春に植える野菜

さや大根の種まき~収穫までの育て方!栽培時期や病害虫対策など

さや大根の種まき~収穫までの育て方!栽培時期や病害虫対策など

インゲン豆によく似た「さや大根」。スーパーなどの市場ではめったにお目にかかれない、比較的珍しい野菜です。

さや大根は、大根栽培の最終段階でできる野菜です。近年では、専用品種も生まれるほどその認知度は高まってきましたが、気軽に手に入れるには自分で大根を育てるのが一番かもしれません。

今回は、さや大根の育て方についてご紹介します。

さや大根の栽培時期と育成条件

さや大根の栽培時期と育成条件
さや大根の育成条件
  • 日当たり:日なた
  • 土壌酸度:弱酸性(pH5.5~6.8)
  • 生育適温:17~20℃
  • 用途:地植え・プランター
  • 耐寒性:やや強い
  • 耐暑性:やや弱い
  • 耐陰性:やや弱い
  • 花色: 白
  • 草丈:30~50㎝
  • 株間:25~30㎝

さや大根とは?

私たちが普段食べている白い「だいこん」は、大根の根の部分にあたります。根にできた大根の食用部分を収穫せずに放置しておくと、やがて地上部分では「トウ(花や茎のこと)」が立ちはじめます。

さや大根とは、蕾が出て花が咲き終わった後にできる実の入ったサヤのこと。さや大根は、種が完全に出来上がる前の柔らかい状態で利用されます。どの大根でもさや大根はできますが、実が大きくて柔らかいものが好まれる傾向にあります

さや大根が出来る頃、「根の部分のだいこん」には栄養が行き渡らなくなり、空洞が入る、かたくなる、風味が落ちるなど、水気がなくなるなど、食べるのには適さない状態になります。

さや大根の見た目はインゲンに似ていて、大根の品種によって大きさは変わりますが、大きいものだと15~20㎝にもなるものもあります。口に入れるとシャキシャキとした食感大根の風味を感じさせる味わいと辛みを感じることができます。栽培方法は、基本的に一般的な大根の育て方と同様です。

さや大根に適した栽培環境

大根は、日当たり、涼しい気候、水はけが良く若干酸性に傾いた土壌を好みます

春撒きと秋撒きの2パターンがありますが、春撒きで早くにまくと寒さに当たるためトウ立ちしやすいと言われています。

連作することでキレイな大根ができるとの説もありますが、病害虫を避けるためにも輪作をした方がよいでしょう。

さや大根の種と前準備

さや大根の種と前準備

大根は移植をすることができないので、他の野菜のように種をポットで育てることはありません。直接畑やプランターに種を撒くことが基本です。

プランター栽培

大根はプランター以外にも、鉢、土嚢袋などで育てることが可能です。容器を用意するなら、深型のものを準備しましょう。また、プランターなどでの栽培は根が小さく収まるミニ大根を植えると栽培が楽になるでしょう。

地植え栽培

大根の品種は200種類以上もあるといわれています。長年に渡る品種改良によって色々な味や形のものが存在します。

寒冷地以外では春撒きと秋撒きの両方が可能ですので、種まきの時期や好みの大根を考慮して選別するようにしましょう

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さや大根の用土

プランター栽培

地植え以外の場合は、市販されている野菜用培養土を利用すると便利です。土を容器に入れる前に、底に鉢底ネットや鉢底石を敷いて水はけの良い環境を作りましょう

地植え栽培

で大根を育てる時は、保水性と排水性に富んだ環境が適しています。また、土の中に石や土、堆肥の塊などの障害物があると、根が分かれてしまう(又根)原因となるので、深くまで土を良く耕して異物は全て取り除いておきましょう

  • 種まきの2週間前に苦土石灰を施し酸度調整をする
  • 同時に堆肥と化成肥料を適量施す
  • 大根の生長に支障が出ないように、障害物は取り除く
  • 畝を作る(高さは約10㎝・幅は60㎝)

