冬に植える花

ケマンソウ(タイツリソウ)の育て方!挿し木や根伏せなどの増やし方もご紹介!

ケマンソウ(タイツリソウ)の育て方!挿し木や根伏せなどの増やし方もご紹介!

ケマンソウはスズランのように花が並んで咲く、かわいらしい形が特徴です。育て方も簡単ですので、初心者の方でもたくさん増やして楽しむこともできます。

ケマンソウは、花が終わって茎が落ちてしまっても休眠状態に入るだけですので、翌年も美しい花を楽しむことができます。

まだまだ手に入りづらく珍しい植物ではありますが、そのかわいらしさから好んで育てている方も多く、お部屋に飾っても見栄えがいいので、ケマンソウの育て方を覚えて楽しんでみてはいかがでしょうか。

ケマンソウの特徴

ケマンソウの特徴

ケマンソウは水分を多く含む植物で、葉っぱの形がハートによく似た形をしています。茎は弓なりに生え釣竿に似た形をしていて、その先端に10個ほどの花が吊り下がったように花を咲かせます。

その形から別名「タイツリソウ」ともよばれ、可憐な花を楽しめますが、根は太くゴボウのように広く張り出すため、数年ごとに植え替えが必要です。

森林などの湿った土地に自生していることが多い草花ではありますが、あまり販売されておらず、手に入れるのが困難な植物でもあります。

ケマンソウの置き場所

ケマンソウの置き場所

ケマンソウの置き場所は、午前中はなるべく日が当たる場所で育て、午後はなるべく日陰になる場所を選んでください。1日中半日陰になる場所でもかまいません。

日差しが強くなる夏場は葉が焼けてしまうのを防ぐため、木の下など遮光できる場所を選びましょう。直射日光が当たる場所や、あまり暑すぎると夏になる前に休眠状態になってしまいます。

また、あまり風が当たらない場所におきましょう。地植えにする場合は落葉樹の下などが適していますが、やや湿った場所を選び10cmから20cmほど土を盛ってから植え付けをすると丈夫に育ちます。

ケマンソウの植え付け

ケマンソウの植え付け

ケマンソウを植え付けるには、日当たりが良く水はけの良い場所が適しています。ただし、暑さに弱いので、半日陰になるよう木の下や風通しの良い場所を選びましょう。

ケマンソウは根が広がりますので、年に一度は植え替えを行ってください。植え替えを行う場合は3月から4月、または10月から11月頃に行います。

ケマンソウを苗植えにする場合には、2月頃を目安に鉢、または花壇に苗の先が出るように25cmから30cm間隔に植え付けます。

地植えにする場合は日当たりが良く、半日陰になる木の下などを選び水はけが良くなるよう腐葉土を混ぜこんでから植え付けを行ってください。

特に夏場は日陰になる場所を選びます。鉢植えにするのであれば風通しが良く明るいファン日陰で育てましょう。

<スポンサーリンク>

ケマンソウの用途と土

ケマンソウは水はけの良い土を好みますが土はそれほど選びません。赤球土7に対し腐葉土3を混ぜ合わせたものを使いますが、ホームセンターなどで販売されている草花用の培養土を用いてもかまいません。

肥料は植え付けを行う際に牛糞などを与え、骨粉が入った固形肥料を与えます。液体肥料を与える場合には、1週間から2週間に一度を目安に与えて下さい。

肥料を行う時期
  • 植え付けを行う前
  • 植え替えを行うとき
  • 成長時期である3月から4月
  • 花が咲いた後の7月から8月頃

ケマンソウの水やり

ケマンソウの水やり

ケマンソウは多湿を好む植物です。鉢植えで育てる場合には、地植えに比べて土が乾きやすくなりますので、土の具合を確認して鉢の土の表面が乾く前に水を与えましょう

夏から冬にかけて苗が休眠状態に入ったら、土が乾きすぎない程度に水を与えてください。

地植えにする場合には特に水やりの必要はありませんが、土の状態を見てあまり土が乾いているようであれば適度に水を与えて下さい。

ケマンソウの植え替え方について

ケマンソウの植え替え方について

ケマンソウは 1年から2年を目安に植え替えを行います。2年以上植え替えていないと鉢の底から根が張り出してきて根詰まりを起こします。手遅れになると、栄養が充分に行き渡らなくなり枯れてしまいますので、その前に植え替えを行ってください。

植え替えを行う場合には、苗に比べて一回り大きめの鉢を用意し、草花用の培養土、または赤球土7に対し腐葉土 3の割合で土を混ぜ合せます。株が大きくなり過ぎている場合には株分けを行ってもかまいません。

株分けを行う場合には用意した鉢の大きさに合わせて株を切り分けましょう。地植えにした場合には、株が増え過ぎている時に限り株分けを兼ねて植え替えをしましょう。株分けを行う時期は2月頃が適しています。

ケマンソウの増やし方

ケマンソウの増やし方

ケマンソウを増やすには株分けという方法があります。株分けする時期については、植え替えを行う際に同時に行います。

1株につき2株から3株を目安に株分けし、だいたい3つから4つずつ芽が付いている株に分け、芽を傷めないよう注意しながら丁寧に株分けをして下さい。また、なるべく自然に根や茎が分かれている部分を選んで株分けしましょう。

