オキザリスは、品種は多く春咲き・秋咲き・四季咲きのものがあります。
今回、ご紹介させて頂くのは、その中でも特に人気の秋咲きのオキザリス【桃の輝き】の栽培方法です。草丈が低めの緑色の葉から、ピンク色の花が咲きほこる可愛い姿は癒ししかありません。
花が少ない秋口から寒い冬の間に、オキザリス【桃の輝き】はピンクの花を満開に咲かせ、私達の心を和ませてくれます。
太陽が昇ると開花し、夕方にはつぼみに戻る姿はまるで寝起きしているようです。
それでは、
球根や苗の植え方を始め、オキザリスの増やし方(球根の掘り上げ・株分け)植え替えや花後の管理はどうしたら良いのか?
など、実際の栽培画像を使い1年を通しての作業経過をまとめました。
Contents
オキザリスとは?
オキザリス 桃の輝きは、カタバミ科のカタバミ属になります。
学名は『Oxalis glabra』で【オキザリス 桃に輝き】は秋咲きの品種になります。少々霜が降りたくらいでは枯れないくらい耐寒性のある球根植物になります。
花言葉は『母親のやさしさ』『輝く心、心の輝き』『喜び』『決してあなたを見捨てません』『あなたと過ごしたい』
などと、オキザリスの花言葉は、希望や愛情に満ちた花言葉になっています。
草丈は、10~15㎝。種まき(球根)は9月頃に行い、開花時期でもある10月~3月は中心だけ黄色い可愛いピンクのお花を満開で楽しむ事ができます。
オキザリス 桃の輝き 植えっぱなし
オキザリスは、あまり手間をかけなくても2~3年くらいなら、そのまま植えっぱなしで栽培しても問題ありません。
鉢植えやプランターなどの場合でしたら、根詰まりしてくると花が咲きづらくなったり枯れてくる事もあるので、そうなったらいったん根の状態を確認してみてください。
根詰まりしているようなら、植え替えのタイミングです。
オキザリスの繁殖力は非常にすさまじく、あっと言う間に土の中でが球根が増えていきます。休眠期に入ってから、土の中を掘りあげると驚かれるくらい分球しているはずです。
鉢植えやプランターは、限られたスペースしかありませんので数年間くらいは、そのまま放置したとしても、いずれ植え替えが必要にな時がきます。
*地植え栽培を除きます。
2~3年に一度は球根の掘り上げや株分け、もしくは今よりもひと回り大きい鉢植えに植え替えてあげるのが良いでしょう。
種まきから3年経つとこうなる!
下記はオキザリスの種まきをして1年め(下)・3年め(上)の状態を比較した画像になります。
見比べて頂くと分かるのですが、3年めになると葉や花がかなり密になり窮屈そうなのが分かります。
下記は花が閉じた時の画像になります。
3年も経つとこんな感じになり、葉っぱの密度がヤバい事になっています。オキザリスの繁殖スピードの速さに驚かれるのではないでしょうか?
このままさらに、放置してしまうとどうなるか?もう何となく想像がつきますよね?(;^_^A
このように視覚的にですが、葉や花の密度を確認する事で植え替えタイミングの目安が分かるようになります。
葉が窮屈になってくると、伸び伸びと生長できなくなるので葉も小さくなっていきます。
葉や花が窮屈になってきたら、春に地上部の葉が完全に枯れたのを確認(休眠期)し、いったん種を掘り上げてあげた方が良いでしょう。
上記画像はプランター管理なので、いったん種を堀り上げますが鉢植えの場合でしたら一回り大きい鉢に植え替えされてもOKです。
植え替えタイミングは、このように視覚的に判断する事もできますので参考になれば幸いです。
種まきから3年めのプランターのアップ画像です。蕾の状態だとこのように葉を観察できますが、いったん花が咲くと全く葉っぱが見えなくなりますwww
もし植え替え頻度を減らしたいのであれば、種まきの段階で種をまく間隔を広めにとるなどの工夫をされると良いですね。スカスカぐらいでも、すぐに増えていきます。
満開に咲き誇るオキザリスは、本当にキレイで見ごたえがあります。適切な植え替えで、上手に花を咲かせていきましょう。
植え替えない際のデメリットはある?
