冬に植える野菜

からし菜の種まき~収穫までの育て方!栽培時期や病害虫対策など

からし菜は、アブラナ科に属する春野菜で、大根の葉にも似たギザギザとした葉が特徴です。おひたしやお漬物にすることも多く、「レッドマスタード」や「コーラルリーフ」など、洋名で呼ばれることもあり、その種類も豊富です。

また、ビタミンシーンやカルシウムも豊富に含まれていて、免疫力アップや美肌効果が得られるなど、美容や健康にも大いに役立ちます

からし菜は、川辺に自生していることも多い丈夫な野菜ですので、ぜひ、家庭菜園での栽培にチャレンジしてみてください。それではさっそく、からし菜の育て方と育て方のポイントについて紹介していきましょう。

からし菜の特徴

からし菜の特徴

からし菜は、草丈が20cmから25cmほどの大きさまで育ち、大根にも似た葉が特徴です。

日本では弥生時代から親しまれており、味は辛みがあって和からしやマスタードの原料としてももちいられています。

育て方は簡単で水耕栽培でも育てることが可能です。

からし菜の栽培時期

からし菜の栽培時期
からし菜の育成条件
  • 日当たり:日なた
  • 植えつけ:株間10㎝~15cm
  • 春まき(4~6月)    収穫(6~8月)
  • 秋まき(10~3月) 収穫(12~5月)

からし菜の種まき

からし菜は、春まきのものと秋まきのものがあります。

春まきのからし菜は、四月から六月を目安に種をまきましょう。ただし、東北地方や北海道にお住まいの方は、暖かくなってから種をまいてください。

秋まきのからし菜は、十月から三月に種を蒔きましょう。春まきのからし菜は、収穫までに葉が固くなっていることがありますので、柔らかい歯触りがお好みの方は、秋まきのからし菜がおすすめです。

種から育てると長い間収穫することができます。プランターを使うときは10cmから15cmずつ間をあけながら、種は1cm間隔で蒔いていきましょう。

地植えにするときは、畝を60cm幅で作り、畝の高さは 5cmから10cmを目安にして下さい。2列以上にするときは、間を20cmほどあげておきましょう。

指、または割りばしを使って5cm程度の穴をあけ、一粒ずつ種をまきます。種をまいたら上から薄く土をかぶせ、たっぷりと水を与えて下さい。乾燥対策として藁や新聞紙で覆い、発芽するまでは土が乾きすぎないようしっかりと管理しましょう。
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からし菜の水耕栽培

からし菜は、「地植えにする方法」と「プランターで育てる方法」のほかに「水耕栽培」が可能です。お庭のない方やベランダにプランターを置くスペースのない方、または「お部屋が土で汚れるのはいやだ」という方は、水耕栽培がおすすめです。

水耕栽培は、土の代わりに肥料を溶かし入れた水で栽培する方法です。

水耕栽培で育てるときは、水が腐らないよう注意しなければならず、栽培床を作る手間がかかりますが、省スペースでも栽培することができ、手やお部屋が土で汚れる心配がありません。また、土から発生する病気に感染する心配がなく、1年中楽しむことができます

水耕栽培の方法

からし菜を水耕栽培にする場合には、苗床となるスポンジと水溶液を入れるための容器、水、液体肥料が必要です。スーパーでカイワレ大根を購入すると、そこにスポンジがつけられていますが、これが苗床になります。

水耕栽培用のキットもホームセンターや園芸店で購入することが可能ですが、必要な道具は100円ショップでも購入することができ、容器の代わりにプラスチックのケースやペットボトルの底を切り取って使うことも可能です。

また、スポンジを代用品として用いることもできます。液体肥料は園芸店で販売されているものを使いましょう。基本的に水耕栽培で育てる方法も土を用いて育てる方法も注意する点については変わりありません。

水溶液がよく染み渡るようにスポンジ製の苗床を用意したら、その上に種をまき日当たりの良い場所を選んで容器を置いておくだけで育てることができます。間引きの方法なども、通常の土で育てる方法を参考にして下さい。