株分けをするときにはあまり株の大きさが小さすぎると発芽しない場合がありますので、あまり小さくなり過ぎないよう注意して下さい。

また、株分けにはナイフを使いますが、病原菌を防ぐため、使用するナイフは必ず殺菌剤や癒合剤を塗ってから使用するようにして下さい。

<スポンサーリンク>

挿し木の方法

ケマンソウは挿し木にしても増やすことができます。挿し木にするには新しい芽が育つ時期を選んで行います。

最も適しているのは3月から4月頃になります。なるべく太く丈夫な根を選び3cm程度にカットした後で肥料を含まない土に挿しておきます。

根伏せの方法

ケマンソウを増やすには「伏せ根」という方法もあります。伏せ根もまた、植え替えと同じ時期に行います。

伏せ根をするには、まず始めに太く丈夫な根を選び、3cmぐらいにカットして肥料の入っていない土に挿しておきます。病原菌を防ぐためにも、伏せ根をするための土は新しいものを使うようにして下さい。

また、発芽しやすいよう保水性の高い土を選びます。

ケマンソウの増やし方のポイント

ケマンソウは挿し木や伏せ根によって増やすことができますが、挿し木や根伏せにする際に使用する土には肥料を入れないようにしましょう。

肥料が入って行った方がより早く成長し丈夫に育つ気がしますが、これは逆効果になります。肥料が入っていると発芽しづらくなり、発芽してもその後すぐに枯れてしまうことがあります。

ケマンソウの病害虫について

ケマンソウの病害虫について

ケマンソウが気を付けなければいけない害虫はヨトウムシやアブラムシになります。

被害が広がると枯れてしまうことがありますので、こまめに観察し、害虫の被害を見つけた時はなるべく早めに駆除しましょう。

立ち枯れ病

立ち枯れ病はカビが原因で発症する病気です。草花のほか観葉植物や野菜にも発生しやすい病気になります。主に茎の部分に発症することが多く、立ち枯れ病になると茎が茶色に変色しその部分が腐りはじめ、目が細くくびれるのが特徴で、症状が進むと葉が黄色く変色し、だんだんと萎れてきて最終的には枯れてしまいます。

湿度が高い時期に発生することが多く、7月から11月にかけて注意が必要です。

立ち枯れ病を予防するにはなるべく清潔な土を使うということと、種まきを行う際に用いる土は、空気をよく含ませながらかき混ぜるということ、鉢で育てる場合には受け皿に水を溜めておかないなどの手入れが必要です。また、間引きや剪定を行い、常に風通しを良くしてあげましょう。

もし立ち枯れ病が発症してしまった場合には、立ち枯れ病になった部分をカットして、すぐに処分する必要があります。

そのほか、被害が拡大しないよう病気の部分を取り除いた後は薬剤を散布して立ち枯れ病の予防をして下さい。立ち枯れ病が発症した場所の土は、真夏の暑い時期によく日光消毒をして殺菌して下さい。

灰色カビ病

灰色カビ病は細菌が原因で発症する病気です。灰色カビ病を発生すると、水のシミのような模様が花びらや茎などにあらわれ、そのまま放置しておくとその模様が徐々に大きく拡がって行き、最終的には茶色に変色し枯れてしまいます。

灰色カビ病は高温多湿を好みますので、3月から7月、9月から11月ごろに注意が必要です。特に風通しが悪いと灰色カビ病を発症しやすくなりますので注意しましょう。

一度灰色カビ病になってしまうと、薬剤などで回復することはありません。そのため、灰色カビ病になった部分はすぐに取り除きましょう。取り除いた後で薬剤を散布し、それ以上被害が拡大するのを防いでください。

また、土の中に病原菌が残っている場合も考えられますので、灰色カビ病が発生した土は掘り起こして除去し、新しい土と入れ替えてください。

ヨトウムシ

ヨトウムシ

ヨトウムシは蛾の幼虫になります。食慾旺盛で被害に遭った植物は一晩で食べられてしまうこともあります。そのため、まだ幼虫のうちになるべく早く取り除く必要があります。

ヨトウムシは夜の間に活動し、昼間は土の中に潜んでいますので、葉や茎にヨトウムシの被害を見つけたら、昼間のうちに土を掘り起こし、幼虫を捕まえて駆除して下さい。ヨトウムシは土の中に潜ってしまうとなかなか見つけにくいので、葉の裏をチェックして卵を見つけたら駆除しましょう。

また、農薬を散布すれば簡単に駆除できますので、ホームセンターに行き、ヨトウムシ専用の薬剤を購入し使用しましょう。ただし、成長してしまうと農薬も効き目が薄れますので、農薬を使うのであればヨトウムシが成長する前の幼虫のうちに使用して下さい。

なるべく農薬を使用したくないというのであれば、防虫ネットを使えばヨトウムシを防ぐことができます。ヨトウムシは赤い色を好むといわれていますので、ケマンソウを植える周りに赤い野菜や草花を植えないよう注意しましょう。

初心者にもおすすめのケマンソウを育てよう

いかがでしたか。今回はケマンソウの育て方や病害虫について紹介しました。ケマンソウはまだ流通量が少なく珍しい植物ではありますが、特徴的でかわいらしい形に、現在人気が高まってきています。

また、ケマンソウは病害虫の被害も少なく、もともと森林に自生する山野草ですので、育てたことがない方でも簡単に育てられます。

ガーデニングの初心者にもうってつけの植物ですので、お庭やベランダを彩るため、ケマンソウの苗を見つけたら購入して育ててみるのもおすすめです。