オキザリス(桃の輝き)は、毎年植え替える必要はありません。しかし植え替えない場合は同じ土の中で数年そのまま育成する事になるので、他の雑草の種も育成中の鉢植えの中に結構な量が飛んできます。
出てきた雑草を抜けばよい?だけの話なのですが、葉が密集したオキザリスの下の方から伸びてくる雑草は正直なところ抜きにくく根もしっかり張っています。
雑草の根はしつこくオキザリスの根と絡み合うように、しっかりと根をはってくるので雑草と一緒にオキザリスも抜いてしまいそうになります。
家にある3年目のオキザリスも、少し油断するとピンク色の桃の輝きの間からカタバミが同居している事が多々あります(;^ω^)
皮肉な事にカタバミも種類にもよりますが、元々は観賞用として日本に輸入されたものです。一方では大切に育てられ、その一方では雑草扱いなのは可哀そうな感じもしますね。
と言う事でオキザリスを植え替えない際のデメリットは、年を追うごとにオキザリスの葉は密集してくるため、次々と生えてくる雑草が非常に抜きにくくなるという点でした。
とは言え満開のオキザリスの花は、本当に綺麗で癒されます♡
オキザリス 桃の輝き 育て方(栽培方法)
それでは、【オキザリス 桃の輝きの育て方】に焦点をしぼり、1年間の流れを季節ごとに栽培方法や管理方法・注意点などを詳しく解説していきたいと思います。
肥料
オキザリスは肥料をあまり必要としませんが、マグァンプKのような緩効性肥料を適量だけ使用する事で、根が丈夫になり花付きが良くなります。
ただし、与え方を誤るとオキザリスにとって栄養になりますが毒にもなります・・。
オキザリスは肥料を与え過ぎてしまうと、葉はどんどん茂りますが肝心な花つきが悪くなってしまいます。
数ある肥料の中で特におすすめの肥料が【マグァンプK 中粒】です。
『マグァンプK 中粒』の良い点は、肥料がオキザリスの根に直接ふれても【肥料やけ】の心配がなく、効果もじっくりと1年間持続してくれる点です。
良くありがちな、肥料によって植物を枯らしてしまう心配がないので、初心者さんにもおすすめです。
1年目は元肥として
オキザリスの場合、種まき時や苗を植え付ける際に【マグァンプK 中粒】を用土に混ぜ込んで使用します
【マグァンプK 中粒】を混ぜ込んだ用土を使い、通常通り植え付けるだけです。
1年目に元肥として、用土にマグァンプKを混ぜこんだのであれば、追肥は必要ありません。マグァンプKは1年じっくり効くので・・。
【マグァンプK 中粒】の使用料(規定量)は下記をご参照下さい。
*オキザリスは球根なので、球根を植え付ける際の【マグァンプK 中粒】の使用料を参考にしています。また、計量が面倒な方用にハイポネックスジャパン様の計量しない場合の(g)グラムの目安も参考にさせて頂いています。
5号鉢 (直径15㎝) 用土1.3ℓ | 約3g(マグァンプK 中粒) *小さじ約3/2→3g *計量しない場合は、ひとつまみ程度 |
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9号鉢 (直径27㎝) 用土7.8ℓ | 約18g(マグァンプK 中粒) *計量しない場合は、女性の手で一握り弱→18g |
プランター (65㎝幅) 用土12~13ℓ | 約30g(マグァンプK 中粒) *計量しない場合は、女性の手で一握りと2/1→30g |
*【マグァンプ 中粒】の場合は、軽量しない場合は女性の手で一握り20g
マグァンプKは置き肥にもなる
【マグァンプK 中粒】は、本来は元肥として土に混ぜ込むタイプですが、『追肥・置き肥』としても使用できます。
