夏に植える野菜

チンゲンサイの種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や病気・害虫の対策

チンゲンサイの種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や病気・害虫の対策

チンゲンサイの原産地は中国華南地方だと言われています。日本で栽培されるようになったのは、日中国交正常化が進んだ1970年代と、比較的最近広まった野菜です。

結球しないアブラナ科の野菜「小白菜」の一種で、軸が青いことから漢字では「青梗菜」と書きます。

今回はそんなチンゲンサイの種まき〜収穫までの育て方栽培時期や病気・害虫の対策について、ご紹介していこうと思います。




チンゲンサイってどんな野菜?

チンゲンサイってどんな野菜?

チンゲンサイに多く含まれるカリウムは、動脈硬化の原因に繋がるナトリウムの排泄を促す働きがあります。

そのほかカリウムには長時間の運動により疲労が蓄積した筋肉の痙攣を防ぐ効果が期待できます。

また鉄分やカルシウムなどのミネラルも豊富で、貧血予防にも効果的です。



チンゲンサイの品種

青帝(サカタのタネ)

初期から生育旺盛な早生品種です。草姿立性で株の張りがよく、繊維が少ないので、葉軸ともにやわらか

夏まきをはじめ周年栽培が可能です。

ミニチンゲンサイ シャオパオ(サカタのタネ)


草丈10〜15センチ、手のひらサイズのチンゲンサイです。スジがないので大変おいしく、包丁なしで料理に使えます。

暑さと病気に強く、ほぼ一年中栽培可能です。

ニイハオ三夏(渡辺交配)

ニイハオ三夏(渡辺交配)

耐暑性が強い夏用のチンゲンサイです。葉の形は楕円形をしており、草姿は半立性です。

葉柄は短くて扁平型で、尻張りがいいのが特徴です。定植後25〜30日で収穫期になります。

ニイハオ・フォン(渡辺交配)

葉の表面が濃い赤紫色になるチンゲンサイです。葉裏は葉脈部のみ赤く着色し、葉柄は緑色をしています。

彩りを活かし、ベビーリーフとして使用でき、またベビーリーフ用ならば周年栽培可能です。

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チンゲンサイの栽培期間

チンゲンサイの栽培期間

チンゲンサイは涼しい気候を好みますが、耐暑性も強いので、春まきと秋まきが栽培しやすいです。中間地以南であればほぼ一年中種まきができます。

今回は代表的な例を挙げていますが、種によって異なるため、詳しくは種の袋の後ろにある注意書きを確認してから購入するようにしましょう。

  • 種まき:4月半ば……5月末から順次収穫
  • 種まき:7月半ば……8月末から順次収穫(露地栽培の場合は寒冷紗トンネルで栽培しましょう)
  • 種まき:10月上旬……12月半ばから順次収穫

チンゲンサイの栽培管理

チンゲンサイの栽培管理

土づくり

土質はあまり選びません。植え付けの20日以上前に土づくりを行います。苦土石灰100g/㎡を散布し、完熟堆肥2㎏/㎡油粕100g/㎡を元肥にします。

チンゲンサイはハクサイの仲間なので、葉が急成長する初期生育にはとくに窒素を必要とします。

よく耕して、20日ほど寝かせることで土中の微生物層を安定させます。

畝と種まき

高さ10センチ〜5センチ幅90センチの畝を作ります。平らにならしたら、条間30センチで2条まきにします。ベビーリーフとして使用する場合は、種を落とす間隔は3センチ〜5センチくらいを目安にしてください。

品種によって株間が異なります。普通種は株間20センチ ミニ品種は10センチ程度とします。条まきで間隔がわからなくなる場合は、あらかじめ植穴を作り間隔を把握して種をまきます。植穴は直径3〜4センチ程度、深さ1センチ程度とし、ペットボトルの底などを畝に押し当てて作ります。ひとつの穴に種を4〜5粒それぞれに離して置き、軽く覆土します。

