ほうれん草はβ-カロテン・ビタミンAを多く含み、鉄分・カリウムなどミネラルも豊富なので、積極的に摂りたい野菜です。いろいろな料理に使えるので、食卓にならぶ機会が多いですね。
しかし、冷蔵庫で保存していてもすぐにしなびてしまい、そうなるとせっかくの栄養素も減少してしまいます。(今回は「冷凍保存の方法」もご紹介します)
ほうれん草は11月から2月の間が旬の食材で、旬の時期はさらに栄養価が高くなります。この機に家庭菜園に挑戦し、採り立ての新鮮なほうれん草を食卓にいかがでしょうか♪
ほうれん草の栽培方法を初め、収穫したほうれん草の人気レシピもご紹介していきますね。
Contents
ほうれん草の育て方
ほうれん草を育てる環境条件
ほうれん草は広いスペースでなくても育てられますので、庭の日当たり、水はけが良い場所を選んで育ててみましょう。
種まきには春と秋が適しており、発芽温度は15℃~20℃、生育温度は15℃~20℃、収穫までは50~60日ほどです。
寒冷地以外は冬の栽培もできますが、防寒シートなどでの防寒対策が必要になり、栽培日数も80~90日を要します。
【タキイ種苗 ホウレンソウ ほうれん草 次郎丸(針種)1L】
土の準備
まずは、ほうれん草を育てる土の準備です。
ほうれん草は酸性度を嫌いますので種まきの2週間前までに、苦土石灰を1㎡あたり100~150gまいておきます。
種をまく1週間前に、完熟堆肥を1㎡あたり2kg、化成肥料を1㎡あたり100g入れてよく耕しておきます。
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畝(うね)を作っておきます
高さ5~10cmの畝をたてて水はけをよくしたところに、細い棒などで深さ1㎝のまき溝を作り、ほうれん草の種を約1㎝間隔でまきます。
条間は15cmとります。薄く土をかけて手で軽く押さえ、たっぷりと水をやります。発芽までは、乾かないように水やりをしてください。
発芽後のお手入れ
種まきから3~7日くらいで発芽します。
双葉が開いたら間引きして3㎝間隔にします。その後、株のまわりに土を寄せてぐらつかないようにしておきます。
本葉が2~3枚になった時にもう一度間引きして、5~7cm間隔にします。
草丈が20cm以上になったら、大きくなったものから収穫します。
ほうれん草の肥料
【日清ガーデンメイト 100%有機野菜の肥料粉末 2.2kg】
元肥や追肥に使用する化成肥料とは、窒素、リン酸、カリウムを2種類以上含むものを指します。
家庭菜園や初心者には、三要素の合計含有量が24%以下の低いもので、それぞれが同じ%になっているもの、肥料の容器などに「N:P:K=8:8:8」と表示されているものが使いやすく安全です。
2回目の間引きをしたら、1㎡あたり50gの化成肥料を条間に追肥し、土寄せしておきます。
液肥を使用する場合は、即効性はありますが効果は短期的なので、2週間に一度、指定の倍率に希釈して与えます。
プランターでも栽培可能です!
ほうれん草はプランターでも栽培できますので、ベランダなどで育ててみてはいかがですか。
準備するものは、プランターと培養土、化成肥料か液体肥料です。培養土は、元肥が予め入っている野菜用培養土が手軽です。
プランターでの育て方
- まず、プランターに野菜用培養土を入れます。水やりのため、プランターの縁から3㎝くらいウォータースペースをとってくださいね。
- 細い棒などを押し付けて、1㎝の深さの溝を2本、10cmの間隔をあけて作ります。
- そこに1㎝間隔でほうれん草の種をまき、土を薄くかけ、手で軽く押さえたら、たっぷりと水をやります。
- 双葉が開いたら、3㎝間隔になるように間引き、株がぐらつかないように株もとに土寄せします。
- 本葉が4~5枚になったら、液体肥料を容器に記載されている倍率に希釈して追肥します。以後、2週間に1回、同様に追肥します。
種まきから50~60日後、草丈20cm以上になったら、大きくなったものから収穫します。
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ほうれん草の冷凍保存方法
すぐに使いきれないほうれん草は、しなびてしまう前に冷凍保存できますよ。
生のまま冷凍する方法と、ゆでてから冷凍する方法があります。
≪生のまま冷凍する方法≫
良く洗って水気を切り、冷凍用保存袋にいれます。この時、中の空気をなるべく抜いて冷凍します。
使う時は、沸騰したお湯で30秒ほど茹でて水にさらし、絞って利用します。
≪ゆでてから冷凍する方法≫
水洗いしたほうれん草を固めに茹でてから、水にさらします。水気をよく絞ったら、ラップに包んで冷凍します。
一回分ずつ切ってからラップに包んで冷凍しておくと、スープなど汁の実にする時に、凍ったまま調理できるので便利です。
最後に、収穫したほうれん草を使ったレシピを、いくつか紹介していきましょう。
ほうれん草を使ったレシピ
ほうれん草は和・洋・中華などいろいろな料理に利用できます。
おひたしの他、ごま和え、豆腐を使う白和え、くるみ和えなどの他、いろいろな食材と和え物にするとバリエーションが広がります。
韓国料理のナムルやビビンバにもほうれん草が使われますし、炒めものでは、ベーコンとほうれん草、卵とほうれん草などが人気です。
ベーコンとほうれん草を使ったキッシュはワインにもよく合います。