小粒や中粒、大粒とありますが成分は同じで大きさのみ違います。小さいほど、酸が溶ける表面積が増えるので肥料が良く効くようになっている感じですね。
*参考までに、【マグァンプK 】小粒の効果は2か月となります。
オキザリスは、2~3年は植え替えしなくても良いので2年目以降は、土を掘り上げて肥料を混ぜ込んでも良いのですが、それも手間なので【マグァンプK 中粒】を株元に『置き肥』して株元に置いてあげても良いでしょう。
我が家では、このような形で【マグァンプK中粒】に毎年お世話になっていますが、秋冬シーズンが到来すると毎年満開のオキザリスが観賞できています。
用土
用土は下記の割合を御参照ください。水はけさえ良ければ、あまり土を選びません。
赤玉土 | 6 |
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腐葉土 | 1 |
川砂 | 1 |
もしくは、市販のお花用の土を使用されても良いです。オキザリスは、水はけの良い土を好むので、これに2~3割の川砂を混ぜ込む事で水はけが良くなります。
球根の種まき
オキザリスの種まきは、8月のお盆過ぎあたりから9月頃に行います。遅くても10月までには種まきを済ませましょう。
オキザリスの種は、夏の間は軒下に吊るしておくだけでも、外気からの湿気で種まき時期にはすでに発根してきます。
そんな時は、早めに種まきしましょう。その年により差はありますが、今年は9月初旬で、すでにネットの中で発根していました。
【オキザリス 桃の輝き】の種は、球根なのですが5mmほどの本当に小さな球根です。
オキザリスは、毎年かなりの球根ができます。その数ある球根の中でも、できるだけ大きめの種を選んでまいた方が丈夫で成長が早いです。
我が家も、毎年大量に種が収穫できるのでザルで選別し、あまり小さな種(1mm)とかは、まいてもキリがないので除外しています。仮にまいたとしても、あまり良い株にはならない点も理由としてあります。
このように選別し、量を減らしてまいても毎年確実に増えてしまいますので(・_・;
これを全部まいてたら、とんでなく増殖してしまいます・・本当にヤバイヤバイ
我が家では、増えたオキザリスちゃん達は、欲しい人にもらって頂いています。お花好きな女性には、とても喜ばれますねꉂ(´꒳`❁⃘)ahaha
球根の植え方
鉢植えやプランターに球根を植え付ける際には、用土以外に『底穴ネット』もしくは『鉢底石』も用意しておきましょう。
【オキザリス 桃の輝き】は小さな種なので、鉢植えに球根をまく際は、直径15cm(5号鉢)くらいの鉢植えで10球くらいの球根を植え付けます。
球根同士の間隔は、最低でも3㎝以上の間隔をあけましょう。
【オキザリス 桃の輝き】の種は、小さく収穫できる球根の数も半端ないので、正直なところあまり丁寧にまいていると日が暮れるかもしれませんwww
私は、割と大きめサイズの球根は丁寧に巻きますが、それより細かい種は、ある程度の間隔をあけて、パラパラっとまいちゃってます。
オキザリスは、このようにパラパラッと種まきしても、芽を出し冬にはキレイなお花を咲かせてくれます。
ただ、注意点として球根をまく時の間隔をあまり狭くしてしまうと、根詰まり&植え替え間隔が早まってしまう事を頭の隅に置いておくと良いでしょう。
種をまき終わったら1㎝くらい土を被せ、底穴から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
大きめの鉢に余裕を持って種まきする事で、数年は植えっぱなしでもOKと言うわけです。
鉢植えやプランターに植えるメリット