覆土の上から手で押さえ、土と種をしっかり密着させてから散水しましょう。早ければ3〜4日で発芽します。数日ずらしながら種をまくことで、収穫適期を調整できます。発芽適温は20〜25℃ですが、生育適温は15℃〜20℃と低温に強い特徴があります。早春に種をまく場合は、保温環境にてポットで育苗し、本葉が4〜5枚に達したら定植します。

防虫ネット


チンゲンサイは、アブラナ科の仲間です。春まきと秋まきではとくに、深刻な虫害を被ることも珍しくありません。

種まきの後は、FRP支柱を用い防虫ネットで被覆することをおすすめします。今回畝幅が90センチありますので、防虫ネットは少し大きめの180センチ程度の幅のものを使用します。

防虫ネットが寸足らずで畝の左右に隙間ができてしまうと、恰好の侵入経路となります。
畝横に隙間を作らないよう覆土するか、押さえを用いましょう。

縦縞にアルミテープを織り込んでいる防虫ネットは、とくに害虫の忌避効果が期待できます。発芽前に防虫ネットでの対策を行いましょう。

間引き

1回目の間引きは、双葉が展開したときです。株間が3センチ程度確保できるよう間引きします。

2回目の間引きは、本葉が3〜4枚に成長したときです。双葉が枯れかけていたり、葉が黄色っぽく変色していたり、虫害を受けたと思しき株を地際からハサミで切りとります。間引く際はトンネル内に虫が侵入していないかも同時にチェックしましょう。

3回目の間引きで、普通種であれば株間20センチ ミニ品種であれば株間10センチ程度となるよう間隔を確保します。混み過ぎると葉柄が太らないこともありますので、適宜間引きましょう。



害虫

害虫 アオムシ(モンシロチョウの幼虫)

チンゲンサイは、アブラナ科野菜を好む害虫の根城にされやすいです。トンネルにより物理的に防虫をしていても、どこからともなく侵入していることも。

そこでサニーレタスをコンパニオンプランツとして混植することをおすすめします。モンシロチョウ・ヨトウガ・コナガは、キク科の植物の中でとくにサニーレタスを忌避すると言われています。

畑の周囲に植えておいても防虫効果が見込めるでしょう。

収穫と保存

収穫と保存

春まきは50日前後夏まきは40日前後で収穫可能です。株の下の方がふっくらとふくらみ、葉に厚みが出てきたら収穫適期です。

株元を持って根ごと引き抜き、ハサミを入れて根を切り落とします。収穫が遅れると、葉身部が大きく育ち葉柄部が小さくなってしまいます。また葉柄部が筋っぽくなってしまうので、早めの収穫を心掛けましょう。

収穫したチンゲンサイは、濡らしたキッチンペーパーなどで根元を包み、乾燥を防ぐためにビニール袋に入れましょう。また重力に逆らって葉が起き上がる習性があるため、なるべく横に寝かさないようにし、野菜室に立てて保存します。

食べきれない場合は冷凍保存も可能です。葉と、厚みのある葉柄部分を切り分け、水洗いしたのちにザルにあけて、1時間ほど水を切ります。充分水気が切れたら、保存用の袋に入れて冷凍します。

約ひと月を目安に使い切ったほうがよいので、袋に使用期限を書くとよいでしょう。調理する際には事前に解凍せず、そのまま使用します。

おわりに-チンゲンサイは油と相性がいい-

今回はチンゲンサイの栽培についてお話いたしました。

チンゲンサイを食べる際に辛みを感じることはありませんが、辛味成分のアリルイソチオシアネートが含まれています。これはワサビにも含まれている成分で、食欲増進と血栓予防に効果があります。

またチンゲンサイは油といっしょに摂取するとビタミンやミネラルの吸収率がアップします。アクが少ないので下茹でする必要もなく、油を加えて調理することでいっそう鮮やかに食卓を彩ります。

栽培期間が短く、ずらしまきすれば葉野菜の値が上がる夏から秋口にかけて収穫できるので、家計にもやさしいですね。ぜひチンゲンサイ栽培に挑戦してみてください。