ゴムの木は「インテリアプランツ」ともよばれ、インテリア雑誌でも紹介されていること多く、インテリアに詳しい人やおしゃれに敏感な人に人気です。
肉厚でつやのある黒っぽい葉が特徴で、初心者にも育てやすいのでおすすめです。種類によってはピンクの斑が入っているものなど、好みによってインテリアと合わせて種類を選べるのも魅力の一つでしょう。
増やし方も簡単ですので、何かおしゃれな観葉植物をお探しの方は、これを機会に育ててみてはいかがでしょうか。
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ゴムの木の特徴
ゴムの木は、その名からもわかるようにゴムの原料となる木です。枝を切ると白い樹液が出て、おもに熱帯地方に育つきです。現地では30m以上も大きく成長しますが、日本では熱帯と呼べるほど条件がそろっていませんので、そこまで大きく育つことはありません。
最近では100均でも販売されていたりと手に入りやすいことから、インテリアとしても人気があります。ゴムの木にも様々な種類があり、ハート型の模様がかわいらしい「フィカス」は、インテリアとしてもいま最も人気があるタイプ。
育てるにあたってそれほど手間もかかりませんので、初心者の方にもぴったりです。
ゴムの木の日当たりと置き場所
ゴムの木は熱帯地方に育つ植物であることから、日光に強いというイメージがありますが、実は直射日光には弱いので、日陰をつくってあげましょう。
耐寒性に優れているため室内で育てることも可能ですが、日光不足になってしまうと葉の色が悪くなり葉が落ちて枯れてしまったり、枝の形が悪くなることがあります。葉の色が落ちて来たなと感じたら、1週間に2日から3日は4~5時間程度の日光浴をさせてあげましょう。
室内で育てるときは日当たりの良い窓際で育てましょう。空調の風が直接当たる所は乾燥するので、空調の近くはなるべく避けましょう。どうしてもそこに置くしかない場合には乾燥を防ぐため、霧吹きでこまめに水をかけてあげましょう。そうすることで病気を予防することもできます。
外で育てる場合
ゴムの木は、春から秋にかけては外で育てられますが、夏場は日差しが強いと葉が焼けてしまうため、半日陰に置くようにしてください。
また、遮光ネットを利用すれば日陰をつくることができます。
室内で育てる場合
ゴムの木はあまり日の当たらない場所でもよく育ちます。
とはいえ、日光が多少取り込める場所に置いた方が、健康に育ちますので直射日光が当たらないよう、葭津やレースのカーテンをかけるなどして、窓際に置いておきましょう。
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ゴムの木を育てる際の気温
ゴムの木は、耐寒性に優れ寒い地方でも育てることができる丈夫な植物です。気温は5℃まで低くなっても育てることができます。
しかし、これが最適な気温というわけではありませんので、15℃を下回ると成長が遅くなるため室内に移してあげましょう。
ゴムの木の水やり
春から秋にかけては土の表面が乾いているようであればたっぷりと水を与えて下さい。
15℃以下と寒くなってきたらあまり水を多く与える必要はありません。秋から冬にかけては、水やりの回数を減らして2日から3日に一度を目安に水を与えましょう。
水が足りないと葉がバラバラと落ちてくるので、土の表面が乾いていたら水を与えます。
水やりの注意点
ゴムの木は土が乾くまで水を与えないことです。水はたっぷりと与えますが、受け皿に水をためておかないようにしましょう。
水を与えた後は受け皿に溜まった水は捨てておきましょう。少々の乾燥では枯れることはありませんが、水を与えすぎると根腐れをおこしてしまいます。
用途と肥料
ゴムの木は水はけのよい土をこのみます。土はホームセンターなどで売られている観葉植物用の土で十分です。
自分で土を通くる場合には、腐葉土と赤球土を3:7の割合で混ぜ合せ、石灰を少量混ぜ合せて土を中和します。基本的にゴムの木には肥料を与える必要がありませんが、強く育てるには肥料を与えた方が丈夫に育ち、成長も早まります。
ただし、成長が止まる冬場に肥料を与えすぎると「肥料やけ」をおこしてしまいますので、成長の勢いが増す、春から秋の間に与えるようにしましょう。ゴムの木に与える肥料は、有機肥料か化成肥料を選びますが、室内で育てる場合、有機肥料を選んでしまうとコバエが発生しやすくなりますので注意しましょう。
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ゴムの木の植え替え時期について
鉢の中いっぱいに根が詰まってしまうと、水を吸収できなくなり、根腐れの原因になってしまいます。また、植え替えをするときは何度も植え替えるのが面倒だからと言って、あまり大きすぎる鉢に植え替えるのも禁物です。