鉢植えやプランターに球根を植え付ける際も、最低でも3㎝以上は間隔をあけて植え付けます。
鉢やプランターに植え付けるメリットとしては、やはり急に天候が変わっても自由に置き場所を変えられ、臨機応変に対応できるメリットがある点です。
【オキザリス 桃の輝き】は、草丈も低く絨毯のようにグランドカバーにもなる品種なので、プランターなどで育てても、満開になった時とても見ごたえがあります。
我が家では、プランターで育てて横並びに置いています●^^●
購入した苗を植え付ける場合
秋口になると、ホームセンターやお花屋さんに行くと、秋冬咲きの【オキザリス】が出回るようになります。
苗の植え付けは、同時期(購入したタイミング)で行います。買ってきた苗よりも、ひと回り大きな鉢植えに植え付けましょう。
今回買ってきた苗は、少し混み合い過ぎて少しヒョロヒョロしているので、地上部を切り戻ししました。切り戻しは、必須ではありませんが臨機応変に行います。
こんな感じになりました。すでに蕾がありましたが、スッキリしました。これで、購入時より安定したしっかりとした株になるはずです。
いくつかの苗を植え付ける際は、株同士がくっつかないよう距離を取り、20㎝以上は間隔をあけて下さい。
①鉢、もしくはプランターに『鉢底ネット』もしくは『鉢底石』をしき、用土を3/1ほど入れます。
②買ってきた苗を逆さにして、根を傷つけないようにそっと取り出します。
ポットから外してみましたが、さほど根もまいていませんでした。この場合は、このまま土もほぐさないままそっと植え付けます。
もし根が根がグルグルに巻いていたり、黒っぽく変色した根があれば、土を優しくほぐして余分な根はハサミでカットし少し軽くします。
③先ほど用意した鉢植えに苗をセットしたら上から土をかぶせ、割りばしなどを使い土の隙間をつついて埋めていきます。
④最後に底から水が流れ出るくらい、しっかりと水を与えたら植え付け完了です。
上記の小さかった苗も数年も経てば、こんもりした立派な株に変貌します。オキザリスを育てる醍醐味でもありますね。
2~3年置きくらいに、ひと回り大きい鉢に植え替えしていく事で、たった1鉢の苗でもかなり立派な愛らしい鉢植えになりますょ♪
水やり
オキザリスは、加湿を嫌うので水のやり過ぎには注意しましょう。
球根や苗を植え付けて、約1か月もすれば株が安定してきます。それまでは加湿に注意しながら、しっかりと水やりします。
その後は、鉢の大きさにもよりますが土の乾き具合を見ながら1日~3日置きくらい水やりします。
土が乾いたように見えても、土の中心部は湿ってる事が多いです。難しいようでしたら、割りばしを刺して見ると分かりやすいです。
土が湿気っていると、湿った土が割りばしについてきます。そうでないならサラサラです。
オキザリスは、乾燥に強いのでよっぽど極端に乾燥する事を避ければ枯れてしまう事もありません。
土がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしてください。
加湿になると、根腐れしてしまうので曇りの日は、水やりをしない。もしくは、控えるようにしましょう。
水やりタイミングが難しい?と言う方は、下記のような水やりタイミングを色でお知らせしてくれる【水やりチェッカー】がお勧めです。
使い方も簡単で、鉢やプランターに刺しておくだけです。水切れすると、スティック部分の上部についている窓が、青から白に変わるので、視覚的に水やりサインが分かりやすくおすすめです。
発芽までの期間
オキザリスは、種まきしてから発芽までの期間は、平均して約1~2週間ほどです。上記画像で、ちょうど7日目です!
