要以上に増やさないよう管理する事がキモです。

そのつど球根の数を減らす

オキザリス 桃の輝きの種

オキザリスは楽しみたいけど、花数も今ある鉢植えやプランター数もこれ以上増やしたくない場合は、球根に堀り上げる度に増えた分の球根をそのつど減らすに尽きます。

2~3年同じ鉢で維持したら、地中では大量の球根が分球し増えているはずです。

掘り上げた球根の中から一番大きいものだけを選別しますが、始めに15球スタートだった場合なら、必要数(15球)の範囲内で大きめの球根だけを残し後は処分します。

このように毎回決まった数の球根のみ残し、植え付けるようにすればこれ以上オキザリスが無駄に増える心配はありません。

株分け

オキザリス 桃の輝き 株分け

臨機応変にはなりますが、株分けで植え付ける球根の数を減らす方法です。株分けは、オキザリスが完全に休眠期に入っている時に行いましょう。

塊のまま(土ごと)でOKなので、球根のサイズを調整しながら株を手で引きはがし何等分かに分けます。

株分けした球根は、塊のままでOKなので100均の排水口ネットなどに入れて、次の植え付け時期まで風通しの良い軒下などに吊るしておきましょう。*この時も必要な分の球根だけ残し後は処分します。

雨水や直射日光の当たらない風通しの良い場所で、そのまま管理します。

ちなみに球根ですが休眠期に入っているので、水やりの必要は全くありません。次回の植え付け時期までは、完全放置で大丈夫です。

オキザリス 桃の輝き 種を軒先に吊るしておく
↑風通しの良い軒下に、こんな感じで吊るしておきましょう。

お庭カタバミ駆除【番外編】

オキザリス(カタバミ)増え過ぎ対策2

上記にように、コンクリートを割って生えてくるカタバミをいろんな場所で見るのではないでしょうか?

そんなカタバミを駆除したい場合は、上記のように小規模であれば下記のような駆除する方法もあります。

お湯をかける

コンクリートやアスファルトを割って生えてくるカタバミなどにおすすめの駆除方法です。このような硬い地面に生えたカタバミは、流石に球根ごと掘り出す事はできません。

このような場所は、マメに抜きとっても根が残るのでマメに抜き取る必要もあり手間もかかります。

そんな時は、手軽に沸騰したお湯をかけ駆除する事もできます。熱湯をかける事で、植物のタンパク構造が変異し枯れていく仕組みです。

お湯は根までしっかり浸透するようにタップリかけるのがコツです。

数日後には、カリカリに枯れてしまいます。除草剤を使うよりエコで、効果も現れやすいですが、熱いので取り扱いには充分注意してくださいね。

ケルヒャーの温水除草システム

ケルヒャーと言えば、高圧洗浄機を思い浮かべる方も多いかと思いますが。

ケルヒャー製品には『温水除草システム』と言う雑草用駆除用として開発された商品もあります。

業務用の温水高圧洗浄機に除草用のノズルをつけて使用するようですね。
ケルヒャー公式サイト

100度のお湯をその場で大量に作り、雑草に持続的に熱湯をかける事でカタバミを含む他の雑草なども根絶やしにするシステムです。

薬剤を使用しないので、ペットやお子様がいる方にも安心して使用できるメリットがあります。

鍋やヤカンの水では、小さな範囲に限られますがケルヒャーなら広範囲に渡り雑草駆除が可能です。しかしデメリットとしては、器具購入など初期費用がかかる事ですね。

まとめ

オキザリスが増えすぎる原因は、球根を増やして繁殖すると言うオキザリスの特性が大きく関係しています。

また、その増殖スピードも非常に早いので、気が付いたら想像以上に増え過ぎて最終的に駆除せざる負えない状況にまで追い込まれる事もあります

オキザリスはただ増えるだけでなく、隣接した植物の生長にも悪影響を与え弱らせる事もあるので事前の対策がキモです。

オキザリスを大繁殖させない対策
・定期的な管理(種の選別)や株分け・植え替え
・根を残さないように土ごと掘り上げ処分
・ダンボールマルチ
・防草シート
・熱湯をかける(コンクリートの隙間など)
・除草剤で駆除する

今後のオキザリスの育て方について

オキザリスの増やし方は非常に簡単でも、増え過ぎたオキザリスの球根を減らすのは状況によっては非常に困難になる場合もあります。

オキザリスは管理の行き届く範囲内で、コントロールしながらお花を楽しんでいきましょう。

オキザリスの育て方に関しては、下記もご参照ください(⋈◍>◡<◍)。✧♡

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最後までお付き合い頂きどうもありがとうございました。

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