春に植える花

クレソンの種まき~収穫までの育て方!栽培時期や病害虫対策など

クレソンの種まき~収穫までの育て方!栽培時期や病害虫対策など

クレソンは「オランダガラシ」と呼ばれることもあり、サラダや肉料理に使われることも多いハーブです。さわやかな苦みと辛みが特徴で、お料理のアクセントとして添えられることもあります。

繁殖力が強く、少しくらい水が汚れていてもよく育つため、初心者にも育てやすい野菜です。

5月から6月には白く小さな可愛らしい花を咲かせますので、キッチンにおいておけば花を楽しむこともできます。

また、種まきのほかにも水耕栽培でも育てられますので、お部屋をなるべく汚したくないという方は水耕栽培にチャレンジしてみてください。

クレソンの栽培時期

クレソンの栽培時期

クレソンは種まきするのであればだいたい4月から5月ごろ、または9月から10月ごろが適しています。
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置き場所

クレソンは丈夫で耐寒性もあるハーブの一種です。

そのためどんな場所でもよく育ちますが、お料理に活用したいのであれば、室温は15℃~18℃程度を保ち、冬は凍ってしまわないよう注意しましょう。

また、直射日光が当たる場所を避け、風通しの良い半日陰で育てましょう。

水やり

クレソンの水やり

クレソンは保湿力の高い土をこのみます。そのため、土が乾いているようであればたっぷりと水を与えましょう

プランターや鉢で育てるのであれば、時々プランターや鉢ごと水につけてもかまいません。その場合、1日2回は水を交換し、一回りから二回り大きな容器に入れ、鉢の中に水が入り込まないよう注意して深さ1/3程度に水を入れます。

ただし、保湿性が高い土を好むとはいえ、ずっと湿った状態が続くと根腐れを起こしますので注意しましょう。

用土

クレソンは保湿性が高く水はけのよい土をこのみます。

基本的には小粒の赤球土7に対し腐葉土3の割合で土を混ぜ合わせましょう。

水はけを良くしたいのであれば、赤球土を6、腐葉土3、川砂1の割合で土を混ぜ合せます。

ただし、クレソンはどんな土でもよく育ちますので、それほど神経質になる必要はありません。

プランターの選び方

クレソンをプランターで育てるのであれば、浅めで口の広いプランターが向いています。

クレソンは根が深く張るのではなく、横に向かって成長をつづけます。

手ごろな容器がない場合は、魚屋さんで扱っている発泡スチロール製の容器を利用してもかまいません。

肥料の与え方

クレソンを育てるときは、月2回を目安に肥料を与えます

肥料は少し薄めた液体肥料を使いましょう。

クレソンは丈夫なため肥料を与えなくてもよく育ちますが、真冬の寒い時期や真夏は生育が悪くなることがありますので、その場合は肥料を与えて下さい。
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植え付け方

クレソンの植え付け方

クレソンは種から育てることができ、4月から5月と9月から10月ごろが最適です。

植え付け方は簡単で、プランターに植え付けるのであれば、プランターに土を入れた後、その上に種をランダムにまき、その上から種が隠れる程度に土を薄くかぶせるだけで完成です。

種をまいた後は発芽しやすくなるよう水をたっぷりと与えましょう。水を与えるときは種が流れてしまわないようジョウロを使います。

土が乾かないよう注意するだけで、1週間程度で発芽します。

植え替え方

クレソンの植え替えが終わり、本葉が4枚から5枚ほどに育ったら植え替えをしてもかまいません。

植え替えるときはプランターの半分ほどの深さに土を入れ、苗が倒れないようまっすぐに中に立ててから、プランターの8割程度の深さに土を入れます

苗同士は15cmほど離して植えると良いでしょう。

剪定方法

本葉が2枚から3枚程度育ったら、育ちのよい葉を残し後は摘み取りましょう

苗の高さが10cmから15 cmほどに育ったら、脇芽が育つよう茎の先端を摘み取ります

さらに苗の高さが20cmから 30cmほどに育ったら収穫可能です。

花が咲き終わった後は葉が固くなりはじめますので、株を1/3から1/2ほどにカットしておきましょう。

収穫

クレソンの花は4月から6月ごろに咲き、それが終わると葉が固くなり過ぎて食べられなくなりますので、開花前に収穫しましょう

クレソンは真夏とは冬以外であれば一年中楽しむことができます。
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増やし方

