デージーという花はさまざまな種類があります。
一般的なデージーの花は、白・赤・ピンク・薄紫・オレンジ・黄色とさまざまな色彩をもった花です。また、耐寒性にも強く、発芽率も非常に高いために初心者の方々にもおすすめの花のひとつではあります。
今回はその中のひとつである、シャスターデージーという品種の花について、育て方などをまとめ、説明していきます。
Contents
シャスターデージーとは?
シャスターデージーは、シャスターデージー・レウカンセマムという名前で、キク科の一種であり属種はフランスキク科です。
シャスターデージーの見た目は、日本のキクの花を小さくし、花びらを少なくしたような見た目です。また、マーガレットの花と似たような姿が特徴的です。花の色は、おもに白と黄色の複色となります。
もともとは、アメリカの育種家のルーサー・バーバンクが、フランスギクと日本のキクを配合してできた花です。
デージーの育成時期と栽培時期
シャスターデージーは、長期的な花で長く楽しむことができます。種植え時期は4月中旬~5月または、9月中旬~10月頃です。
- 栽培形態:鉢植え、または地植え
- 日当たり:日当たりのよいところ
- 耐寒性:寒さには強い
スポンサーリンク
デージーの種まき方法と栽培時期
シャスターデージーの種まきですが、種植え時期は4月中旬~5月または、9月中旬~10月頃を目安とした時期が最適とされています。
- 園芸用のポットあるいはビートバンに、園芸用の土を敷きつめます。その際に、赤玉極小粒などを使うとよいです。
- シャスターデージーの種を2.3粒ほどまいていき、種が被る程度に土を被せます。
- 水を与えて日当たりのよい場所に保管しておきます。
- シャスターデージーは、日陰などの場所では保管はおすすめしません。発芽に最適な温度としては、だいたい15度~20度とされています。
シャスターデージーは、水はけがよくないと上手く育ちません。定期的に水やりをして、土が乾かないように小まめにチェックをしておくことが大切です。
特に、気温が高い時期になると生育が旺盛になるために、水切れを起こしやすくなるので、注意が必要です。
発芽し、本葉がだいたい2~3枚程度になったころを境に、一本ずつ丁寧に園芸用のポットから取り出していき、鉢植えやプランターか地植えへ移します。
苗植えの方法と土作り
デージーの苗植えの場合は、根っこがいっぱいになったことを確認してから、鉢植えやプランターか地植えへと移します。その時期の目安としては、4~5月あるいは9~10月頃とされています。
ここでは季節の変わり目に気をつけていただきたいのですが、シャスターデージーは寒さには強い一方で、暑さには弱い植物です。高温多湿となる夏場は、枯れてしまう場合が多いので、小さな変化も見逃さないように注意してくださいね。
鉢植えやプランターの場合は、「市販の草花用培養土」もしくは「赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)」を使います。その際の割合としては「赤玉土2:バーク堆肥1」を程度に混ぜたものなどを使うとよいとされています。
地植えの場合であれば、土の深さ約30cmほどの穴を掘り、バーク堆肥を入れてから土と良く混ぜ合わせてから植えつけます。また、株と株の間は20~30cm程度をとっての植え付けがよいです。
また、苗の保管ですが、こちらも日当たりの良い場所での栽培がよいです。日当たりが悪い場所であっても枯れることはなく育ちますが、デージーは日当たりを好む植物なので、できるだけ日当たりの良い場所で育てることをおすすめします。
肥料の与え方
デージーを育てる際は、庭植え・鉢植えともに、春と秋に緩効性化成肥料を根元の方にあげると良いです。
また、花が咲いている時に元気がないと感じたら、液体状の液肥を与えると元気になります。
デージーの剪定・手入れの方法
シャスターデージーは草丈が伸びるのも早いうえに、花の数も多いので枯れてしまった花は定期的に切ってしまいましょう。
花が咲き終わったタイミングで、しぼんだ花と茎の2節か3節を一緒に切り戻します。このように切り戻しを行うことによって脇芽が出てきて、次の花が増えやすく株も大きくなります。
多くの方は、小さな花をたくさん咲かせる方を選びますが、大きな花を楽しみたい方はキチ戻さずに残しておきましょう。
- 咲き終わった花を切り戻さずに残しておくと大きな花が咲きます
- 花が咲いた後に切り戻すと、小さめの花がたくさん咲きます
デージーの増やし方
- 種まき:咲いたあとの種を採取して再び植える方法
- 株分け:一株分けをして植え付けていく方法
- 挿し芽:茎を10㎝の長さに切り、別の土に挿す方法
シャスターデージーの増やし方には、大きく分けて3種類あります。
一般的な「種まき」「株分け」に加えて、「挿し芽」によっても増やすことができます。
種まき
デージーを増やす方法の基本は種まきです。
地植えの場合は、こぼれ種で自然と増えていきますので、翌年も同じ場所で増やしたい場合は、こぼれた種を放っておくと良いでしょう。
鉢植えの場合は、種がはじけて鉢植えから出てしまう可能性があるので、鉢植えの場合は「株分け」や「挿し芽」での増やし方が一般的です。
株分け
株分けの時期は、3月中旬~4月または9~10月頃を目安に行います。分ける株は、大きく育ったものを使用してください。
根のほうから優しく土ごと掘り起こしていき、長い茎の葉を切り詰めてから、2~3芽に切り分けていきます。分けたあとは新しい鉢植えかプランター、あるいは地植えに植えつけます。
挿し芽
さし芽は、5~7月上旬(梅雨どき)に斬り戻した枝を使うと良いとされています。
- 茎を10㎝の長さに切り、挿し穂にします
- 下の葉を取り除いて水揚げをした後、挿し木用の土に挿します
- 明るい日陰で、水を少しずつ与えながら管理して発根を待ちます
スポンサーリンク
冬の管理
シャスターデージーは暑さには強い植物ですが、耐寒性はありません。なので、寒冷地では霜よけを行なうことが大切です。
関東など一般地では、特に霜よけは行わなくても問題ありません。
害虫について
シャスターデージーは、おもにアブラムシにやられてしまうことが多く、そのままにしておくと、他の虫も呼び寄せてしまい、花を食べられてしまうこともあります。
ですので、アブラムシは見つけ次第駆除してしまうことが大切です。また、予防としては事前にオルトラン粒剤などをまいておくと良いです。
デージーの種類はいろいろ
今回はおもにシャスターデージーの育て方をメインにまとめてきましたが、デージーの種類はいくつかありますので、ご紹介していきます。
ブルーデージー
ブルーデージーは、半耐寒性多年草です。
肉厚の葉と細い花茎を持っていて、先端には青い花びらの花を1つずつ咲かせます。
リビングストンデージー
リビングストンデージーは、日が当たりのよい場所を好む種類です。
日当たりのよい場所におくと一気に開花し、赤・ピンク・オレンジ・黄・白などの花を咲かせます。見た目がマツバギクと似たような姿なのが特徴的です。
ユリオプスデージー
ユリオプスデージーは、南アフリカを中心とした植物です。
晩秋から春までの間黄色い花を長期間咲かせてくれます。
ダールベルグデージー
ダールベルグデージーは、黄色い野菊を思わせるような見た目です。
株を覆うように次から次へと咲く種類で、小花でありながらも華やかで可愛らしい姿をしています。
四季咲き性なので、春から冬までほとんど途切れることなく咲くことが特徴とされています。
おわりに
今回は、シャスターデージーの育て方についてお話ししてきましたがいかがでしたか?
デージーは、耐寒性にも強く発芽率も高いため、初心者でも育てやすいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。