水耕栽培にするときの注意点

水耕栽培で育てるときには酸素の供給に注意が必要です。植物もまた人と同じく酸素がなければ窒息してしまいますので、根の一部は水面に出しておきましょう。

また、熱帯魚などを育てるための酸素ポンプを利用してもよいでしょう。水は腐ったりカビが生えたりしないようこまめにチェックをし、定期的に水溶液と水を交換して下さい。また、水溶液は栄養分が豊富なためスポンジにカビが生えることもありますので注意しましょう。

日当たりと置き場所

からし菜は、日当たりの良い場所を好みますので日当たりが良く風通しの良い場所を選んで育ててあげましょう。

からし菜の用土と土

からし菜の用土と土

プランターで栽培するのであれば、ホームセンターでも購入可能な野菜用の培養土を用いてもかまいません。

地植えにするのであれば、植え付けを行う10日から2週間前までには石灰を入れておき、よく土を耕しておきましょう。そのあとで、土にたい肥や元肥を混ぜこみます
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からし菜の肥料

からし菜は、本葉が3枚から4枚になったときに2度目の間引きを行いますが、そのタイミングで一度肥料を加えます

追肥は月に一回程度化成肥料を一つまみから二つまみほど与えます。化成肥料の代わりに鶏糞を使ってもかまいません。また、育ちが悪いようであればその都度追肥をしてもよいでしょう。

からし菜の温度管理

からし菜は、15℃から20℃と暖かい場所を好みますが、丈夫で耐寒性にも優れていますので、冬の寒い時期でも成長を続けることができ、枯れてしまうことがありません。

からし菜の水やり

からし菜は、乾燥すると育ちが悪くなりますので、土の状態をよく観察し、こまめに水を与えましょう。ただし、生育後は水のやり過ぎには注意が必要です。

地植えにするときは雨が降りますので、特に水やりの必要はありませんが、雨が降らない時期が続いたり、気温が高い日が続いたりなど、土がひどく乾燥しているようであれば少し多めに水を与えてあげて下さい。

からし菜の間引き

からし菜は、成長具合を見て、その都度間引きを行います。成長して葉が増えると、葉同士が重なり合って成長の妨げになってしまいますので、収穫時期までに数回程度間引く必要があります。

まず本葉が5枚から6枚になったら10cmから20cm間隔で間引いていきましょう。葉はなるべく勢いのよいものを残し、形がいびつなものや小さい葉を選んで取り除きます。

からし菜の収穫時期

からし菜の収穫時期

からし菜は、適度な大きさになったら収穫してしまってもかまいません。からし菜を何に使うかによって、適当な大きさになったら収穫しましょう。

からし菜は、大きくなればそれだけ辛みが増すという特徴を持っていますので、サラダにして楽しむのであれば 10cm程度の大きさになったら収穫すると良いでしょう。また、間引いた葉も食べられますので、取り除いた葉をサラダに加えてもよいでしょう。
漬物や加熱するお料理に用いるのであれば、20cm以上の大きさに育ってから収穫すると、より味わい深くなります。

育て方のポイント

からし菜は連作ができませんので、以前にからし菜と同じアブラナ科の植物を植えた場所で育てないよう注意が必要です。ほかに場所がない場合は、1年以上間隔をあけるとよいでしょう。

病害虫について

病害虫について

からし菜は、アブラムシに注意が必要です。特に追肥を行うとアブラムシが発生しやすくなりますので、アブラムシを見つけた時はすぐに取り除きましょう。

アブラムシは、ガムテープを貼り付けても取り除くことができますが、木酢液を溶かした水を霧吹きでふきつければ、簡単に取り除くことができ、忌避剤としての効果も得られます。また、あらかじめ寒冷沙で覆っておくとアブラムシを避けることができます。

おわりに

今回はからし菜の育て方について紹介しましたがいかかでしたか?虫がつきにくく、水耕栽培が可能と家庭でも簡単に育てられますので、初心者の方に特におすすめです。

ピリリとした辛みがお料理のアクセントにもなり、栄養価も高い野菜ですので、ぜひからし菜を上手に育ててレパートリーに加えてみてください。



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