発芽を早めるには、前日の夜から球根を一晩水につけておく事で発芽率が高まります。
【オキザリス 桃の輝き】の球根は、大きいもので5~7mmくらいありますが、収穫できる球根の大きさには下記画像のようにバラつきがあります。
発芽は、種が大きいほど確実に早く発芽します。1~2mmと小さめの種も掘り起こすと出てきますが、なかなか発芽しません。忘れたころにポツポツと芽が出ますが、新芽も弱々しいです。
下記のプランターで実験してみました。大きい種と小さい種の発芽率がどれくらい違うか?同じタイミングで種まきし、育成した結果です。
視覚的に、一目瞭然な結果となりました。オキザリスの種は、本当に増え続けますのでこれを全部種まきする必要はありません。
実験結果からも分かるように、小さい種は成長も遅ければ肝心な花付きも悪くなります。
それでなくてもオキザリスが増え続けます。ここで確実に良い種だけ選別し植えるのが良い株を作るコツでもあり、増やし過ぎない事にもつながります。
さらに1週間後です。大きい種が圧勝です!ここまで見てきた感じでは、球根の大きさで発芽率がかなり違うなと言う印象ですね。
実験と言えど、せっかく種まきしたので今後も経過を追っていきたいと思います。
【追伸】
さて、種まきから2か月後の様子になります。
何とまぁ・・・。w(● ̄0 ̄●)w
非常に分かりやすい結果となりました!上が大きい種、下が小さめの種をまいた結果です。
小さめの種の方も、実は頑張ってくれていました。葉はそれなりに茂ってきたのですが、しかし花付きの悪さが悲しいほどリアルに出ていますね。
種が小さ過ぎたため、まだ花を咲かせる力がないようです(T-T*)
と言う事で、球根の大きさで生長の様子がリアルに違う!と言う実験結果となりました。
皆さんも種を選別する際の参考になさってくださいませ・・オキザリスはめちゃくちゃ増えます。実験結果でも明らかになったように、大きい種は花付きが非常に良い!です。
球根を掘り上げる際は、大きい種だけをザルなどで選別し種まきする事で長~くお花を観賞する事ができます●^^●
切り戻し
【オキザリス 桃の輝き】の切り戻しは、必須ではありませんが実はメリットもあります。
切り戻しは草丈が伸び過ぎたり、葉が混みあってきた時などに行います。地上部の茎に栄養が取られ、球根がやせてしまうのを防ぐ効果もあります。
【オキザリス 桃の輝き】の草丈は、10㎝~15㎝程度になります。草丈に関しては好みもありますし、特に気にならなければ何もする必要ありません。
我が家ではすべての葉が生えそろう頃に、数㎝ほど切り戻し高さを均一にしています。切り戻しする事で、脇芽が増え安定した株になります。
また、それ以上徒長しなくなる効果もありますし、何より球根が太りやすいです。よって、翌年も球根の体力が温存されやすくなります。
地上部をスッキリさせる事で風通しも良くなり、カビや病害虫を寄せつけにくくなる事もメリットとしてあげられます。
切り戻しですが、オキザリスの葉は細かいですし、ザクザク刈り込んでも枯れません。
仮に、もうすでに花がついている段階で切り戻しても、また蕾をつけて咲き始めます。しかし、できるだけ早い段階で切り戻した方が、長くお花を楽しめて良いでしょう。
開花時期
【オキザリス 桃の輝き】は、秋咲きの品種なので花期は10~3月になります。まぶしい太陽の下で、満開に咲く姿は本当に美しいです。
オキザリスは、一度気温がグッと下がった後に開花が始まります。
少し肌寒くなったので、我が家でも少しづつですが開花が始まりました。
地域や、その年ごとに開花のタイミングは異なりますが、次から次へ花を咲かせてくれますので結構長く楽しむ事ができます。
枯れた花がらは、マメに摘みとる事で蒸れを防ぐ事ができます。ピンクの花部分をひっぱると花だけ取れます。
オキザリスの茎は細いので、茎などは引っ張らないようにしましょう。
冬場の管理
【オキザリス 桃の輝き】は、比較的寒さに強い品種なので少しくらい霜に当たったくらいでは、全く問題ありません。
しかし、大雪や強風となれば話は別です。雪が積もりそうな日&強風時は、いったん軒下に移動するようにしましょう。
追伸