また、ほうれん草はホワイトソースともよく合うので、鮭や鶏肉などと、グラタン、あるいはシチューにすれば、お子さんにも人気のメニューになりますね。
おひたし
材料
- ほうれん草:1 袋
- 白炒りごま:適量
- かつお節:好みの量
- 塩:少々
- しょうゆ:好みの量
- マヨネーズ:好みの量
作り方
- ほうれん草を丁寧に根元に土がついてる事があるのでよく洗います。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かして塩少々を入れ、ほうれん草を根元から湯に入れていきます。
- しんなりと全体が湯に沈んだら、ボールに冷水を入れその中にほうれん草を入れます。
- 根元を持ち取り出して水けを優しく絞ります。
- 食べやすい大きさに切り水けが残っていたら、両手で挟んでギュッと水けをとります。
- 器に盛り白炒りごまを振ってかつお節をのせて完成。
しょうゆで食べるご家庭が多いですが、我が家ではマヨネーズをかけて食べたりもしますので、ぜひお試しあれ。
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胡麻和えレシピ
材料
- ほうれん草:1 束
- すりごま:大さじ1(◎)
- しょうゆ:大さじ1(◎)
- 砂糖:大さじ1(◎)
※基本調味料は同量ずつ入れてます。すりごまは好みで加減して下さい。上記のメニューはうちの子供達の好きな分量です。
作り方
- ほうれん草を丁寧に根元に土がついてる事があるのでよく洗います。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かしてほうれん草を根元から湯に入れていきます。
- しんなりと全体が湯に沈んだら、すぐに冷水にとり適当な大きさに切ります。
- ◎をボールに入れよく混ぜ合わせます。
- ほうれん草の水けを絞り 4 のボールの中に入れ和えます
※多めに作ってお弁当カップに入れて冷凍するとそのままお弁当に入れる事が出来ます。とても便利です。
ナムル
材料
- ほうれん草:1束
- ごま油:大さじ1と1/2(◎)
- 塩:小さじ1/2(◎)
- 鶏がらスープの素:小さじ2/3(◎)
- 白ごま:大さじ 3(好みで白炒りごま・すりごまでも)(◎)
作り方
ほうれん草は丁寧に根っこの部分を特によく洗います。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かしてほうれん草を根元から入れます。
- 全体を入れて 1~2 分茹でてから冷水にとります。
- 軽く水けをとり食べやすい長さに切ります。
- ◎をボールに入れよく混ぜ合わせます。
- 4 のほうれん草をギュッと絞って 5 のボールに入れ和えます。
- 器に盛り付けて完成です。
※ビビンバの具として主に活用してます。
好みで人参ともやしを茹でて加えて3色ナムルにしてもいいですね。小分け冷凍OKなので、お弁当のおかずにどうぞ。
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ほうれん草とカリカリベーコンサラダ
材料
- ほうれん草:1袋
- ブロッコリー:1株
- ベーコン:好みの量
- にんにく:1片
- たまご:2個
- シーザーサラダドレッシング市販品:好みのものでOK
作り方
- たまごを好みの固さに茹でて冷水にとり冷やして殻をむいておきます。
- ほうれん草は根っこをとくによく洗い、たっぷりのお湯でさっと茹で冷水にとり食べや
すい大きさに切り水けを絞ります。 - ブロッコリーも小房に分けて、たっぷりのお湯に塩少々を加えて茹でてザルにあげ冷ま
しておきます。 - にんにくをみじん切りに、ベーコンは 1・5cm 幅ぐらいに切ります。
- フライパンに少量の油を入れて、にんにくを炒めベーコンを加えてカリカリになるまで
炒めます。 - お皿にほうれん草・ブロッコリー・くし型に切ったたまごをのせてベーコンをかけます。
- ドレッシングをかけて完成です。
※お好みでクルトンや粉チーズをかけても美味しいです。たまごを半熟でくずしながら混 ぜて食べるのも美味しいですよ。
卵焼きレシピ
材料
- ほうれん草:1/2束分
- 卵:2個(◎)
- 砂糖:小2(◎)
- 白だし:小1/2(◎)
- 水:大2(◎)
- マヨネーズ:少々(小さじ1〜2)(◎)
作り方
- ほうれん草は丁寧によく洗い、さっと茹でます。
- 冷水にとり水けをよく絞り刻みます。
- ボールに◎の材料を合わせて混ぜよく溶きほぐします。
- 2 のほうれん草をギュッと絞ってから 3 に加え混ぜます。
- 卵焼き器を火にかけ温めて油を少量入れます。全体をなじませて卵液を流し込みます。
- 普通の卵焼きと同様に焼いていきます。
- 出来上がったら、まきすがあれば包んで形を整えます。
- 切り分けてお皿に並べて完成です。
※アレンジでチーズを入れたり、ヒジキの煮物を入れたり試してみて下さい。ほうれん草も おひたしの残りでも大丈夫です。
今回は、ほうれん草の人気レシピをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
使いきれないほうれん草は、すぐしなびてしまうので、その前に冷凍保存しましょうね。