冬に植える野菜

サヤエンドウの種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や病害虫の対策など

サヤエンドウの種まき〜収穫までの育て方!栽培時期や病害虫の対策など

「サヤエンドウ」や「実エンドウ」少々混乱する名前の野菜ですね。

青く未熟なうちに収穫して、サヤごと食べるのが「サヤエンドウ」です。一方で、「実エンドウ」とは、大きくなった実を食べる(グリーンピースなど)物を言います。最近では、「スナップエンドウ」の種もホームセンターで販売されて、気軽に育てられます。

「サヤエンドウ」の原産地は中近東から中央アジアと広い地域と言われます。

さて、種まき後に越冬させて翌年に収穫する「サヤエンドウ」難しい栽培ではありませんので、解りやすく説明していきます!

サヤエンドウの育成条件と栽培期間

サヤエンドウの育成条件と栽培期間

サヤエンドウの育成条件

  • 日当たり:日なた
  • 土壌酸度:中性(酸性土に非常に弱い野菜です)
  • 株 間:株間30~40㎝前後
  • 栽培期間:10月下旬~翌年5月中旬~6月下旬

種まき・苗の管理

種まき・苗の管理

暑さに弱い野菜なので秋に種まきをして、翌年の初夏に収穫を終えていきます。このように、盛夏~猛暑の時期を収穫期からずらす栽培です。

一方で、「サヤエンドウ」は寒さに強い野菜なので、発芽~苗で越冬させて春に開花・結実させていきます。

サヤエンドウの種まきの時期

寒さには耐性があるので、初霜の直前「10月下旬~11月上旬」に種をまきます。

マメ科の野菜の種まきの注意点として害鳥被害が挙げられます。種まき後、畑の種を鳥に食べられてしまう事があります。種まきの様子を鳥が見ているのでしょうか?見事に掘り返される事があります。

防鳥ネットで畑を覆うだけで防げるので、被害に会った経験のある方(ある畑)の場合はネットを活用しましょう。

発芽後、ほどほどの大きさ(3~4㎝)で越冬させたいので、種まきの時期を逆算すると「10月下旬~11月上旬」になります。種まきが早すぎても、遅すぎても上手くいきません。発芽後、寒さに耐えられないですね。

株間は30~40㎝に3粒を1セットでまきます。鳥に食べられないように覆土は2~3㎝とします。

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サヤエンドウ栽培の土作り

種をまく前に土作りを行います。連作障害が起きやすい野菜なので、前作から3~4年は同じ場所(畑)で栽培は行いません。

酸性土を非常に嫌うので、苦土石灰を施して土壌準備を行います。種まきの10日前までに、堆肥を1㎡あたり1㎏入れます。

マメ科の植物は根瘤菌で窒素分を作り出すので、余程のやせ地で無ければ窒素肥料を必要としません。この辺りは「エダマメ」と似ていますね。

肥料として「乾燥鶏ふん」等施して耕します。「鶏ふん」は15~20㎏の大袋でも150円前後と安価なので手軽に使用できます。

畝作り

土作りが終わりましたら畝作りです。株間30~40㎝で種まきをしますので、畝幅は90㎝幅とします。

順番として

  1. 土壌作り
  2. 苦土石灰を施してよく耕しておく。
  3. 肥料「鶏ふん」を施して耕しておく。
  4. 畝づくり

防寒対策

サヤエンドウの防寒対策

10月下旬~11月上旬に種をまいて11月中旬~下旬には発芽します。
そこで、寒さが厳しくなり霜がおりる11月下旬ごろ防寒対策を行いましょう。

土による防寒対策(北風)

