夏の野菜は、食べて美味しいのはもちろんのこと、体を冷やしてくれたり夏バテを予防してくれる効果もあるので、しっかり食べておきたいですね。
今回は、そんな旬の野菜で、家庭菜園におすすめのものをご紹介していきます。
ピーマン
ピーマンには血圧の上昇を抑えるカリウムやビタミンC、βカロテンが豊富に含まれています。また、赤ピーマンには緑ピーマンの倍量βカロテンが含まれており、造血作用のある葉酸も豊富です。
切り口が黒っぽくなっているものや変色しているものは、鮮度が落ちている証拠です。皮にツヤがあり、肉厚で弾力があるものを選びましょう。
ピーマンには独特の苦みがあります。この苦みは、加熱すると軽減されて甘みが増すことがわかっています。苦手なお子さんなどには、じっくり加熱して甘みを増やしてあげるとよいでしょう。苦みが好きな方は加熱せず、サラダなどにして食べることをおすすめします。
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カボチャ
カボチャが収穫されるのは、夏から初秋にかけてです。ただし、かぼちゃは貯蔵性が高い野菜ですので、昔から日本では冬まで貯蔵してから食べることが多かったようです。収穫時はでんぷんが多いそうですが、時間とともに熟成して、でんぷんが糖分に変わるといわれています。
カボチャにはβカロテンのほか、血流改善に効果があるビタミンEが豊富に含まれています。また、整腸作用のある食物繊維が多いので、便秘予防にもなります。
皮と果肉の火の通り方が変わるので、煮込む場合は皮を多少残した方が煮崩れしにくくなります。また、皮も栄養が豊富なので、皮ごとつぶしてサラダにしたりしてもよいですね。
にんにく
にんにくの国内産は、約8割を青森県が占めています。1年中販売していることが多いですが、主に夏から初秋にかけて多く出回ります。
にんにくは生のままだと強い辛みを感じやすいです。そのため、加熱して香り付けに使用されることが多いです。ただし、焦げると苦くなるので注意が必要です。
にんにくに含まれるアリシンはスタミナアップに効果があり、ビタミンB1も含まれているため、にんにくを食べることでアリシンの効果が十分発揮されます。ただし、食べ過ぎると胃腸を刺激して反対に痛めてしまうことがあるので、食べ過ぎには注意しましょう。
みじん切りやすりおろしすることによって香り成分であるアリシンが多く発生します。そのため、生のままハチミツ漬けや味噌漬け、しょうゆ漬けなどにして食べるのもおすすめです。
とうもろこし
とうもろこしには疲労回復に良いとされているビタミンB1やアスパラギン酸が含まれています。また、高血圧予防に良いとされているカリウムも含まれています。
とうもろこしは、夏から初秋にかけて多く収穫されます。生のものは収穫されてた時点からどんどん糖分がデンプン質に変化してしまうため、甘みが落ちてしまいます。そのため、採れたてをすぐに調理することをおすすめします。
とうもろこしには採れたてを生で食べられる品種もありますが、多くは茹でたり焼いたりすることが多いと思います。鮮度が命なので、旬を味わうには採れたてを天ぷらにしてもおいしいですよ。茹でたものを冷蔵庫に保存する場合は、熱いままラップなので包み、冷めてから保管してくださいね。
トマト
トマトは色も鮮やかなので、サラダやパスタなど多くの料理で多用されています。加熱すると甘みとコクが増すので、他の食材との相性も抜群によい野菜です。
また、トマトは栄養価も高く種類も豊富なので、料理に合わせて使用する種類を変えたりしているシェフもいるそうです。トマトの赤い色素成分でもあるリコピンは免疫力アップや発がんを抑える作用があるとされています。トマトに含まれているルチンは血流改善したり、毛細血管を丈夫にしてくれるので動脈硬化の予防に期待されています。
トマトは生でもおいしいですが、加熱した方が甘みが増します。リコピンは油に溶けやすく熱にも強く、また栄養の吸収力もアップすると言われています。そのため、油を使った料理が最もトマトの栄養を最大限に生かせる料理と言えます。
おわりに
今回は、夏が旬の野菜についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
その他の季節の野菜も別の記事でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。