鉢が大きすぎると、水を与えてもうまく吸収できなくなり、土が水を含んだままになるため根を弱らせてしまいます。植え替えるときは一回り大きめのものを選びましょう。
ゴムの木の植え替えは、4月から10月中旬ごろに行います。まず一回り大きな鉢を用意して、目についた土を傷つけないように注意しながらもみほぐし、余分な土を取り除きます。
鉢の底には、水はけを良くし鉢の中の土が流れ出るのを防ぐため、軽石を入れておきましょう。その上から土を敷き、苗を植えます。苗が倒れてしまわないよう、周りの土を手で押して固めておきます。最後にたっぷりと水を与えましょう。
ゴムの木を植えてから2年以上経過している場合や、鉢が小さすぎてバランスが悪くなっている場合、鉢の底から根がはみ出してしまっているときは植え替えを行ってください。
切り戻しの方法
ゴムの木の形が崩れてきたり背丈が大きくなり過ぎた時は、「切り戻し」という方法をとります。
ゴムの木の枝が固いので、専用の剪定バサミを用意しましょう。カットする場所は芽を出したい場所になります。その部分の枝を切り取ります。切り戻しが終わったら、日当たりの良い場所に移し、芽が出るのを待ちましょう。
切り戻しを行う時期は、室内で行うのであればいつ行ってもかまいませんが、できれば成長が進む春が最も適しています。芽が出るまでは2カ月程度かかりますので、芽がなかなか出ないからといって心配する必要はありません。
ゴムの木の増やし方について
ゴムの木は丈夫なため、簡単に枯れることはありません。そのため、比較的簡単に増やすことができます。ゴムの木を増やす方法の一つとして、挿し木にする方法があります。ゴムの木を挿し木にするにはまず、大体10cmから15cmの長さに枝を斜めに切り取ります。
ゴムの木は切ると樹液が出てきますので、水できれいに洗い流して下さい。樹液は手に付くとかぶれや湿疹が出る場合がありますので、皮膚の弱い方はゴム手袋をつけて作業を行いましょう。その後で1時間程度切り取った枝を水につけておきましょう。枝の下に付いた葉を取り除き、残した葉は水分の蒸発を防ぐため、輪ゴムなどで固定しておくか葉を半分にカットしておきましょう。
湿らせた新しい土を入れた鉢に入れ、根が張るまでたっぷりと水を与えて下さい。新しい葉が4枚から5枚ほど育ったら、新しい鉢を用意して植え替えをしましょう。
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ゴムの木の病気と害虫
特に梅雨の時期など湿気が多い季節には、病害虫の被害にあいやすくなります。
葉の色や虫食いの後など、害虫に食べられていないか病気にかかっていないかをこまめにチェックしてください。ゴムの木が被害に遭いやすい病害虫は以下のものになります。
ハダニ
ハダエは1mmにも満たない小さな害虫ですが、一度に何匹も寄生するので比較的見つけるのは簡単です。
葉の裏側から養分を吸い取り、木を枯らせてしまいますので、見つけた時は葉に水を与えると水と一緒に洗い流すことができます。
アブラムシ
アブラムシは食慾旺盛な害虫で、新しい芽からも養分を吸い取りからせてしまいますので、見つけたらすぐに除去しましょう。
また、アブラムシは病気のもととなるウイルスを媒介しますので、見つけた時はすぐに取り除きましょう。アブラムシの天敵はテントウムシですので、テントウムシをゴムの木につけておくとアブラムシを食べてくれますが、そう都合よくテントウムシが見つかるものでもありません。
その場合は、ハダニの退治方法と同じく、水をかけるとアブラムシを取り除くことができます。それでも取りきれなかった場合には、牛乳や洗剤を水で薄めてかけるとアブラムシを除去できます。
カイガラムシ
カイガラムシはスス病の原因にもなる害虫です。幼虫であれば殺虫剤ですぐに駆除することができますが、成虫になってしまうと殺虫剤ではなかなか退治することができません。
成虫を見つけた時は直接たわしや歯ブラシなどを使って取り除いてください。
ナメクジはどんな植物でも食べてしまいます。特に梅雨の時期に発生しやすく、夜間に現れます。ナメクジは土の中に卵を産み付けますので、土を掘り返して卵を見つけたら、すぐに取り除いておきましょう。
見つけた時は、一匹ずつピンセットなどを使って取り除くか、殺虫剤をかけて除去しましょう。
初心者にもおすすめ!お部屋に飾るならゴムの木からチャレンジしよう
いかがでしたか。ゴムの木は育てやすく特に肥料の必要がないうえ、市販の土でもよく育ちます。
手間がかからずインテリア性も高い植物ですので、観葉植物を育てたことがないという人は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
慣れてきたら、いろいろな種類のゴムの木を育てて楽しむのもおすすめです。