下記画像は、2023年1月23日の我が家のオキザリスです。10年に1度と言う大寒波前日1月23日の画像になります。
朝はまだお天気が良かったのでオキザリスを日当たりの良い場所に置いていました。帰宅後、すべてのオキザリスを軒下に入れましたが、昼過ぎには気温が急激に下がり嵐のような冷たい強風になっていました。
画像Aは、道路側の強風が直で当たる場所に置いていたオキザリスです。朝までは葉も緑色で元気でした。
しかし留守時の数時間で、葉が白くなってしまっています。蕾はたくさんつけていますが元気もありません。
画像Bは、Aの置き場所からは1メートルくらいしか離れていませんでしたが、玄関前の倉庫がちょうど風よけになったようで何とか無事でした。
通常なら強風くらいで、ここまで葉が白化する事はありませんがこの日は気温の低下が激しかった事もあり、一気に氷点下&激しい強風のため半日足らずで葉が白化してしまいました。
オキザリスの育成は長いですが、ここまで激しい気温の変化と葉の白化は初めて見ました。お出かけ前に天気が良かったので、油断してしまいました。
10年に一度の大寒波と言われていましたが、この白化を良い経験として今後の育成に生かせられたらと思います。皆さまも冬場の強風にはお気をつけくださいね。
冬場の管理で気をつける点は、これくらいですね。ちょうど、花も見ごろを迎えている時期なので思う存分、満開のピンクのお花を楽しんでください。
花後
オキザリスの花は、3月くらいまで楽しめますがやがて花数が減ってきます。そして、最終的に葉だけになります。
オキザリスは花が完全に終わっても、地上部の葉はとっても元気です。
花後は、葉っぱだけになるので少し寂しくなりますね。しかし、葉が完全に枯れてしまうまでは、球根に栄養を送り届けています。
完全に葉が茶色になるまでは、引き続き水やりを続けてください。
枯れた後の管理
やがて、葉が少しづつ枯れていきます。緑だった葉が完全に全部枯れてしまうまでは、引き続き日当たりの良い場所に置き、絶対に途中で水やりを辞めないでください。
葉が完全に枯れて、全面茶色くなったら水やり終了です。
↑完全に茶色ですね。
ここまできたら、オキザリスはいったん休眠期に入ります。地上部の枯れた葉や、茎部分もいったん根本からハサミなど切り落としておきましょう。
*間違えて、土を処分してしまわないように注意です。
【オキザリス 桃の輝き】は、茎の細いので地上部を刈り込むとこんな感じです。
土の中には、球根は増えているはずですが、まだ1年目なので今年は球根を堀り上げる予定はありません。
今年はこのまま、完全に水やりは中止します。
鉢植えやプランターの場合は、このまま日光の当たらない風通しの良い軒下などに、移動してあげてください。
2~3年はそのまま植えっぱなしでもOKなので、次の水やりは、8月の盆過ぎあたりから9月頃に開始します。それまでは特に何もする必要はありません。
そのまま夏越し
そのまま夏越しさせます。水やりしないと心配に思われる方も多いですが、地上部が完全に枯れて9月頃までは、全く水を与える必要はありません。(種は休眠中なので、何もしないでそのまま寝かせますzzz)
くれぐれも直射日光の当たってしまうような場所には置かないでください。せっかくの球根が枯れてしまいます。水やりの必要はありませんが、置き場所にだけ注意すれば全く問題ありません。
引き続きそのまま放置で夏越しさせます!
オキザリスの植え替え方法
【オキザリス 桃の輝き】は、数年は植えっぱなしでも大丈夫ですが、地中では球根がどんどん増えると同時に根詰まりしてしまいます。
さらにそのまま放置してしまうと、球根が大きく育たなくなり花付きが悪くなってきますので植え替えが必要です。
秋冬咲きのオキザリスは、春になると地上部が完全に枯れて休眠期に入りますので、このタイミングで球根を掘り上げるか、植え替えを検討しましょう。
オキザリスの植え付け時期(8月盆過ぎあたり~9月頃)が来たら、2~3年にいちどは、今よりもひと回り大きめの鉢に植え替えます。
まず、ひと回り大きい鉢を用意します。用土は、上記で説明した通りです。水はけが良くなるように川砂を一緒に混ぜ込んでおきましょう。
