せっかく大事に植物を育てても、害虫に食われてしまったり、病気を運ばれてきてしまったらがっかりですよね。
今回は、カイガラムシ・アブラムシ・ハダニなど害虫の駆除方法についてご紹介していこうと思います。
カイガラムシの駆除方法について
カイガラムシは<貝殻>という名の通り、殻を持っているカメムシの仲間です。野菜や草花、観葉植物、果樹などに寄生し、汁を吸う厄介な害虫ですが、問題はそれだけに留まりません。
排泄物には木々に悪影響を及ぼす病原菌が付着していますし、排泄物に含まれる糖分に引かれてアリが寄ってくる事もあります。そんな厄介なカイガラムシを駆除するための一番の方法は、意外かもしれませんが歯ブラシやつまようじ等を使い、一つ一つ落としていくのが効果的です。
というのは、カイガラムシは固い殻で自身を覆ってしまうため、殺虫剤が効きにくいという特性があるためです。おおよそ5月~7月頃が繁殖の時期とされていますので、その間はこまめに様子をチェックしつつ、見つけ次第強めのシャワーで洗い流すという方法も有効です。
しかし、気付かない間に大発生してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。その場合は、カイガラムシがたくさん付いている部分を思い切って伐採してしまうのも一つの方法です。その場合も残ったカイガラムシは丁寧に取り除き、シャワーで枝や葉に付着している卵を洗い流しておく事も必要です。
どうしても伐採するのは抵抗があるという方はカイガラムシ専用の殺虫剤なども販売されていますので活用してみてはいかがでしょうか。
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アブラムシの駆除について
ガーデニングや家庭菜園などを行っていると、いつの間にか付いているアブラムシ。アブラムシは新芽やつぼみに付着し、植物の汁を吸う厄介な害虫です。
汁を吸う際に使われる口針に植物にとって害となるウィルスが含まれているため、大量のアブラムシに侵された野菜や植物はやがてボロボロになってしまいます。そんなアブラムシの駆除方法としては、下記の方法があります。
- 粘着力が弱めなセロテープなどを使い、手でアブラムシを取り除く(ガムテープなど粘着力の強いものを使うと植物が痛むので注意)
- 強めのシャワーで洗い流す。アブラムシは水気の多い葉を嫌いますので、水やりを行う際、葉にも水をかけておくのも有効です
- 牛乳、もしくは牛乳を薄めたものを噴霧する。これによってアブラムシを窒息させる効果がありますが、臭いや植物へのダメージを回避するためにも、後でしっかりと洗い流しておく事も必要です。
- 植物の株元にアルミホイルなどを貼り、光の反射によってアブラムシが付きにくくする。光を嫌うアブラムシの性質を利用した撃退法です。
その他木酢液などの忌避剤や、農薬を使用するなどの方法がありますが、アブラムシは一度付き始めると加速度的に数が増えていきます。
なので、アブラムシそのものを寄せ付けない、見つけ次第早期に対応するといった防御策が必要です。
ハダニの駆除方法について
ハダニは家庭菜園などでよく見られる害虫で、自身が吐いた糸に乗って移動する為「スパイダー・マイト」とも呼ばれます。
主に野菜類の葉の裏に寄生し、汁を吸う害虫ですが、吐き出した糸に乗って他の野菜にまで移動していくため、放っておくと一気に被害が広がる恐れがあります。また特筆すべきは繁殖力の高さ。ハダニが発生しやすい時期は5月~10月頃の高温、且つ乾燥した時期と言われていますが、1匹のメスが産む卵(およそ50~100個)は10日後には成虫になるため、数がどんどんと増えていきます。
その為、早期の発見が肝心。大抵葉の裏に固まって寄生していますので、早期の段階であればセロテープなどを使って除去すれば良いでしょう。
散布後に洗い流す必要はありますが、牛乳と水を1:1で組み合わせたものを噴霧し、呼吸口を塞いで窒息させる方法も有効です。しかし、大量に繁殖してしまった場合は農薬の使用も選択肢となります。
ここでの注意点は、1種類の農薬のみで駆除しないようにする事。前述の通り世代交代が早いため、同じ薬剤ばかりを使用していると耐性を持たれる恐れがあるためです。薬剤の効果が悪くなったと判断した場合は、違う薬剤に変更してみるのも有効な手段です。
おわりに
今回は、カイガラムシ・アブラムシ・ハダニなど害虫の駆除方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
せっかく育ててる野菜や観葉植物など、害虫対策もばっちりしておいてくださいね。