北風の吹き付ける北側の土を寄せて風よけをつくります。
畝作りの前に、防寒対策用の土を別に用意していくとよいでしょう。

敷き藁や落ち葉での対策

根もとを覆うように敷き藁や落ち葉を敷きます

根が枯れなければ、葉先が少々枯れたぐらいであれば根元は成長しています。春先には元気に成長が始まるでしょう。

支柱を立てる

支柱を立てる

春になると脇芽も伸びてきて成長が始まります。

株間に支柱を立てて、ネットやひもを張りましょう。巻きひげが伸びて絡みついて、やがて開花していきます。

サヤエンドウの水やりについて

水やりのタイミングは、土の表面が乾いたら水をやりましょう。多湿を嫌う野菜なので、特に冬場の水やりは控えめにしましょう。

サヤエンドウの追肥のタイミング

あまり肥料の心配のないサヤエンドウですが、2回のタイミングで追肥を行います。

1回目は花が咲く時期に行います。そして、2回目は実が付き始めるタイミングです。

株元の用土に化成肥料を、1株当たり5g程まきます。そして、土となじませ根本に土寄せを行います。

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サヤエンドウの収穫の時期

サヤエンドウの収穫の時期

開花後の12日~20日を目安に摘み取り収穫を行っていきます。品種によって異なりますが、サヤエンドウは「サヤ」が柔らかいうちに採りましょう。

収穫する時にはハサミを使って、実の根元付近から切り取ります。株・茎へのダメージを減らしておきます。

サヤエンドウの病害虫対策

種まきが秋で収穫が春~初夏と病害虫は少なめに抑えられる野菜です。

特に病気対策は、多湿を防ぐことによってある程度抑えられます。やはり、水のやり過ぎはよくありません。原産地の「中近東~中央アジア」の環境も多湿ではありませんね。

主な病気・うどんこ病

葉っぱに白い点が現れ、次第に葉っぱ全体に広がっていくので解りやすい病気です。

発生時期は4月~10月にかけて、発生温度が16℃~25℃くらいになります。真夏・真冬には収まります。病気が拡がると、葉っぱの表面が白くなり、光合成が抑制されて、結実・収穫が減少してしまいます。

被害が拡大するようなら薬剤散布も考えましょう。薬剤に抵抗感があるなら、他の株へ移る前に株ごと除去してしまいます。

褐斑病(かっぱんびょう)

野菜に多い病気で主に葉っぱに現れます。サヤエンドウの場合は茎や実にも被害が及びます。葉の表面に、淡褐色の病気・斑点が現れてきます。

原因はカビで、畑に残された残渣が越冬し、翌年に胞子をばらまきます。同じ作物の連作は発生要因となります。放っておくと被害が拡大(カビが要因)して他の株も枯れていきます。ひどい状態なら、株ごと除去して被害を抑えていきましょう。

原因は多湿や窒素と考えられています。

褐斑病が発生した畑は、胞子が残っている場合が多いので、除去しないと再発してしまいます。同じ科の野菜を作らない対策は有効です。
他に、畑を耕して太陽光を当て土壌殺菌するのも効果があります。

害虫対策

アブラムシ

アブラムシ類・ヨトウムシ・ナモグリバエが挙げられます。

病害虫対策の一環として、雑草の除去があります。多湿を防ぎ、害虫の飛来予防となるので、雑草は除去しておきましょう。

葉っぱも風通しが良くなるよう枯れている葉っぱは除去しておきます。根元付近もやや乾燥気味を保ちます。

サヤエンドウをプランターで育てる

植えつけの準備

マンションのベランダで育てる事も可能なサヤエンドウ。花も可愛らしいのでおすすめです。そういえば、理科の時間に教わった遺伝子の発見では、エンドウの赤花と白花が貢献したのですね。

プランターは標準サイズ(45㎝~)や深底(60㎝~)のタイプを使用します。3株位は同時に育てられます。株間は最低でも15㎝を確保しましょう。

用土は市販の培養土を利用しましょう。プランター栽培の利点は病害虫の発生を低く抑えられるところです。殺菌された土なら、褐斑病やうどんこ病など怖くはありませんね。

支柱も立てて、ネットもかければ立派な家庭菜園です。春先の開花も楽しめて初夏には収穫です。

おわりに

サヤエンドウの育て方を説明しましたがいかがでしたか?秋に開花させて春から初夏に収穫する野菜は多くありません。

限られた面積の畑での栽培なら、耕作地の有効活用(あまり休ませない)が可能な野菜です。冬場の畑は遊んだ状態(葉物の生育が悪い)なので、サヤエンドウのような越冬野菜は便利です。

収穫も5月中旬~6月下旬と本格的な夏を迎える前に終了します。そこで、収穫を5月中下旬とするなら、収穫後に「トマト・きゅうり・ナス・ピーマン」といった夏野菜の株の定植が可能となります。同じ科ではないので連作障害の心配もありません

越冬野菜のサヤエンドウの栽培、冬場の少々手の空く時期に楽しめるので一度試してみてはいかがですか?