クレソンの増やし方

クレソンを増やすには株分けをする方法と挿し木にする方法、種まきをして1から育てる方法があります。

クレソンを増やしたいときはこれらの方法を試してみましょう。

株分けの方法

クレソンの上の葉の部分はカットして、残った茎の部分を水揚げし、底の浅い広めの容器に水を入れてからその中に茎をさしておきます。容器に入れたクレソンは、毎日清潔な水に交換し直射日光の当たらない半分日陰に置いて管理しましょう。

およそ10日ほどで根が張り出してきますので、苗が倒れてしまわないよう小さめの軽石を入れたザルに入れ、ザルごと水を張った容器に入れておきます。水は根の部分にあたっていれば大丈夫です。

水をあまり入れ過ぎると苗が浮いてきてしまいますので、ザルの底部分にのみ水が当たるよう水の量には注意して下さい。

採取した種をまく

クレソンは4月から6月ころに花を咲かせます。

花が咲き終わったら種を収穫しておき、9月から10月ごろに種をまくか、翌年の4月から6月ごろに種をまくとよいでしょう。

挿し木の方法

挿し木は4月から5月、または9月から10月に行います。

クレソンを挿し木にするにはまず、葉を10cmから15cmほどの長さにカットして、赤球土 6に対して腐葉土3、川砂を1の割合で混ぜ合せた土に入れておきます

挿し木にした後は直射日光の当たらない半日陰で管理しましょう。1か月ほどで根が張り出し、そのあと2週間程度で収穫できます。

水耕栽培の方法

クレソンを水耕栽培で育てるときは、水が古くなって腐らせないよう注意が必要です。

使用する容器はスーパーなどで売られているイチゴのパックやトレーを利用してもかまいません。まず容器を2つ用意して1つ目の容器の底に穴をあけ、中に砂を入れて苗を植え付けます。

2つ目の容器は一つ目の容器を入れても水があふれない程度の深さに水を入れます。2つ目の容器に入れる水には液体肥料を混ぜ合せておくと育ちが良くなります。病気や害虫被害を防ぐため、水はなるべく毎日交換するようにし、葉が成長して水についてしまわないよう注意して下さい。

また、容器の底にキッチンペーパーを敷く方法もあります。キッチンペーパーを容器の下に敷き、キッチンペーパーの厚さに水を張り、その上から種をまきます。水はなるべくこまめに交換する必要がありますが、これだけの作業でおよそ10日から3週間程度で発芽します。そのあとは2週間程度で収穫が可能です。

クレソンは一年中収穫することができ、キッチンに置くと観賞用にもなりますので、ぜひ水耕栽培にもチャレンジしてみてください。
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病害虫

クレソンを育てるには次の病害虫に注意して下さい。

ハダニ

ハダニ

クレソンを育てるときにはハダニに注意しましょう。

ハダ二はクレソンの葉の裏に規制して栄養分を吸い取りからせてしまう害虫です。ハダニが寄生するとまず葉の色付きが悪くなり、かすれた傷がつきはじめます。このような症状があらわれたときにはハダニが寄生している可能性が考えられますので、すぐに駆除しましょう。

殺虫スプレーを利用してもかまいませんが、料理に利用にするのであれば霧吹きを使って水を吹きかけるだけでも駆除することが可能です。

アオムシ

害虫 アオムシ(モンシロチョウの幼虫)

アオムシとは、モンシロチョウやアゲハチョウの幼虫のことを言います。

アオムシは食慾旺盛でクレソンに寄生すると葉のほとんどを食べつくしてしまいます。

夏に寄生することが多い害虫ですが、目視で見つけることができますので、見つけた時はピンセットなどでつまんで駆除しましょう。

コナガ

コナガの幼虫 害虫

コナガは、アブラナ科などの栄養分豊富な植物に寄生しやすい害虫です。

葉に卵を産み付けて数を増やし、卵がかえった後は葉を食べつくして枯らせてしまいます。そのため卵や幼虫を見つけた時はすぐに駆除をしましょう。

卵が付いている部分は切り取って処分します。数が多い場合は殺虫剤を利用するか株ごと抜き取って処分して下さい。

まとめ

いかがでしたか。今回はクレソンの育て方について紹介しました。

クレソンは見栄えもよく、料理のアクセントに使えるハーブです。また、ほかのハーブと寄せ植えし、観賞用としても楽しむことができます。

ただし、人間が食べることができるほど栄養価が高く味も良い植物ですので害虫には注意しましょう。



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