加湿を嫌うオキザリスは、水はけの良い用土にする事で根腐れ防止にかなり貢献してくれます。
鉢からやさしく取り出し【マグァンプK 中粒】を混ぜ込んだ用土に植え付けたら、底からたっぷり水が流れでるくらい、たっぷりと水やりをしましょう。
オキザリス 桃の輝き 増やし方
オキザリスは、初心者の方でも簡単に増やす事ができます。分球して増える球根を掘り上げたり、株分けで増やす方法ができます。
球根を堀り上げて増やす
オキザリスは、球根植物なので地中で分球しながら増えていきます。
球根を掘り上げるタイミングは、花が終わり葉が完全に茶色く枯れたタイミングです。つまり、オキザリスが完全に休眠に入ったら、いつでも球根を掘り上げる事ができます。
このタイミングで土をひっくり返すと、沢山の球根が確認できるはずです。この時、ザルを使うと効率が良いです。
3mmくらいの粗目のザルであれば、土や小さ過ぎる球根はザルを通過しますので、形の良い球根だけ選別しやすくなります。
1つのプランターだけでも、かなりの球根が収穫できました。これは、大きめの状態の良い種だけ選別し、次回の種まき時期に植え付けようと思います。
球根の保存
球根の保存方法ですが、収穫した球根は排水溝ネットなどに入れて、日の当たらない風通しの良い軒下にそのまま吊るしておきましょう。
次回の植え付け時期まで、そのまま日陰で球根を管理します。基本そのまま吊るしっぱなしで大丈夫です。次回の植え付け時期までは、特に何もする必要はありません。
株分けで増やす
【オキザリス 桃の輝き】は、株分けでも増やす事ができます。
株分け方法ですが、これも球根の掘り上げ時期と同様で、地上部が完全に枯れ休眠期に入ったタイミングです。
株分けの場合は、種がほぐれないよう適当な大きさになるように、手で引き剥がしていきます。
大きな一つの塊を、手で引きはがしながら分割するイメージです。そして分割した株は、新聞紙などの上で乾かしておきます。
乾いたら、それぞれをネットなどに入れ球根の掘り上げた時のように、次回の植え付け時まで保存します。
株分けは、必ず葉や花のない休眠期に行うようにしましょう。生長期に行うと根が弱り。枯れてしまう場合もありますので注意しましょう。
オキザリス 増え過ぎる?
【オキザリス 桃の輝き】は、毎年可愛いお花を咲かせてくれますが増え過ぎて困る!と言ったデメリットがあります。
オキザリスは、本当にとてもすさまじい繁殖力です。一度育てられると、きっと驚かれると思います。
オキザリスは球根植物なのですが、毎年地中では球根が分球するので結果として増え過ぎてしまうのです。
ですので、鉢やプランターであれば制御できますが、地植えする際は必ず根がそれ以上移動できないように、しっかりと境界線を作らないと本当にとんでもない事になります。
広い庭などでグランドカバーなどにされるなら、それは申し分ないくらい綺麗なグランドカバーになると思います。ただ、この場合も境界線はあった方が後々良いかと思います。
地植えで増え過ぎてしまうと、最悪の場合は除草剤をまくしかなくなるので計画性をもって地植えするようにしましょう。
鉢植えやプランターの場合は、球根はもちろん増え続けますが、球根を掘り上げても決まった数の球根だけ育成するようにすれば良いだけなので管理はしやすいです。
余った種は、もったいないのですが破棄するか、欲しい人にもらって頂いたりしましょう。
自分で球根を掘り上げる事で、一番大きく育った球根を優先的に次回植え付ける事ができるので、状態の良い苗を育てやすいメリットはありますね。
球根の大きさは、発芽や花付きと比例していますので・・。
オキザリス 病害虫
オキザリスは、とても丈夫で病害虫の心配はほとんどありませんが、風通しが悪い場所に置いてしまうと『うどんこ病』になる場合があります。
ですので、日当たりが良く風通しの良い場所で管理すれば特に問題はありません。
注意する点としては、病害虫というより【オキザリス 桃の輝き】は、9月頃に種まきするので、ちょうど台風の時期と重なります。
オキザリスは加湿を嫌うので、台風のような強い長雨で根腐れし枯れてしまう事もあります。
