観葉植物

アンスリウムの育て方!栽培時期や剪定方法・挿し木での増やし方など

アンスリウムの育て方!栽培時期や剪定方法・挿し木での増やし方など

アンスリウムは、サトイモ科アンスリウム属(和名では「ベニウチワ(紅団扇)属」になります)の半耐寒性多年(宿根)草です。

花の構造なのですが、花びらのように見える赤い部分が「仏炎苞」、めしべのように見える部分が実際には「肉穂花序」と呼ばれる、花軸の周囲に柄のない花が多数密生したものです。これはサトイモ科の植物では多く見られる構造で、「仏炎苞」の形が大きく異なっているので全く違った印象を受けますがミズバショウやカラーなどでも同様ですね。

今回は、そんなアンスリウムの育て方について、詳しくお話ししていこうと思います。

アンスリウムの栽培時期と育成条件

アンスリウムの栽培時期と育成条件

 

アンスリウムの育成条件
  • 日当たり:半日陰
  • 土壌酸度:微酸性
  • 開花時期:5月〜10月頃
  • 最低温度:15℃以上

アンスリウムの流通形態

そのまま楽しめる3〜4号程度の鉢植えが、1千円弱程度から10号の大鉢で2万円程度まで、鉢の大きさや品種によって様々です。

基本的に夏場に涼感を演出するなんて使い方も多いので、5号程度のガラスの容器を使ってハイドロカルチャーに仕立てた5千円程度の品も良く見かけます。

アンスリウムの植えつけ場所の準備

アンスリウムの植えつけ場所の準備

越冬の際に15℃以上の最低温度を確保できないと枯死するので、消去法的に鉢植えの一択となります。

そして、鉢の置き場所としては、照明をつけない状態で本が読める明るさの室内が最適です。例えば、部屋の掃除中など、直射日光下のベランダに数時間放置しただけで葉焼けしてしまったり、暗い部屋を定位置にしていると開花が止まったりと言ったトラブルが多いので、鉢を置く環境にだけは注意して下さい。

また、他の植物と同様にエアコンからの直接的な風にも弱いので、こちらも御用心。原産地である熱帯アメリカの蒸し暑い密林の明るい木陰…なんてイメージで行きましょう。

アンスリウムの植えつけ

アンスリウムの植えつけ

鉢植えによる流通が一般的なので、植え替えということになると思います。基本的に2〜3年に1回の植え替えとなりますが、小さいサイズの鉢植えの場合には購入の翌年には植え替えたほうが良いでしょう。適期は5月中旬から7月上旬となります。

植え替えに用いる培養土は、市販のアンスリウム専用土(酸性度調節済みのピートモスだったりします)や観葉植物の土、または水ゴケ使用となります。市販の肥料などを調整済みの培養土を使用する場合には、特に元肥の追加なども必要ありません。

植え替え手順

一回り大きな新しい鉢に鉢底石を入れて、培養土をを3割見当分の高さまで入れておきます。

アンスリウムを元の鉢からから取り出したら、古い土を適宜取り除いて、根を丁寧にほぐして植えたら、変な隙間ができないように工夫しながら残りの培養土を入れます。鉢の上部にウォータースペースを確保するのを忘れないで下さい。

水ゴケの場合も、鉢底石を底に入れてから方が根腐れを起こしにくいです。あらかじめ湿らせておいた水ゴケを半日程度水切りします。ふっくらし・しっとり程度の状態で、掃除済みの根を植込みます。

水ゴケの性質は、柔らかく植えると乾きにくくなり、硬く植えると早く乾くようになるので、ある程度、ぎっしり硬めに植えた方が良いでしょう。全ての作業が終わったら、鉢底から充分に水が流れ出すまで潅水して植えつけの完了です。

