ビニールハウスや品種改良のおかげで、たいていの野菜は一年中食べられるようになりましたが、やはり旬の野菜は格別ですよね。
今回は、そんな旬の野菜で、家庭菜園におすすめのものをご紹介していきます。
ごぼう
一般的にごぼうは秋冬がイメージだと思いますが、初夏に収穫される若採りのごぼうがあります。一般的に出回っているものよりも大きくなく、柔らかい風味が特徴です。夏ごぼうとも呼ばれ、やわらかく上品な香りがします。
ごぼうにはイヌリンという腸の働きを整えてくれる成分が含まれており、血糖値の上昇も抑えてくれる作用もあるそうです。また、タンニンなどのポリフェノールが多く含まれているので、風邪予防やアンチエイジングに効果があると言われています。
新ごぼうは繊維が柔らかいので、さっと茹でただけで食べることができます。そのため、サラダや和え物がよいかもしれません。煮物や揚げ物にする場合は、調理時間に注意してくださいね。
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カブ
カブは春の七草のひとつでもあり、別名「すずな」とも言われています。寒い時期に甘みが増すため、まだ肌寒い春先までが時期といえます。地域的に作られている特徴的なものが多いですね。
カブは葉にも根にもたくさんの栄養素が含まれています。根の部分に含まれているアミラーゼは、胸焼けや胃もたれの解消・予防に効果があるとされています。葉にはβカロテンやビタミンCが多く含まれているので、捨てる部分が少ない野菜と言えますね。
ただし、加熱するとアミラーゼなどの効果が大幅に低下してしまうため、生のままがよいそうです。栄養素を十分に摂取するためには、漬物や酢の物、サラダなどがおすすめです。皮もきんぴらなどにして食べることができます。
じゃがいも
じゃがいもにはビタミンCが比較的多く含まれており、デンプンによって守られているため、加熱しても栄養素が逃げにくいのが特徴です。また、カリウムも豊富なので、高血圧予防にも効果があるとされています。
じゃがいもの芽や緑色に変色した皮にはソラニンと呼ばれる毒素が含まれています。ソラニンを多く摂取してしまうと、下痢や吐き気、腹痛などの中毒症状が起こることがありますので、十分に注意して調理しましょう。
じゃがいもは、種類によって多少性質が異なります。煮崩れしやすい男爵やキタアカリは、ポテトサラダやコロッケなどに向いています。煮崩れしにくいメークインは、カレーやシチューなどによく合います。新じゃがして有名なニシユタカは、皮も薄いので皮ごと食べられるのも特徴の一つです。
ニラ
ニラは古くから日本で親しまれている野菜の一つです。地方によって様々な呼び名があります。最もおいしいのは春とされており、春のニラは柔らかく香りが強いのが特徴です。
ニラにはアリシンと言われる成分が含まれています。ニラの強い香りは、このアリシンと呼ばれるスタミナアップ・食欲増進・血栓予防に効果がある成分によるものなのです。また、緑の部分にはβカロテンが多く含まれており、豚肉と一緒に炒めると効果的に吸収することができます。
ニラは加熱時間が長くなることで、色味が悪くなり、食感も悪くなります。そのため、調理するときは加熱時間に注意してください。さっと炒めたり、鍋物の場合は最後の仕上げで投入するなどして食べてください。
キャベツ
春に出回る春キャベツは、葉っぱがやわらかく巻が緩いのが特徴です。春キャベツは外側の巻きがゆったりしていて鮮やかな緑色で張りやツヤがあるものを選びましょう。切り口が白く、乾燥や変色していないものが新鮮です。
キャベツにはビタミンCやカルシウム、ビタミンK、ビタミンUが含まれています。ビタミンCは風邪予防や美容に効果があり、ビタミンUは胃の粘膜を修復してくれる効果があります。
キャベツはアクもでず煮崩れもしにくいため、さまざまな料理に向いています。しかし、ビタミンCやビタミンUなどは加熱すると溶け出してしまうため、調理時間を短くしたり、溶け出た栄養素も一緒にとれるようなスープなどが良いかもしれませんね。
おわりに
今回は、春が旬の野菜についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
その他の季節の野菜も別の記事でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。