さや大根の種まき

大根の種まきは「点まき」が基本です。すじまきでも構いませんが、点まきにすると後に行う間引き作業がしやすいという利点があります点まきとは、種や大きく育つ野菜に適した種まき方法。大根の他にも、インゲンやカボチャなどの種まきでも使われます。

土に種の撒き穴をあけ、1か所につき4~5粒の種を点まきにしましょう。
プランター栽培の株間は20~25㎝、地植え栽培の場合は約30㎝を確保してください。上から被せる土は1㎝以下にし、軽く上から手で押しつけ、水やりで種が流れないようにします

種まきが終了したら、上から優しく如雨露の口を上に向けて水を十分に与えてください。発芽するまでは、乾燥させないように水やりを行うのがポイントです。地植えであれば雨で種に衝撃が当たるのを防ぐために、敷き藁などを敷くとよいでしょう。

さや大根の水やり

さや大根の水やり

芽が出るまではしっかりと水やりをすることが基本ですが、芽が出た後は土が乾いたら十分に水を与えるようにしましょう。

さや大根は多湿を嫌うので、水やりをする時間帯は日光の当たる日中におこないます。土の中の湿気が多いと、病害虫が発生する原因になるので気を付けましょう。

さや大根の追肥・土寄せ・除草

さや大根の追肥・土寄せ・除草

さや大根の追肥は2回間引きのタイミングと同時に行いましょう。また、雑草が生えている場合は都度取り除くようにしましょう。

1回目の追肥は本葉が2~3枚出たころを目安にしましょう。発達の未熟な株や病気にかかっている株を間引くと同時に、株間に化成肥料を適量施し軽く土を被せておきましょう。

2回目の追肥は本葉が5~6枚出たころを目安にしましょう。1回目の追肥を施した同じ場所に再度化成肥料を追肥してください。また、同時に畝の肩の土を株元に寄せて土寄せを行います。この時、葉と葉の間、葉の付け根に土がかからないようにしてください。

さや大根の病害虫対策

さや大根の本葉が出始める時期に発生しやすい害虫には、アブラムシ・シンクイムシ・ヨウトムシなどがあります。いずれも早期発見し見つけ次第殺虫剤などで捕殺しましょう。

大根はアブラナ科に属するので、コンパニオンプランツで害虫予防をするならレタス(キク科)やニンジン(セリ科)を近くに植えましょう。

かかりやすい病気には、横縞病・班点細菌病・軟腐病・白さび病などがあります。さや大根の病気の発生には多湿が原因となる場合が多いので、畝をしっかり作り、水の与えすぎに注意するなどと気を配るようにしましょう。

さや大根の花が咲いたら

さや大根の花が咲いたら
根の部分に生長した「だいこん」を収穫したいところですが、サヤ大根の収穫では根の部分はそのままにしておきましょう。

花を咲かせやすくするためには、大根を種まきの時期に寒さに一定期間あてることがポイントです。そのため、春まきと秋まきの2パターンある大根の種まきでは、さや大根を収穫するためには春まきが適しているとされています。これは大根が寒さにあたることで、花芽が分化されトウ立ちしやすくなるのが理由

大根は根以外にも、白くて小さい可愛らしい花を食べることも可能です。ただし、花が咲ききってしまってからでは、かたくなるので蕾の状態のうちに収穫するとよいでしょう。同じアブラナ科の菜の花と食べ方と同様に、サッと茹でておひたしにしたり、他の食材と合わせて炒め物や天ぷらなどにしたりして楽しむことができます。

さや大根の収穫

品質の良いさや大根は、綺麗な黄緑色で表面にツヤのあるものです。大根の花が咲いてサヤができはじめたら、手で触って柔らかいうちに収穫してしまいましょう。

そのままにしておくと、やがて種ができ始め、かたくなってしまいます。また、収穫後も鮮度が落ちると同時に柔らかさが失われていくので、早めに食べることをおすすめします。

さいごに

さや大根は生のままでも食べることができます。

ただし、大根と同じようにピリッとした辛さを含んでいるので、辛さが強い場合は茹でるとよいでしょう。

サラダや和え物、天ぷらや炒め物などさまざまなレシピで活用することができまよ。一度試して見てくださいね。