植え替えの際の注意点

アンスリウムは元々が着生植物なので、湿度は好きだけれど根の過湿は嫌うというところだけは少し気難しいです。

なお、ハイドロカルチャー仕立てにしたい場合には、挿し木からスタートすると良いでしょう。

アンスリウムの水やり

アンスリウムの水やり

水やりは控えめに、冬期の水やりは更に控えめにしましょう。ただし、地上部の湿度は高めにと言うのが基本的な管理パターンです。

潅水は「培養土が乾いたらしっかりと鉢底穴から充分に流れ出す分量をやる」「受け皿に水を貯めない」と言う基本中の基本の2点を守れば大丈夫。

根への水やりそんなところですが、別途葉水が必要となります。一定の湿度を保ち葉へのホコリや害虫の付着を防止するために、毎日1回は霧吹きをしてやると良いでしょう。

アンスリウムの肥料

特に5月〜10月頃にかけての成長期は、定期的な施肥を行うことで来年の花つきが良化します。と言うと、やたらと大量に肥料を与える人がいますが、肥焼けして枯れるだけなので無茶は禁物です。

タブレット型の観葉植物用肥料の置き肥を基本として、補完的に液肥を使用するイメージで良いでしょう。特に日照が不充分な部屋などの場合には「ペンタガーデンPRO」などを活用すると良い結果が出ることも多いです。

なお、逆に活動が活発でない低温期には施肥を休止して下さい。肥焼けで枯死してしまいます。

剪定・植え替えと増やし方

剪定・植え替えと増やし方

長く育てているとどうしても茎が伸びて、見た目が悪くなるので、気になったら思いきって剪定整理してしまいましょう。

5月中旬から7月上旬の植え替え適期にやると、切り取った茎を挿し木にもできますし、株分けも考慮すると良いと思います。具体的な「植えつけ」方法は前述した通りです。

なお、サトイモ科の樹液は、触れてしまうと体質によっては皮膚がかぶれてしまうことがあります。使い捨てのゴム手袋などで防御しましょう。また、触れてしまった場合は流水でよく流して下さい。

また、アンスリウムは「肉穂花序」に種ができることがあります。これを果肉をよく水で洗ってから、5月〜9月の種蒔き適期に水ゴケ主体の用土などに蒔きます。他品種と交配したり、先祖返りしたりと面白いのですが、種から花が咲くまで3〜5年ほどかかるのが玉にキズです。

アンスリウムの病害虫

ハダニ

厄介なのがハダニですね。爆発的に増殖することがあります。

日頃は葉水で発生を抑制しますが、増えてしまった場合は風呂場へ直行です。葉の表裏を勢いのある水流で洗浄し、ハダニを洗い飛ばします

特に見落としがちな葉裏をシャワーで徹底的に洗ってやって下さい。

知っておきたいアンスリウムの豆知識

知っておきたいアンスリウムの豆知識

色も形も個性的でボリュームがあり、お祝いなどの際の生花アレンジメントに加えると一気に華やかさが増すので重宝されるアンスリウムは、一般的にアンスリウム・アンドレアナム「オオベニウチワ(大紅団扇)」と言う品種を指すことか多いです。

他に「ベニウチワ(紅団扇)」も古くから比較的多く栽培されていますが、識別法は「オオベニウチワ」の「肉穂花序」がまっすぐ伸びているのに対して、「ベニウチワ」ではくるりと丸まっていて、また、「仏炎苞」自体が小さいです。

また、近年では全く「紅」ではない「オオベニウチワ」の色変わり品種も多く、ピンク系、白系、クリーム系、グリーン系、パープル系、ブラウン〜ブラック系などのカラーバリエーションに富んだ品種が流通しています。また、「紅」でも「団扇」でもなく、観葉専門で葉のウェーブを楽しむ「アンスリウム・フーケリー」なんて品種も出ています。

当然ながら、グリーン系などは一般の方が「アンスリウム」に対してイメージするような花ではありませんし、特に観葉に特化した品などは「アンスリウム」であっても花が咲かないので購入時に確認を怠らないようにして下さい。

その手の品種は、通常はマニア向けの珍品が多くそれなりに高価な品だったりするわけですが、在庫処分などの際には見切品として初心者が間違って買ってしまう価格帯で販売されることもあるので要注意です。

おわりに

栽培する環境などで、やや気難しいところのあるアンスリウムですが、慣れてしまえば適度に育て甲斐がある植物なのでビギナーにもオススメです。

比較的、増やしやすいので色々と楽しんで下さい。

以上、アンスリウムの育て方をまとめてみました。

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