台風が横断しそうな時は、一時的に雨が当たらない場所へ移動する事で根腐れを防ぐ事ができます。
オキザリス 枯れる原因
オキザリスはとても強健な植物なので、めったな事で枯れる事はありませんが、加湿による根腐れには、一番気を付けなくてはなりません。
上記画像からも分かる通り、健康な根っこは白っぽいですが【根腐れ】を起こすと、根が黒っぽくなるので見れば分かります。
↑せっかくの球根も、このように黒ずんで枯れてしまいます。
水やりは、完全に土が乾いてから行う事と、長雨に当たらないように管理する事で根腐れで枯れる心配はないでしょう。
もし根腐れを発見したら、一度掘り上げて傷んだ根を切る必要があります。根に【発根促進剤】を塗って植えなおしてから様子をみましょう。
また、茎間が混みあってくると通気性が悪くなり強健なオキザリスと言えど、病害虫を引き寄せやすくなります。
草丈が伸び過ぎたり、混みあってきたら臨機応変になりますが、いちど切り戻してスッキリさせましょう。
植物ですので、根腐れだけでなく水切れでも枯れてしまいますが、オキザリスは比較的乾燥には強いので、よっぽど強烈に水切れしない限り枯れる事はありません。
しかし度重なる水切れは、せっかくの花付きが悪くなってしまいますので、土が完全に乾いたらたっぷりを水をあげるのを忘れないでください。
オキザリス 花が咲かない
オキザリスが、ずっと蕾のまま花が咲かない時があります。考えられる理由として・・。
オキザリスは、雨や曇り、また晴れてても風の強い日などは花を閉じたままになります。天気の悪い日が続くと、なかなか花が咲いているのを見る事もできず、ずっと蕾のままになります。
また、晴れてるにも関わらず花が咲かない場合は、ちゃんと日当たりが良く日照不足になっていないか?も確認してみましょう。
その他の理由として、開花時期の水切れもあげられます。そして、肥料の与え過ぎ、加湿による根腐れなども花付きを悪くしてしまいます。
オキザリスそのものが元気がない場合は、水切れだけでなく加湿も疑ってみましょう。いちど、根の状態を確認してみてください。
もし根が黒ずんでいるようであれば、根腐れです。
その場合は、根の腐った部分はいったんカットします。そして、根に【発根促進剤】を塗ったら新しい土に植え替えて様子をみましょう。
おすすめの発根促進剤は(ルートン)です。400円くらいで売っています。
オキザリス 室内
【オキザリス 桃の輝き】は、室内で育てる事はできるのでしょうか?
結論から言うと【オキザリス 桃の輝き】の品種は、室内での育成は日照不足になるので不向きと言えます。
【オキザリス 桃の輝き】は寒さには強いですが、日照不足になると花が咲かなくなってしまうのもその理由の一つです。
寒さに強い球根植物ですので、『寒い』と言う理由で室内で管理するのも良くありません。
オキザリスは、冷たい外気に一定期間当たる事で開花が始まるので、室内育成ではその点も上手くいきません。
基本的に室内ではなく、室外の日当たりの良い場所が一番元気に育ち、花も満開になります。
水草水槽のように、室内で紫外線ライトをあてて育成したとしても、家の中だけでは暖か過ぎるので開花が始まりません。
どうしても室内で、【オキザリス 桃の輝き】を観賞したい場合は、花が咲き始めたのを確認してから室内に入れるか?どちらにしても紫外線ライトを使用しないと日照不足で花数が減ってしまいます。
まとめ
オキザリスの育て方(栽培方法)を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
強健な品種で、多少の霜や寒さ・病害中にも強いので初心者の方でも非常に育てやすいと言えます。
【オキザリス 桃の輝き】は、2~3年は植えっぱなしでもOK!また初心者の方でも簡単に増やす事もできますが、増え過ぎて困る事も・・。
肥料の与え過ぎ、長雨による根腐れには注意が必要ですが、コツさえつかめば毎年可愛いピンクの花を観賞する事ができます。
丈夫で可愛らしい花を咲かせる【オキザリス 桃の輝き】の育成にぜひ挑戦してみてください。
最後までお付き合い頂きどうもありがとうございました!それでは引き続き楽しい園芸ライフをお過ごし下さい(⋈◍>◡<◍)。✧♡